2016年01月01日

しんざきが全力でお勧めする漫画23選・前編


どうもしんざきです。

最近「ブログ主がお勧めする漫画○選」という記事をたびたび見つけますもので、不倒城でも触発されて一度やってみようと思いました。どの漫画も自信をもってお勧め出来る作品ばかりですので、みなさんちょっと手が滑って大人買いしたりするといいんじゃないかと思います。需要があるかどうかはしったこっちゃありません。

以下、一応ネタバレはなるべく避けて、その漫画のおすすめどころを挙げていく形態をとります。粗筋程度には触れるかも知れません。



○エリア88 一巻
エリア88 1 (少年ビッグコミックス) -
エリア88 1 (少年ビッグコミックス) -

一冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の一巻です。

今更いちいち言うまでもなく、エリア88はエースパイロット「風間真」通称シンを中心として描かれる、外人傭兵部隊「エリア88」の物語です。物語の当初で示されるのは、エリア88、あるいは外人傭兵部隊の戦いにおけるあまりのシビアさ、そしてこの物語が「群像劇」であることの提示。

エリア88一巻において、読者はその当初から、シンがエースパイロット中のエースパイロットであり、エリア88の中でも1,2を争う腕利きであることを知らされます。そして、1話の当初から「戦闘の結果で報酬が得られる」「戦闘機を買う資金や燃料・弾薬費は自分もち」「命令違反のペナルティは5000$」といった、様々な金絡みのルールを提示されます。さらに、腕利きであるエリア88メンバーやシンといっても、墜落することもあれば撃墜されることもある、ということを認識することになるのです。

また、物語を通して重要なメンバーであるサキ、ミッキー、マッコイ、神崎といったキャラクターが中心人物として登場する一方、ショートエピソードの主人公として元イギリス空軍のボリスや、ジェット時代のレシプロ乗りモーリスといったキャラクターも、非常に味わい深く描写されます。このあたりが、「パイロットとしてのエリア88メンバー」を群像劇として描く、エリア88という漫画のエッセンスだともいえるでしょう。

「シン…かえったら俺の部屋の電気…消しといてくれよな…」


○エリア88 二巻

二冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の二巻です。

すいません、この時点でこの記事の先が読めた人が大量にいるかと思いますが、うんざりした時点でブラウザの×ボタンを押してください。たぶん右上の方にあると思います。

二巻の当初において、お話の主人公は突如としてシンから切り替わります。そう、六木剛こと戦場カメラマンのロッキーが登場するのです。

彼は、物語上「一般人から見たエリア88と外人傭兵」を描写する役割を担っていると思います。日本人である彼は、シンとも交流を深めるのですが、それ以上に「負傷して戻ってきたのに、薬用アルコールを頭にぶっかけて即また出撃する」男、グレッグに度胆を抜かれます。後の主要人物になるグレッグ、二巻で初登場です。ロッキーが驚愕する中、エリア88の他のメンバーが慣れっこで笑っていることから、88メンバーの豪胆さが強調されていると思います。

ロッキーを中心としたアスランの描写は、いくつかの謎と伏線を残しつつ、もっと終盤に意外な形で再度読者の前に現れることになります。

また、物語後半には、日本に帰る為に、傭兵部隊の違約金150万ドルを貯めようとしているということが明かされます。ここで登場する「脱走兵キラー」の三人組と、エリア88メンバーのやり取りも物語上のハイライトの一つ。また、反政府軍の傭兵部隊「ウルフ・バック」が登場するのも、重要な1シーンと言えるでしょう。腕利きの集まりであるエリア88の中で、更に上位メンバーとして提示されるフーバーやランディ、バクシーなどは、この後々にも登場してきます。

「命は大切にせんとなあ」
「そうじゃよ。だいじにすれば一生使えるからな」




○エリア88 三巻

三冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の三巻です。

尚、上記二行は基本的にコピペ改変ですのでこの後もずっと変わりません。ご了承ください。

三巻では、物語当初、イタリアのアクロバットパイロット「マリオ」が登場します。エリア88としては珍しい憎まれ役のキャラクターですが、「空戦能力は重要だが、それ以上に生き残る能力が重要」という、エリア88のシビアさを強調するような役割を担っていると思います。また、もう一人のスポットライトキャラクターが、二巻で登場したフーバー。彼の指揮っぷりが、仲間たちにも信頼されていることが示されます。

物語後半では、シンの恋人である涼子と秘書の安田さん、この二人のキャラクターとサキの運命が交錯します。飛行機にしかけられた爆弾を排除するためにサキが選んだ手段は何か。また、これをきっかけに、シンと涼子は思わぬ接点を取り戻すことになります。

