長女次女、5歳の双子。春から幼稚園の年長さんでして、「年少さんたちのお世話してあげないとねー」と言ってみたら、「もうおねえちゃんだからね!!」とやる気フルスロットルの答えが返ってきました。頼もしいです。
幼稚園では終わった後に希望者向けに習い事の時間があるそうで、長女と次女は「アトリエ」という習い事をしております。アトリエというとなんか仰々しいですが、早い話お絵かき教室です。
で、ちょくちょくアトリエで描いた絵を持って帰ってくるわけですが。長女と次女は二卵性とはいえ双子なので、やっぱり描く絵も似通ってくるのかなあ?と思いきや、その傾向がぜんっぜん違っていて面白いです。
こちらが、「お花」をテーマに長女が描いた絵です。

見てすぐ思ったのが、「ちゃんと花の輪郭を描いて、その中に色を塗るという方法をとっている」ということなんですね。形をとって、それを絵として仕上げていくという手順にちゃんとなってる。小さなお花についても、「花の特徴」というものをきちんと絵に起こしているように見えます。これ、アトリエでそういう指導でもしてるのかと思ったら全然そんなことはなく、基本的にはテーマだけ決めて後は園児の好きなように描かせているそうです。
一方、こちらが同じテーマの次女の絵です。

こちらは、輪郭がどうとか細部の描写とかは全く気にせず、とにかく「お花がたくさん」という構成というか、構図を絵に落とし込もうとしているなーと感じました。これはこれで、「お花!」というイメージが見た瞬間に伝わってくる、説得力のある絵だなーと思います。
傾向が全く違うんですよね。
長女の絵は、とにかく「お花の描写」というところにフォーカスしているなー、と感じました。輪郭の点もそうですが、基本的な方向性としては細部の描写に向かっている。「お花」というものを実際に絵の形に起こそうとしている、ディテール志向とでもいうんでしょうか。
次女の絵は、「イメージを表現する」というところに集中しているなー、と思います。「お花」というところからイメージを膨らませる。すると、「お花畑」「お花がいっぱい」というようなイメージになる。そのイメージを全体の構成として、細かいところは気にせずに、とにかく画用紙に表現する。
どちらがいい、どちらが悪いという話でないことは勿論ですが、二卵性とはいえ同じ環境で育った双子でも、全然違った傾向のイメージを捉えるんだなあ、と、大変興味深く思った次第なのです。
これは奥様からの聞きかじりなんですが、一卵性双生児を同じ環境、別々の環境でそれぞれ育ててみたところ、「同じ環境で育った一卵性双生児は性格が異なって成長した」「別々の環境で育った一卵性双生児は性格が似通った」というような実験があるそうです。同じ環境で育つと、お互いを意識し合ってむしろ違う人格になろうと成長するのではないか、とかなんとか。すいません、聞きかじりなんであんまり正確じゃないかも知れないですが、面白いなーと思いまして。
お互いを適度に意識しつつ、それぞれの持ち味を活かしてのびのび成長して欲しいなーと考えるばかりです。
全然関係ないんですが、なんかGoogleが「絵を描いたら、その内容を元に「こういう絵描きたいの?」と提案してくる、というサービスを始めたそうです。
こりゃ面白そう、と思ってちょっと試してみたんですが、

私が描いたこの「剣をもったかっこいい人」の絵が、

どういうわけかエビだかザリガニだかで提案されました。なにこれどういうことなの?
私が絵を描いてあげると「パパちゃんと描いて!!」と次女からダメ出しされるのでつらい。お絵かき道は厳しいと思いました。しんざき奥様は絵がとてもうまい(しかもかわいい)ので、絵の腕前については是非私ではなく奥様に似て欲しい。
今日書きたいことはそれくらいです。