いや、まだ遊びはじめたばっかりで、しかもかなり興奮してるんであんまりまとまってないんですが、たまにはまとまってない状態で書くのもいいと思うんでそのまま書きます。
すごいです、カルドセプトリボルト。単品として見てもすごいし、シリーズ最新作として見るともっとすごい。
元々、カルドセプトって、凄くコアなファンがたくさんついてるシリーズなんですよ。初代カルドセプト出たの19年前でしたっけ。途中いろいろありましたけれど、それでも全体としてみれば超絶完成度が高いゲームですし、とてつもない人気シリーズです。
「M:TG + モノポリー」って感じでやたら贅沢な遊びを、本来なら胸焼けするくらいのボリュームになって当然なのに、恐ろしい完成度でまとめてきてる。すごいことだと思いますよ。それだけ、ちゃんとした「ゲームの要素の積み重ね」がある。特に、DS版、3DS版と、二作続けて大宮ソフト産の名タイトルが生まれてきてますから、その「開発の資産」ってものも大きくなってると思います。
人気シリーズって、一般的には、どんどん冒険がしにくくなってくるものだ、と思うんです。下手にいじるとコアなファンにすげー非難されることもあるし、今の時代客離れを起こしてしまうとあっという間にブランドが失墜してしまう。しかも、カルドセプトなんてコアファンだらけのタイトル、いじった時のリスクの方が遥かにでかい筈です。
それが、
それがです、
「リボルト」では、「まさかそこを変えてくるのかよ!?」という恐ろしい挑戦満載で、
しかもそれでも、全くゲームを損ねることなく、むしろあの3DSの「カルドセプト」すら凌駕して遊びやすい。なんなんですかこれ。開発スタッフは一体どんな神人材揃いなんですか?
何よりも、何よりも私が「すげーーーー」と思ったのは、ついに全セプターの手札が完全公開情報になったことです。
もちろん、カルドセプトにおいては、以前から「相手の手札」というものはそのプレイ時にちらちら見えていました。それだけでも「M:TGの流れを組むカードゲーム」としては十分以上に冒険的なことだと思うんです。「相手の手札が見えない」という要素に頼らず、「駆け引き」を演出しないといけない。「相手の手札が分かっていながら、それでも何をしてくるか死に物狂いで考えないといけない」という駆け引きをプレイヤーにしてもらわなくてはいけない。もちろん、それをきっちりやってきたのが今までのカルドセプトだったわけなんですが。
それでも従前のカルドセプトは、「常時手札が見えるわけではない」ということによって、かいま見える情報から相手の手札を脳内で想定することをプレイヤーに求めていました。それが出来るか出来ないか、というのがプレイヤーのスキルでもあったわけなんですが。
それがついに、「いつでも相手の手札を参照することが出来るようになった」んです。通常のTCGの常識から、ここで完全に外れた。
今までの「常時見えるわけじゃない方式」って、一面では「初心者と上級者のスキル的な壁」にしかなっていなかった部分はあると思うんです。上級者は、相手の手札をすべて把握しているのが当たり前でした。初心者はそこまで相手の手札を覚えきることが出来ません。
しかし今作では、こと「相手の手札の把握」という点では、初心者も上級者も完全に同じ条件になった。「相手の手札が分かった上で駆け引きしてね」というカルドセプトのエッセンスが、ついに全プレイヤーに対して開かれたんです。これが冒険でなくてなんでしょうか。
他にも、例えば自分が振るダイスが常に2つになったり、であるとか。(ダイスには 「0」にあたる目もあって、0・1とかではちゃんと1として扱われる。0・0が出ると12進める)
例えば、ゲーム全体が超高速化されていたり、であるとか。
例えば、魔力が毎ターンちょっとずつ手に入るようになっていたり、であるとか。
例えば、「城」がなくなって、チェックポイントを全部回るとその時点で周回ボーナスが得られるようになっていたり、であるとか。
例えば、通過していない領地に対しても領地コマンドが使えるようになっていたり、であるとか。
例えば、キーワード能力が山程増えていたり、であるとか。
例えば、「友好色」という概念が色んなところで思いっきり強調されていたり、であるとか。
例えば、あの絶妙な加減の行動ガイド(おすすめの行動が表示される)が今回も健在であったり、であるとか。
インターフェースについてもいうことがないですし、設定をちょっといじれば挙動もやたらスムーズで、1ステージ1ステージを凄く気軽に遊べます。その上で、新しいカードが手に入った時の「お!このカード使いたい!」というあの感動も健在。高額領地に相手をハメた時の、逆に高額領地を落とすことに成功した時の、あのなんともいえない快感ももちろん健在。
全体を通して感じ取れるのは、「初心者上級者関係なく、更に更に手軽に遊びやすくしつつ、しかしゲームや駆け引き自体もより一層深くする」という、どう考えても矛盾しているのではないかという、ものすごい二律背反した要素を2つまとめきっているような、序盤なのに既にそれが感じ取れまくって、私はもう感動する以外何もすることがありません、という話なのです。
ゲームバランス的には、これ「調整」「バージョンアップ」どころの騒ぎじゃないですよ。違うゲームです違うゲーム。それでも、「ああ、これこそがカルドセプトなんだ」「むしろ、今までのカルドセプトはどうしてこうじゃなかったんだ?」と思わせる程しっくりくるし、遊びやすいし、そして何より面白い。これなにかの冗談なんじゃないでしょうか。
「この面白さは間違いなくカルドセプトでないと出せない」っていう面白さが山のようにあって、ああ、変化を恐れないってこういうことなんだなーと感動する他ありません。
何はともあれ、シリーズファンであろうとそうでなかろうと、これは遊んでみる価値がある一作だというのは既に確定していると思いますので、みなさんにも全力でおすすめさせて頂く次第です。
みんな一緒にセプトろうぜ!!!
ということで、今日書きたいことは以上です。
(7/11 追記)
続き書きました!
カルドセプト戦略のエントリーお待ちしてます
セプターのアバターが小さくてちょっと見辛いかな。
個人的には前作までのようにガッチリとしたアバターが良かったけど。
まあ取り敢えず……、序盤マップ集会してお金貯めよう……。
私が知っている限りではPSのころにすでに指摘されていたはずです
今作ほんと、最高ですよね!
カルドセプトはいつ初めても遅いなんてことないですよね