こんな記事を読みました。
しかし、「見守り役の犯行」は、現時点では「仮定」であって「前提」ではない。大半のメディアは、この被疑者男性が「取調べに黙秘している」と報道している。しかし、男性は「逮捕された段階で否認し、その後は黙秘している」というのが正しいようだ。
ところが、この保護者会長の男性は逮捕されてただちに「有罪」の審判が下されてしまったかのごとき報道ぶりである。「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という原則を無視するどころか、捜査機関より前のめりになって、この”犯人”を社会的に懲罰せんがごときである。今回に限らず大事件であればあるほど有罪推定報道に傾きがちであるが、これでは捜査活動をチェックできず、万が一違っていたときも引き返せなくなる。そうした可能性を少しは考えないのであろうか。
ここに書いてあることは本当にその通りだなあ、と思いまして。私、スタンス的には「被害者も加害者も、同じようにプライバシーは守られるべき」という意見の持ち主でして、被害者加害者双方の実名報道に反対する立場なんですけど。下記は昔書いたエントリーです。
いや、今更の話なんです。今に始まった話ではなく、30年くらい昔からずーっと言われ続け、批判され続けていることではあるんですけど。今回の事件の報道を観測していて、改めてつくづく感じたことがありまして。
当たり前のことですが、法治国家には、「有罪判決が確定するまでは何人も犯罪者として取り扱われない」という原則があります。これは、国際人権規約にも明文化されており、日本もそれを批准しています。「無罪の推定」とか、「推定無罪の原則」と言ったりします。
そして、これも当たり前のことですが、逮捕されてから無罪/有罪が確定するまでにはそれなりの時間がかかります。少なくとも、逮捕されて即日、その日の内に有罪確定、なんてカジュアルな話では断じてない。
「結果としてその被疑者(容疑者)が犯人であるかどうか」ってことはなんの関係もなく、たとえその被疑者がどんなに「実際に犯人である」可能性が高かったとしても、被疑段階では罪がないものとして扱われないといけない、この推定無罪の原則が、昔からものすっごく軽く扱われているような気がするんです。
これ、軽く扱われているどころか、下手すると認識すらしてない人も結構いたりしねえか、と。
今回の事件は勿論痛ましいとしか言いようがない事件であって、私も人の親として、犯人が逮捕されて、厳正に裁かれることを望みます。再発を防止する魔法の一手なんて存在しないとしても、どうしたらこのような事件を少しでも減らせるか、そういったことも考えなくてはいけない。
けれど、それとは何の関係もなく、何にも矛盾せず、「罪が確定するまでは、その人は無罪である」ということは堅持されなくてはいけない。
そういう意味で。私、「被疑段階で実名が報道される」こと自体どうかと思うんですが、その人の立場、顔写真、普段の行状やら人間関係やらプライバシー的情報に至るまで、事細かに報道されている現状、ひど過ぎて物もいえないと正直思うんですよ。
これ、万一「実は無実でした」ってことになったら、だれがどう被疑者の名誉を回復するんでしょうか?断言しますが、今報道しているメディア側の人たちが、「俺たちの責任です」ということは絶対にない。昔から、何度も何度も何度も繰り返されている光景で、その度に何度も何度も何度も何度も批判されているのに何も、何も変わらない。
で、報道を受け取る側としても、今更であろうがなんだろうが、常に、しつこいように、こう言い続けなくちゃいけないんじゃないか、と思うんですよ。
何故お前らは、罪が確定もしていないのに有罪であるかのような報道を続けるんですか、と。
もし万一、誤認逮捕だったとしたら人ひとりの人生を完全にぶっ壊した責任をお前らはどう負うんですか、と。
