例えばこれ、EM菌のご本尊である比嘉照夫氏の、れっきとした記名記事なわけですが。
そのためには何かいいことや、危険から身が守られたり、最悪な状況が、逆に力となって最善の結果が現れた場合、それらはすべてEMのおかげであると考えることがスタートです。すなわちEMは神様だと考えることです。
1.EM製品を身に着けていたので交通事故に遭っても大事に至らなかった。2.EM生活をしていると大きな地震が来てもコップ一つも倒れなかった。3.EM生活をしていると電磁波障害が減り、電気料金も安くなり、電機製品の機能が高まり寿命も長くなった。4.EMを使い続けている農場やゴルフ場の落雷が極端に少なくなった。5.EM栽培に徹していると自然災害が極端に少なくなった。6.EM生活を続けていると、いつの間にか健康になり人間関係もよくなった。7.EMを使い続けている場所は事故が少なく安全である。8.学校のイジメがなくなり、みんな仲良くなった。9.動物がすべて仲良くなった。10.すべてのものに生命の息吹が感じられるようになった。11.EMで建築した家に住むようになり、EM生活を実行したら病人がいなくなった。12.年々体の調子がよくなり、頭もよくなった。13.EMの本や情報を繰り返しチェックし確認する。14.いろいろな事が起こっても、最終的には望んだ方向や最善の結果となる。
これを読んでも「ん?何か変じゃね?」とか「いやいや、ごめん、何いってんのこの人?」と思わない人は、恐らく日本において多数派ではない、と私は信じたいです。
こんな、「交通事故に遭っても大事に至らない」なんて、交通安全のお守りみたいな話を科学的に証明出来ると考える人が、一体この世のどこにいるんですかって話です。
要するにEM菌って根っこから宗教なんですよ。「疑似科学なのかどうか」議論する意味すらないです。元々世界救世教との関係性を指摘されてはいますが、ご本尊の発言を見ていてもマジモンの宗教。「いいことはEMのおかげにし、悪いことが起こった場合は、EMの極め方が足りなかったという視点を持つようにして」とか本気で言っちゃう人が提唱者ですからね。
それを、なんか実効性もまともな検証もない論文群とか、微生物群がどうとか、ちょっと調べただけだと「肥料かなんかかな?」と思わせる程度にはカバリングして、あちこちに潜り込ませてるのがEM菌のフォロワーの皆さまです。少なくとも、宗教的な意味でEMを信奉していない皆さまには、「EM菌は宗教である」という認識はきちんと持っておいていただきたいです。
特に、小中学校や幼稚園での活動については本当に大きな問題だと思っていて、上記のような認識をもっておらず、なんとなく「有用な菌類なのかな?」という程度に考えている公的機関の関係者の皆さまには、
「今のところ、子どもたちへの害は確認されていない。なぜこのように大騒ぎになっているのか……」
正直武雄市云々はどうでもいいんですが。上記のような宗教的な要素が、れっきとした教育機関に入り込んできた時保護者がどう感じるか、それくらいの視点はもっておいていただきたいです。健康被害がどうとかの問題ではないです。
以下は参考記事。
そうなんですよねー本当に…。
今日書きたいことはそれくらい。