他、義手・義足のパイロット「鉄腕」ことキャンベルがこの巻で登場する他、マッコイにもらったカップヌードルを前にニヤニヤしているところが三巻最高の名場面であることは言うまでもないでしょう。シンかわいい。

「殺し方のうまいやつなら生かし方も心得ているはずだ…だてにエリア88のナンバー1,2といわれているわけじゃあるまい!」


○エリア88 四巻

四冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の四巻です。

この巻では、開始当初についにシンと神崎がお互いがいる位置を認識する他、後のエリア88を巻き込む陰謀が胎動し始める巻です。武器商人のジュゼッペ・ファリーナと神崎との接触、涼子とシンの過去の出会いの描写、涼子の父の津雲氏の登場、ジョゼやジュリオラの登場など、後の主要キャラとなる人々がわんさか初登場しまして、「エリア88の物語」というものが本格的に動き出すのがこの巻だといえるでしょう。

導入部が終わり、物語が始まる。その転換点が四巻だと私は考えています。

また、この巻ではシンとサキの間にある事件が起き、後にサキが追うある病気の要因が作り出されます。これが最終巻までいろいろと関わってくるわけなんですが、それについてはまた後ほど。

F-14とサーブ・ドラケンが模擬選をやるあたりは、戦闘機マニアにはたまらないシーンだと思います。というか、この漫画をきっかけに戦闘機マニアになった人も多いのではないでしょうか。

ちなみに、この巻では大和航空スイス支店の沢さんが非常にいい味出しています。安田さんに一目ぼれした沢松之助さんの運命は。

「俺たちは外人部隊…紙キレよりも薄い己の命… 燃え尽きるのにわずか数秒…」



○エリア88 五巻

五冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の五巻です。

五巻は、ファリーナ氏が本格的に活動を始め、エリア88が更なる陰謀に巻き込まれる、物語序盤の重大な転換点です。当初、ヘリコプター基地であるエリア85に派遣される、グレッグ、シン、ジェンセン、キャンベル、マロリー。彼らを襲う無人戦闘機と、数々の新兵器。その傍ら、ヨーロッパで治療を始めるサキと、涼子たちの再開。物語上のポイントが山積みされている巻でもあります。

ゲーム版エリア88をご存じの方であれば、砂漠を走る「地上空母」がついにこの巻で登場する、というところでピンとくるものがあるかと思います。どこから現れているか分からない無人機と、その謎を解こうとするグレッグやシンたち。以降数巻にわたって88と激戦を繰り広げる、地上空母のケレン味は後の様々な戦闘機ゲームにも大きな影響を与えていると思います。

ヘリパイロットたちに説教をするグレッグの言葉は、ずっと後になって読者たちの前に再登場することになります。

ちなみに、後の主要キャラクターであるケンやウォーレンが、さりげなく物語上に初登場するのもこの巻です。ほぼ一瞬ですが。

「命を粗末にするのはおれたちだけでたくさんだ…そのためにおれたちは高い金をもらってやとわれているんだ…」「俺たちは傭兵だ…帰る故郷もないし…立て直す人生も…ない…」


○エリア88 六巻

六冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の六巻です。

この巻では、ついに地上空母の存在を認識したエリア88と、地上空母の戦いが本格的に始まります。ヨーロッパから戻ってきたサキも加えて、エリア88メンバーが総力をかけて戦う、その行方は。

物語序盤において、シンやミッキーとファリーナ氏が、ひょんなことから接触する描写も六巻のハイライトだといえるでしょう。意外に憎めないキャラクターだったファリーナ氏と、ミッキーやシンのやり取りも非常にいい味を出しています。シンとミッキーの脱出行は、エリア88中盤以降ではなかなか見られなくなるコミカルな場面。ファリーナ氏も大爆笑してましたけど。

日本の大和航空、その社長に就いた神崎のエピソードも引き続き続いているのですが、ここで大和航空にも重大な事件が起きます。エリア88だけではなく、別勢力の悲喜劇もきっちり描かれる辺り、群像劇としての「エリア88」の真骨頂といってもいいでしょう。陰謀に巻き込まれた安田さんを、意外なキャラクターが助けたりもします。サキと涼子たちとのかかわりも見どころの一つ。

「こいつをもっていけば、マッコイだって腰を抜かすさ」


○エリア88 七巻

七冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の七巻です。

物語冒頭、サキから涼子のことを知らされ、自分がエリア88にやってきた経緯を話すことになるシン。6巻までのエピソードが回収され、その後に繋がっていくワンシーンです。シンの話を聞かされたサキの判断は。