繰り返しになりますけどこれ、「被疑者が犯人だったら結果オーライ」の話じゃないですからね。被疑段階では、そもそもその人は無罪である。これが原則です。つまり、今の報道は、現時点では「無罪の人に対する報道」なんです。
その原則の上で、こういう報道見てると「ひっでえな」と思いませんか。
「"別宅"監禁か?」って、はてなマークつけてりゃいいって話じゃねえよ、ってところなんですが。
止めっぱなしのキャンピングカーは同容疑者のいわば“別宅”。誰にも邪魔されない空間にリンさんを連れ込み、監禁でも考えていたのか。おぞましい限りだ。
「現時点で無罪」の人相手にこんな報道垂れ流すのはおぞましくないんですか、って話ですよね。せめて有罪判決が確定してから報道しろよ、と思うと有罪判決が出た時にはさらっと数行しか報道されないんだから、いかに「視聴率が稼げる、旬な内に報道しよう」というメディアの都合がまかり通ってるのか伺い知れると思うんですが。
これ、決して不要な心配ってわけじゃなく、実際に誤認逮捕、ないし冤罪だった例ってのも今までに山程ありますからね。それで人生ぶっ壊された人達のその後の報道がどうだったのかとか、ここでは長くなるんで繰り返しませんが、ちょっと調べてみると呆れる程名誉回復なんてされてないですよ。
ただ、これも多分昔からの話なんですけれど、上のような認識や疑問を共有していない人というか、被疑段階で被疑者を犯人扱いすることに違和感を感じない人、というのもたくさんいるような気がするんですよね。たとえば、冒頭挙げたエントリーに対してでも、「もう確定なのかと思ってた」というようなコメントしてる方いますしね。「容疑者」への報道についてのコメントなんてよりいっそう、ひどいもんです。
となると、たとえ常識のように思えても、出来る限りこういう声を上げていくことに意味はあると思うんです。
「罪が確定するまではその人は無罪なんだよ」と。
「あなたは今、「無罪の人に対する報道」を読んでいるんだよ」と。
犯罪者が正当に罰せられるのと同じくらい、無罪の人の名誉が傷つけられないようになることを、願って止みません。
逃がしちゃいけねえんだよ、犯罪するヤツはクズ、それをかばうのも同罪
そいつって誰さ?逮捕されて取り調べ受けてる人間が逃げ出すのか?
むしろそこで、もしも犯人では無かった場合が大変だぞ。
「被疑者男性」を追っかけている間に真犯人は悠々と逃げているのだから。
キャンピングカー監禁は無理やろ。
当たり前だけど、普通の家より壁薄く声通る。
たらいまわしにされ晒されたりといったSNSで蔓延する私刑の連鎖は
こういった報道姿勢の影響からのものなのか
もしくはそもそも逆説的にそういう民族性が根底にあり、報道もその現れしかないのか、というところは興味深いです。
http://timesteps.net/archives/4396926.html
警察は平然と嘘をつく。
リークで自白を迫るのは物証が無いから。
裁く事が出来るのは裁判所だけです。
マスコミがどうやって裁くんですか?マスコミが報道すると逃げられないんですか?
> 逃がしちゃいけねえんだよ、犯罪するヤツはクズ、それをかばうのも同罪
犯罪する奴はクズというのであれば私刑も日本の国内法上違法なので貴方が言っていることも私刑なので
貴方も犯罪するクズじゃないですか・・・
ただ、
> これ、万一「実は無実でした」ってことになったら、
> もし万一、誤認逮捕だったとしたら
まん‐いち【万一】 の意味
[副]めったにないことが起こるのを予測するさま。
・・・(^ω^ )
推定無罪の原則を説くしんざきさんも、心の奥では
有罪だと推定しているような・・・。
https://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n10144
犯罪したかどうかは確定していないって話なのに読解力なさすぎ。
確かに松本サリン事件の時の河野さん報道では完全に犯人扱いだった。地下鉄サリン事件が起きなければ、どうなっていたんだろう?
