2015年10月14日

楽器を始めてみたい人におススメする、ケーナやサンポーニャのやさしい始め方・練習編


これの続きです。


需要が宇宙のどこに存在するのか、というのは全く気にせず、書けるだけ書いてみます。ケーナやサンポーニャのやさしい始め方といいつつ、ほとんどケーナのことしか書いてません。すいません。


さて。前回のエントリーで、8000円くらいのちゃんとチューニングが整ったケーナを買っていただいたことかと思います。

では次は練習、というところで、ケーナを買った初心者さんには、最初にして最大の壁が待っています。


それは、音が出ねえという壁です。


およそ、ケーナという楽器には三段階くらいの成長の壁があるものですが、一枚目にして最もハードルが高いのがこれです。コツが分かるまでは、とにかく音が出にくい。そして、ちょっと音が出たと思っても、角度が少しでもずれたり、ちょっと動いたりしただけでまた音が出なくなったりする。

とはいえこここが我慢のしどころでして、最初のハードルさえ越えてしまえば、後の壁はそこまで高くありません。

私が考える限り、ケーナを買ったあなたが最初にするべき練習は、下記の3ステップに分かれます。


1.ケーナのタンギングの仕方を覚える
2.そのケーナの丁度いい息の入れ方と口への当て方、角度をとにかく探る
3.ロングトーンを吹けるようになる・ちょっと運指を試してみる
4.とにかく吹く



運指がどうとか倍音がどうとかは、上記3ステップがスムーズに出来るようになってからでも遅くはありません。

それぞれのステップについて、もうちょっと細かく書いてみます。飽くまでしんざき流のやり方であって、万国共通の方法論ではないのでご了承ください。


1.ケーナのタンギングの仕方を覚える

まず話はここからです。

ケーナを吹く際一番重要なのは、「息を吹いてはいけない」ということです。


大きく息を吸って、吐く前に、舌を上唇の裏側の壁(口の上側の壁でも構いません)にくっつけてみてください。口から出ていこうとする息を、舌を使ってせき止めるようなイメージです。

息がたまった状態で、舌をちょっと離してみると、勝手に息が吹き出てきますよね?

ケーナを使う時は、この「勝手に吹き出てくる息」を使います。これ超重要。これを覚えていないと、息の方向をコントロールするのも大変ですし、後々息の調整をして倍音をするのも難しいですし、音と音を明確に区切ることも困難です。

「息をためて、舌をスイッチにすることによって勝手に息が外に出て行く」というイメージを持ってみてください。最初の内は、舌をちょっと開ける程度に調整することで、「薄い板のような息」が出てくる筈です。


舌のつけ・はずしで、この息を自由に出したり止めたり出来るようになる、ところが第一ステップです。


ちなみに、ケーナの教本とかで、「口の形の作り方」みたいのが決まって出てきますけど、個人的には、口の形にはあんまりこだわらなくていいような気がしています。口の形は、結局のところ息の方向をガイドする為にあります。タンギングがきちんとできて、方向をきちんと操れるようであれば、口の形なんてどんな形でもいいです。

次に、この「薄い板のような息」をケーナの吹き口に向かって吹き込んでみます。



2.そのケーナの丁度いい息の入れ方と口への当て方、角度をとにかく探る

これ、ケーナによって最適なやり方が違います。多分一番難しいポイントです。あなたが買った素敵ケーナを乗りこなせるかどうかはこのステップにかかっています。

まず、ケーナのU字方になった吹き口を、下唇のすぐ下に水平に軽く当ててみます。押し付けるほど強く当てる必要はありません。

次に、吹き口の中に、ほぼ水平になるようなイメージで1番で覚えた「薄い板のような息」を吹き込んでみてください。板のような息が、さらに吹き口にぶつかって上下に分かれるようなイメージが分かりやすいと思います。

で、吹き込みながら、ケーナを微妙に下に動かしていってみます。ここで、音が出た、ないし一番はっきりと音が出た角度が、そのケーナにとって最適の角度です。イメージ的には、口に水平に当てた状態から、5度〜10度くらい下げた辺りでいい音が出ることが多いです。この時点では、指でケーナの穴を押さえる必要はないです。開放のソだけで十分です。

注意しなくてはいけないのは、ここでも「息を吹いて」はいけないこと。飽くまで、「舌を開けたところから、勝手に外に出ていく息」で吹くのが重要です。

途切れ途切れでも構いませんので、まずはとにかく、ある程度安定して「音を出せる」ようになるのが2ステップ目の主眼です。


3.ロングトーンを吹けるようになる・ちょっと運指を試してみる

2番で、ある程度音が出せるようになったら、次はその音を長いこと出せるようになることに挑戦してみましょう。

特に最初の内は、一つの音がすぐに途切れてしまって、なかなか長いこと吹けるようにならない筈です。何故かというと、「そのケーナの最適な角度」が、まだ体で覚えきれていないからです。最初の内は、本当にほんのちょっとの角度のずれで、なかなか音が出ないようになってしまいます。

2番のステップと往復しながら、少しずつ少しずつ長い音が出せるようになってくる内に、この「最適な角度」が勝手に作れるようになってくる筈です。そうなると、そこまで大量の息を出さなくても、ケーナの音が自由に出せるようになってきます。

その後は、運指を変えて、違う音を出せるようになる練習をしてみてもいいと思います。指の動きに合わせて舌を開け閉めすることで、音と音をしっかり区切れるようになる練習をしてみるのもいいでしょう。ここまでくれば、ケーナの基礎は修めたも同然です。


4.とにかく吹く

とにかく吹きましょう。


この次の中級ステップとして、

・半音が綺麗に出せるようになる
・腹式呼吸が出来るようになる
・ビブラートがかけられるようになる
・倍音、三倍音が出せるようになる
・装飾を入れられるようになる

とかがあるかも知れませんが、この辺はまた改めて書きたいと思います。


皆様よきケーナライフを。



今日書きたいことはそれくらいです。
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この記事へのコメント
民族楽器店でケーナ買いました。お店で15分くらい練習して、1番楽に音が出た奴を思い切って買ってしまいました。
Posted by lowrence at 2015年10月18日 15:11
僕のサンボーニャは管が7本6本なんですが他のは8本の7本だったりします。
そこでなんですが、音階は何から始まるか教えて頂けないでしょうか?
知人にコンドルは飛んでいくを聞いてもらう約束をしてます。
Posted by 松林 at 2018年06月12日 12:46
僕のサンボーニャは管が7本6本なんですが他のは8本の7本だったりします。
そこでなんですが、音階は何から始まるか教えて頂けないでしょうか?
もう少ししたら
知人にコンドルは飛んでいくを聞いてもらう約束をしてしまいました。宜しくお願いします。
Posted by 松林 at 2018年06月12日 12:49
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