特にまとまった内容ではないです。
ここ最近、「検索エンジンに最適化した低品質な情報」という話をあちこちで見かけて、正直ちょっと気が滅入っていました。
いろんなクリニックをじっくり比較してから施術を受けたいと思って検索してみたら本当にアフィリエイトの息がかかっていない体験談なんて一切見つからない。よくよく考えたら金をもらわずに自分の恥部の脱毛の話をする人なんて少ないだろうけど、もしかしたら居るかもしれないその人たちの体験談もアフィサイトによって全部埋められてる。さらには「脱毛のアフィリエイトは稼げるジャンルです!」とか検索結果に出てくんの!ばーーーか!なんか昔はインターネットってもっと有用なかんじだと信じてたというか、個人の利害が関係ない情報をたくさん見れた気がするんだけどそういうのも幻想だったんだろうか。
これ、実のところ私、結構同感でして。
いや、そんな統計的な根拠があるわけでもないので雑感で話すんですけど、昔だってしょーもないコンテンツとか、でたらめなコンテンツとか、悪意を持ったコンテンツとか、完全に詐欺のコンテンツとか、いろいろ玉石混交だったと思うんですよ。その玉石混交具合自体は、今と同じか、もしかするとそれよりもっとずっとひどかったかも知れない。
ただ、「今程SEO対策が洗練されていなかった」というのは明確に言えると思うんですよね。どうすればGoogleをHack出来るのか、今程セオリーが確立されていなかったし、そのセオリーにしても一般人が気軽に手を出せるところではなかった。だから、「個人(ないし小規模な組織)がアフィリエイト収益目当てで量産した紙っぺらみたいなサイトがバシバシ上位に」なんてことは、多分今程は起きていなかった、と思うんです。
まあ、Googleの検索ロジックも時代を経るごとに変わっているんで、イタチごっこっていうか波はあったと思うんですけど。はてなキーワードが軒並み上位に来る時代とかもありましたし。
正直、Google結果がここまでアフィリエイトに侵食されちゃったインターネットを、俺たちは子どもの世代に引き継がなくてはいけないのか…ってことまで考えちゃいまして。もう「ぐぐれ」とか安易に言えない時代になったなあ、と。
ここで話は全然変わるんですが。
そういう意味で、Google検索に特化していない、検索流入に期待していない、検索とは別のところで勝負しているメディアには、どんどん頑張ってもらいたいなーと思ったわけです。そういうメディアがどんどん隆盛して、結果としてGoogle検索の影響度の割合が低減すれば、まだ何かしら救いがあるなあ、と。
この記事を読みました。
最近ちょくちょく寄稿させて頂いている、Books&Appsさんの話が出ています。
安達裕哉氏(以下、安達) 実はですね、うちはGoogle八分を食らってる感じです。検索エンジンからの流入は10%しかないですね。この原因について単純に言えば、キーワードをぜんぜん意識して書いてないからっていうのもあるのですが。その代わり、SNSからの流入が50%あります。あと、ダイレクトがその残りという感じになっています。かなりSNSを意識して集客というか、記事を書くことはよくあります。
Books&Appsの安達さんって、寄稿する時にホント「何書いてもいいです」って言ってくださってるんですね。Books&Appsって、サイトの方向性からすると、どちらかというと仕事とかマネジメントの話が多そうに見えるんですが、全くそれに合わせる必要はないと。
なので、私マジで仕事ともBooksともAppsともなんっっっの関係もない記事書きまくってますからね。大航海時代の話とか、civ4の話とか、三匹の子豚の話とか本当にその時思いついたことしか書いてないですからね。そりゃキーワードなんて1ミリも意識してなかろーって感じではあります。
そろそろ、「Google検索に最適化して当たり前、勝負はそこから」みたいな文化と関係ないところがもうちょっと盛り上がってもいいんじゃないかなあ、と。
専門特化、キーワード出しまくり、内容よりもまずは検索流入、みたいなコンテンツは流石に食傷気味だなあ、と。
ぶっちゃけて言えばそんな風に思うわけです。
正直、Books&Appsさんの記事読んでて、「これちょっと違うんじゃないかなー」みたいに思うこともちょくちょくあるんですよ。ただそれも、書いている人それぞれが、自分の考えをストレートに出している結果とはいえるんじゃないかなーと。
Books&Appsさんのような、「ブロガーが、流入とか何も意識しないで書きたいこと書ける」みたいなメディアは貴重だなーと個人的にも思っておりまして、そういう意味で引き続き協力させていただければなーと考えているわけです。
今日書きたいことはそれくらい。
デブリばっかじゃネットの海は泳げない…
泳げる場所はどんどん狭く汚れていって楽しくなくなってきますね