日本の有罪率は高いらしいけど、それは誇るべき事なのかな?もしかして冤罪がそのまま有罪になる確率が高いだけかもしれない。
ではどんな需要かというとここの※1にもあるように誰かを悪だと断罪したいという需要は特に強いものと思われます
悪を裁くべきだという強い主張ってのは裏を返せば自分が正義であるという強い主張に他なりません
芸能人の炎上や企業の不祥事による炎上なんかもそれを正すことが目的なのではなく、正義の側に立って許されざる巨悪に挑む一種の炎上ゲームの側面が強くなってきてます
普段は一般人である自分達が同じく正義の仲間とともに戦って巨悪を倒すなんていう一体感と正義感にあふれる行為ですから簡単に多くの人が飛びつきます
仮に容疑者が犯人じゃなかった場合は今度は警察とマスコミが悪になるだけ
だから容疑者がシロかクロかということはこの場合は問題ではなく簡単に攻撃を始めます
それをわかってるからマスコミもとりあえず売れるネタとして焚き付けます
マスコミは仮に失敗しても辞bン達は炎上慣れしてるしどうせ暫くしたら飽きて忘れてまた美味しいネタに飛びつくだけだということを知っているんですね
よってマスコミを変えるにはまず国民がいちいちそういうネタに飛びつかないように自戒することが大切なんですが、ツイッターをはじめとするSNSでの共有では※1のような本当は間違った言葉や情報でも大量に拡散されて共用されてしまいます
矛盾を抱えていても一見正しく見えさえすればどこまでも膨れ上がることの恐ろしさです
これは多くの人が間違った情報や偏った情報を簡単に迅速に共有してしまう社会の弊害ともいえる問題です
マスコミが悪い・SNSが悪いで済む問題でもありませんし海外でも派手な炎上事件がいくつもあるので日本のみではなくネット社会自体が抱える問題だと思われます
長文失礼
一度立件したらどういう手段を使っても有罪にしようとするイメージがあるな
いわゆるメディアも権力同然なのだから、規制も関しももっとされて当然なんだよ
でも、あきらめずに声をあげていくことが必要ですよね。
「責任の所在をハッキリさせる必要がある」
という考えがあるようですね
スケープゴートがいれば、安心が得られるということでしょう
恐ろしいものです
無罪だった場合は同じ紙面の面積、時間を名誉回復のために充てる
というような判例や政府見解は出せないものなのでしょうか。
もし、あなたが有罪推定報道だけで被疑者を犯人と決め付けていたとして、
後に冤罪だと分かった場合にあなたはどういった態度をとるのでしょうか。
自分が間違っていたことを素直に認めて考えを改めますか?
それとも、最初から有罪推定報道を疑っていたフリをして、
マスコミに正義の鉄槌を下しますか?
痴漢は有効となる証拠を挙げるのが極めて困難なのが常態の犯罪であるためか、通常の裁判ならあり得ないようなあいまいな証言のみで断罪されることもよくあるようです
そのためかどうか、そもそも警察からして推定無罪の原則を完全に無視しているとか
ことはメディアの報道だけの問題じゃないのかも知れませんね
女が被害者だと糞フェミパヨクが噛みついてくる
>有罪だと推定しているような・・・。
「たとえ有罪だと強く推認されても、公的には刑の確定まで無罪として扱われなければならない」
って話なんだから、心中で推定すること自体に問題はないのでは
どういう形で報道されたとしても、報道された時点で推定無罪とはならないでしょう。
その報道を受け取った側が、刑が確定してないから無罪であるとは思ってくれないでしょうし。
マスコミに限らず、ネット上でもいじめ・虐待事件が報道されるとほぼ例外なく皆憤るのに、
容疑者・犯罪者やその家族等への私刑は喜び勇んでするんだからダブルスタンダードもいいところ。
本当のところ容疑者が有罪だろうが無罪だろうがどうでもいいんでしょう。
抵抗不可能な相手を一方的にいたぶるのは楽しいですからね。
個人的にはそういうのは公園のアリにでもやっててほしいですけど。
義務教育で法律を教えないからこうなる。
正直、日本国憲法は理想が高すぎて、こんな日本人には無理。
容疑者の名前を知ったところで価値も無いし、むしろメディアは有罪が確定した後に、なぜそのような犯行に至ったかという背景を掘り下げてこそ社会的に意味があると思います。
今の状況ではメディアの倫理観はWELQ問題をおこしたDNAと同じレベルですね。
長文読解回路が形成されておらず、断片的に情報をつなぎ合わせて記事の内容を理解したつもりになっているように思われます。
教科書「疑わしきは罰せず」
メディア「こいつが任意同行で事情聴取された!!!こいつが容疑者!!!!容疑者はここに住んでる!!!顔はこれ!!!家族構成はこれ!!!!卒アルはこれ!!!!趣味はこれ!!!!」
裁判所「無罪でした」
メディア「次のニュースです」