2016年08月07日

ポケモンGOの今後についての期待と、よくわからないポケモンGOくさし記事についての所感

色々おもしろいなーと思ったので、書いてみます。

  


最初に確認しておきたいのは、「ポケモンGO自体はまだ全然「これから」のコンテンツ」ということです。



非常に強力な集客の仕組みを持っていながら、ポケモンGOはまだそれを殆ど前面に出していません。伝説ポケモンも実装されていません。そんなのは当たり前の話で、リリースされて一月そこそこしか経っておらず、しかもユーザー集めは順調にいっているという段階で、そんな強力なテコ入れをする必要など地球上に存在しないわけです。


一方、ポケモンGOではバグも発見されていますし、これが修正の対象となっていることも既に公表されています。


https://twitter.com/PokemonGoApp/status/761301330967326720?ref_src=twsrc%5Etfw


バグの対策にかぎらず、オンラインゲームというのはアップデートを繰り返して徐々にシステムやコンテンツを整備・拡充していくものですので、これから幾つものアップデートが打たれて、コンテンツの質量ともに充実していくであろうことは既定路線です。伝説ポケモンの実装は何かしらのイベントと一緒にリリースされるでしょうし、恐らく新ポケモンの追加リリースもされるのでしょう。企業や商店とのタイアップのフレームワークが公表されるかも知れませんし、現在ポケストップなどで問題とされていることについて、様々な対策が打たれることも予想出来ます。


個人的には、対人戦の要素、中間ゴールの要素をもっと充実させて欲しいなーとは考えておりまして、野良の対人戦と絡めて「ポケモンバトル」的なものが実現すると面白いだろうなと思っているのですが、まあそんなこと開発チームが考えていないわけがないので、今後に注目したいところです。



最初期にすごい勢いでわーーーっと流行るというのはコンテンツとしての強力さの証明であり、一方飽きるのが早い人がすぐ離れるのはどんな分野でも当たり前のことなので、「飽きた」という声を現段階で拾い集めることに意味は全くありません。母数がこれだけ多ければ、合わない人、飽きる人もそりゃそれなりの数いるでしょ、というだけの話です。


アクティブユーザー数の統計については、こちらがよくまとまっています。


「ポケモンGO」男性のアクティブユーザー数はTwitter超え【ヴァリューズ調査】

http://markezine.jp/article/detail/24902



早い話、「ユーザーをものすごい数抱えていて、かつコンテンツが充実するのはこれから」という状態な訳です。プラットフォームとしての期待値はものすっごい高いと思います。



ただ、web上では「ポケモンGOくさし」がひとつのジャンルとして成立しているようで、まあ私みたいに釣られる人が多いからなんでしょうけれど、あまり出来がよくないくさしも散見されます。


ポケモンGOが広告を使っていないため、広告業界から敵視されている云々、という話も聞きますが、「流行ってるものに取り敢えずケチをつけたい」という程度のものもみられて、そういうのは本当にしょうもないなあというか、何も生み出せない人たちなんだろうなあという感があります。


以下の記事はそんなポケモンGOくさし記事の一つのようですが、ちょっと面白いピントのずれ方をしていたので紹介してみます。


ポケモンGO、地方は「ただただ迷惑」…人増えても「金落とさず」、混乱対策のコスト増

http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160806-07046252-bjournala


ポケモンGOは、都心部の公園や緑地、あるいはもともと人が多い都市部に人が集まりやすい仕組みになっているので、「地方の町おこし」というものを期待するようなツールではありません。「東京にはおらず、地方に行かないと捕獲出来ないポケモン」など、少なくとも今の時点では一匹も存在しません。「ポケモンGOプレイヤーが、ポケモンGOのために、都市部からわざわざ地方に足を運ぶ」動機自体が存在しないわけです。


同じ地方内で、普段足を運ばない人がその地方内の商店街などに足を運ぶ効果は期待できるかもしれませんが、例えば「東京から地方へ人が流れる」効果というものは現段階ではありません。鳥取砂丘のポケストップにしたって、主要な対象層は鳥取近隣の人たちでしょう。


そのため、ここでいう「観光客を呼び寄せる効果を期待している観光協会の幹部」などという存在は、そもそも実在を疑われるわけですが、それ以外にもよくわからないところはあります。

トレーナーは現地に足を運んでも、目的はポケモンGOなのですから日帰り客も多い。そうなると、宿泊が伴わないので地元への経済効果は薄い。地元の飲食店やお土産店で消費してくれるかといえば、これも怪しい。そもそも、地方の商店は東京のコンビニエンスストアほど品揃えもよくありませんから、東京から来るトレーナーたちはコンビニでおにぎりやパンを買い込んでから来る人も多いです


上で書いた通り、ここでいう「東京からくるトレーナーたち」というのが一体何のためにこの「地方都市」に来たのかは謎ですが、例えば世田谷公園の自販機が一時的に売り切ればかりになった実例があるように、ポケモンGOプレイヤーが「地元の飲食店やお土産店で消費しない」というのは明らかに疑問です。何かそういう統計でもあるんでしょうか。


千林商店街にはポケストップが11カ所あり、商店街を歩けば自然とモンスターを集めることができる。商店街はここに着目して、商店街の危機を打開するためにキャラクターを呼び寄せるアイテム「ルアーモジュール」を絶え間なく使い、モンスターの出現率をアップさせた。モンスター目当てで、多くの人が訪れるようにする取り組みで集客を図ろうと必死だ。


これについては、30日に行われたイベントをすぐまた6日、7日に再開催しているようですので、おそらくそれ相応の効果があったのだろうと推定されます。これを見ても、ポケモンGOプレイヤーが集まることによる地元の消費効果はそれ相応にあったのでしょう。頭が良い施策だなーと感心するわけですが、


千林商店街でモンスターゲットだぜ大作戦!リターンズ!