地上空母との戦いも佳境ですが、この巻では、地上空母が有する秘密兵器「グランド・スラム」がその姿を現します。地上を走る空母である地上空母に対して、地中を進む大型ミサイルであるグランド・スラム。グランドスラムに狙われたエリア88とシンたちが、どうやって基地の破壊を食い止めようとするのか、そこが七巻の重要な展開です。

また、サキの弟である王子リシャールが、本格的に物語上で動き始めるのもこの巻です。当初反政府軍の重要人物として扱われているリシャールですが、彼の本音は政府軍との和平。面従腹背をとらざるを得ないリシャールの行動も、七巻の注目ポイントといっていいでしょう。

「ここの連中で、死んでいくのに犬死にでないやつなんているのかい?」


○エリア88 八巻

八冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の八巻です。

グランドスラム、そして地上空母との戦いをきっかけに、物語が大きく動き始めます。

アスラン王国の内部が本格的に描写され始めるのがこの巻。基地としてのエリア88にも大きな転換点となる事件が起きます。アスラン市内に入ったサキやシンと、同じくアスランに入国していた涼子や安田さんの運命は。

五巻からこっち、敵陣営の中核として常に存在感を発揮し続けていた地上空母との決着がつく巻でもあります。多くの犠牲を出した地上空母戦ですが、最後の最後まで「エリア88という存在の特殊性」が描写され続ける巻でもあります。一方、神崎の蠢動が、八巻の序盤で静かに再始動します。

様々な意味で、この巻が「エリア88の前半の終わり」という位置づけであることは論を俟たないでしょう。この後、サキやシン達は部隊の再編制の為ギリシャに飛び、物語はしばし中東を離れることになります。ギリシャの訓練施設のボスであるラウンデルも、後々の重要キャラクターです。

「午前2時ジャスト!悪魔よ…出ていけ!」


○エリア88 九巻

九冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の九巻です。

この巻では、前半、エリア88の再編成の話がひと段落します。傭兵という形ではなく、正規空軍の階級を持つことになったシン達。ここで一時的にコンビを組むことになる、ミッキー-ケンのコンビや、シン-ウォーレンのコンビなどは後々にも微妙に絡んできます。ミッキーとケンの軽いノリがいい味出してます。

一方、終盤まで絡んでくる主要キャラクターの一人、キム・アバがついに登場するのもこの巻。師弟関係ともいえるシンとのやり取りが、シビアながらも部下思いという、シンのキャラクターを表現してもいると思います。エリア88を通してのシンの代表的な乗機である、F-20タイガー・シャークもこの巻で登場します。新生エリア88基地である、山岳基地88も男の子回路を刺激すること大です。

なお、この巻では、谷の間を戦闘機が飛ぶことになる、「オペレーション・タイトロープ」がついに発動されるということで、ある意味歴史的な巻だともいえるでしょう。後々、エースコンバットシリーズで定番になるトンネルミッションの原型がここにあります。損失率15%と言われる、オペレーション・タイトロープの結果は十巻に持ち越されることになります。

個人的には、この巻冒頭でのサキとミッキーのやり取りがお気に入り。

「300メートルで離陸して、ヤケコゲのオリーブを買わされるのはだれだと思う?」「大型ヘリでいってきヤース」



○エリア88 十巻

十冊目は、やはり何と言っても戦闘機漫画の金字塔「エリア88」の十巻です。

お話は、グレッグの過去が描写されるところから始まります。当時、デンマークで「逃がし屋」をやっていたグレッグ。彼が外人傭兵部隊にくることになった理由とは。

オペレーション・タイトロープが終わり、命令違反で独房に叩き込まれつつも、その命令違反の為に被害を防げた為、皆から差し入れをもらいまくるキムの描写もお気に入り。外人傭兵部隊であるエリア88の雰囲気が、正規部隊化後もそのまま残っていることが描写されていると思います。

個人的には、エリア88での食堂での描写が、全編をわたっても結構強く心に残っています。司令官でありながら、傭兵たちと同じ食堂で食事をするサキ。彼の人望の一端がここで表現されます。

総じて、物語上は閑話休題といった感がある十巻ですが、「トンキン湾の人食いどら」ことグエン・ヴァン・チョムが登場することを含め、後々の伏線になる描写も結構隠れています。

「一人でやる方が気楽でいいからさ…」


さて。まだ十冊しかお勧め漫画を紹介していませんが、致命的なことにseesaaの文字数制限に引っかかってしまいました。続きは後編に持ち越そうと思います。

エリア88 全23巻完結 (少年ビッグコミックス)[マーケットプレイス コミックセット] -
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posted by しんざき at 17:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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