これについて、当該記事ではさらに続けて、


同様の試みは、あちこちの観光地で試行されている。昨今、日本の観光業界は外国人観光客にターゲットを絞って集客に力を入れてきたが、早くも爆買いブームは去った。また、外国人観光客を相手にしたくても、外国語が理解できない商店主は多い。高齢の商店主にいたっては、いまだ外国人アレルギーが強く、経済効果があったとしても外国人観光客が増えることにいい顔をしない。

いきなり爆買いの話になるのが文章のつなぎ方的にさっぱり理解できないんですが…ポケモンGOプレイヤーは日本語が通じない人しかいない、とかそういう話なんでしょうか?もしかするとピカチュウ語で話しかけたら返事をしてくれるかもしれません。「ピ」と「カ」と「チュウ」だけで言語を構成してみることをお勧めいたします。


目的がポケモンGOだけでは、観光客は訪れても通り過ぎるだけで滞在してもらえない。滞在してもらえなければ、地元への経済効果は少ない。

いやだから、ポケモンGOが目的であればそもそも都市→地方に人は流れないから、増える顧客は地元繁華街への日帰り顧客だけですってば。。。


どうせ地方とポケモンGOの関連について書くのであれば、例えば希少ポケモンの巣を特定期間地方都市に作ることを提言するとか、そっちの方がまだ面白い議論になるのではないかという気もするんですが、どうなんでしょうか。



この記事だけの話ではないのですが、ポケモンGO批判記事をいろいろとみていると、「根本的にポケモンGOの仕組みを理解しないまま、なんかいい加減な知識とイメージだけで書いている」記事がいくつも発掘できてなかなか面白い感じです。いい加減記事捕獲の方がポケモン捕獲よりうっかりすると面白いんじゃないかと思うくらいです。


皆さまには、「なんとなく流行ってるものにケチをつけるだけ」の記事になど惑わされず、楽しみたいコンテンツを楽しみたいように楽しむことをお勧めいたします。



今日書きたいことはそれくらい。


posted by しんざき at 10:53 | Comment(3) | TrackBack(1) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。ツイッターでポケGO関連見てたらたまたま見つけまして興味あったので読ませていただきました。自分も同じこと思ってます。

記事に載ってるいわゆるネガキャン系の記事書いてるのはBJ(サイゾー系列)なのでどういうサイトか知ってる人からすればまたこいつらかって感じです。確か話題だからって初めて合わなくて飽きたって人の声を拾ってポケGO飽きられた〜みたいな記事も書いてたのもBJだった気がします。
いわゆるにわかと呼ばれる人達が飽きたから何なの?話題に載せられやすい人はすぐ飽きる人だって昔から分ってる事でしょう?って思いますね。
まぁわざと書いてるんでしょうけどね。

あと最近のイベントで開発者がまだ10%程度だよって発言してるみたいで今後の実装内容も新たに、近くの相手と対戦(対人戦)、わざマシンをもらえるCPUジムリーダー追加、伝説ポケモンをみんなで倒すイベント等まだ先だけど発表されたようです。少しずつアップデートして機能追加するゲームですしまだ配信国増やしてる段階でこういうネガキャンはくだらないなと思いますね。
近々スポンサーポケストップも募集するみたいですしね。
Posted by 七子さん at 2016年08月08日 00:43
この記事を読んだ時、イングレスと比較してるのかとも思いましたが、イの字もでてないので、本当に貶したいだけなのでしょうね。
おっしゃる通りで、現在のポケモンGOは地方へ誘導する動線がほとんどありません。
ポケモンの分布はエリアによって異なりますが、県をまたいで遠征するほどことはありませんしね。
この辺りは、ミッションやユニークポータルの実績といった、よその地区への動線を持っているイングレスとは異なると思います。

それに恩恵を受けれる人もいれば受けれない人もるので、記事のように断言するのは全く意味がないとは思います。
実際、売り上げが上がってる企業もあるわけですし。

現状における問題は人が集まりすぎることによる、ごみの問題のような個人のモラルの問題です。
公園の清掃などは自治会がボランティアでやってるところが多いので、負担が増えるのはよろしくないのですが、そもそもそれはゲームの問題なのかということもありますし。

平和記念公園の件もありますが、まああれは仕方ないかなとは思います。
行く次いでにゲームをするのであればいいのですが、ゲームするついでによる場合はどうしてもそこに行くだけで終わってしまうので、嫌がる人もいるとは思います。
これは、海外でもイングレスの時代から言われている課題の一つではあります。
公園という開かれた公共施設ではあるのですが、管理人がダメというのであれば仕方はないかと思います。
Posted by sparrow at 2016年08月09日 16:47
イングレスはゲーム自体がリアルの移動に対してある種の導線を持っていて、戦略的であり、
なんというかこの辺はいかにもゲーム的です。

ポケモンGoはゲーム自体はあまり強い導線を持っていないのですが、
ゲーム外コミュニティでの導線が強く見られます。
「○○に××が居たよ!」的なやりとりが多いんですよね。

私もイングレスのプレイヤーなので、イングレスと違ってゲーム性が低くてダメ、と一瞬考えましたが、よく考えるとユーザー層的にはこのデザインはマッチしているのでは?と考えなおしました。
このへんは意図したデザインじゃないかなぁ。
イングレスと同じものは作ってない、とも言えるのかも。
Posted by at 2016年08月12日 20:42
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