2017年08月23日

ドラクエにおける「世界が広がる瞬間」という話、あるいは11を遊ぶ前に書いておきたいこと

私は、ドラクエというゲームのことを、「はがねのつるぎを買った直後の無双感を楽しむゲーム」だと考えています。

もうちょっと一般的な言い方をすると、「世界が広がった瞬間の解放感、気持ち良さを楽しむゲーム」ということになるでしょうか。

私は、この二つの言い方を、ほぼ同じ意味で使っています。

私が認識している限り、ドラクエというゲームの一番卓絶しているところは、「制限」と「解放」の味付けです。

つまり、最初は「見える範囲」「行ける範囲」「やれること」というのが、細かく制限されている。なかなか広がらない。頑張って進めながらも、ストレスがかかる。

で、あるタイミングで、劇的にそれらの制限がとっぱらわれる。いきなり見える範囲が広がる。いきなりやれることが増える。気持ちいい。



例えばドラクエ3で言うと、プレイヤーが最初行ける範囲は「アリアハン」というごく狭い範囲です。行ける場所は狭い。使える呪文は少ない。装備出来る武器は弱い。この中で、主人公パーティは必死に戦いつつ、少しずつ強くなっていきます。つまり、プレイヤーは当初、「狭い世界」の中でストレスを感じながら、頑張ってゲームを進めることになるわけです。

しかし、これら「世界の狭さ」は、あるタイミングで劇的に改善します。例えばロマリアに着いた瞬間。今までアリアハンに制限されていた主人公の行動範囲はいきなりぐぐっと広がります。なんならカザーブを目指すことも出来るし、カンダタを倒しにいくことも出来るし、ノアニールにもいけるし、なんならアッサラームに特攻することも不可能ではない。

行動範囲だけの話ではありません。ロマリアの武器屋に売っている、今までの武器とは(売値が)ケタ違いの「はがねのつるぎ」。これ、一種象徴的な武器だと思うんですけれど、今まで大苦戦していた戦闘が、主人公たちのレベルアップもあって、ここでいきなり飛躍的に楽になるんですよ。いや、実際にはまあ、てつのやりと攻撃力5しか変わらないんですけど、まあくさりがまより遥かに強いのは間違いありません。

船を取った時。魔法の鍵を取った時。最後の鍵をとった時。ラーミアを復活させた時。ドラクエ3には、色んな「世界が広がる瞬間」というものが用意されており、その瞬間の目くるめく解放感、爽快感は、プレイヤーを夢中にさせるに十分なものです。


これ、3っていうよりは、ドラクエのシリーズ共通の要素だと私は思うんですよね。とにかく、「制限」と「そこからの解放」のコントロールというか、見せ方、段階の付け方、その辺が卓絶しているのがドラクエシリーズ共通の「ゲームの肝」なのではないかと。ファミコン時代もそうでしたし、SFC時代も、プレステ時代も、それ以降もそうだった、と私は認識しているわけなんです。

で、今私やたらめったら仕事が忙しくって、次女に「この前もゲーム買ったでしょ!」と怒られつつ、ドラクエ11を買ったもののまだ全然遊べてないんです。なんか最初の洞窟をエマと二人でクリアして、村に戻ってきてとかそれくらい。超最序盤です。2で言うとまだローレシアの城から外に出てない。


11に関してはほんっとーーーにまだ何の情報も仕入れてなくって、なんかツンツン頭の6の主人公みたいなヤツをちらっと見て「あー、これが主人公かな?6のリバイバルみたいやな」と思っていたらまさかのツンツン頭でも頭に何か被ってるわけでもないヤツが主人公で俺驚愕、っていうくらいなんの情報も入れてないんですけど、あのツンツン頭は誰なんですかね?やっぱ6の主人公なんでしょうか?

まあ何はともあれ、もうすぐ仕事も一旦落ち着くと思うんで、ネタバレは巧妙に回避しつつ、あとバレルスピナーで並み居るイカどもをなぎ倒しつつ、ゆるゆるとドラクエ11を進めていきたいと思う次第ですので皆さんネタバレは出来るだけご勘弁ください。よろしくお願いします。


ドラクエ11での「世界の広がり方」を楽しみにしております。


今日書きたいことはそれくらいです。


posted by しんざき at 07:00 | Comment(7) | レトロでもないゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
面白いですよ11(ネタバレ)
Posted by at 2017年08月23日 15:45
犯人はヤス
Posted by at 2017年08月23日 19:57
ようやく終盤始まったかな、と言うあたりのプレイヤーですが、今作はバランスがかなり練り込まれていると感じてます。
今作はそこそこ序盤からメタルスライムは出てくるわけですが、だからと言って無理にメタル狩りしなくてもレベルがあげられると言うか、メタルスライムやはぐれメタル相手に「ええいくそ当たんねえ!!」とか「ああまた逃げやがった畜生が!!」とかストレス溜めながらちまちま狩らなくても、どのエリアにも「比較的倒し易くてそこそこ経験値くれる敵」と言うのが居て、そいつらを一蹴できるレベルになれば大抵ボスでも「苦戦はするかもしれないが然程大きな問題も無く勝てる」くらいになってる印象が非常に強いわけです。

まあ敢えて言えば、「ハッスルダンスは最優先で覚えさせとけ」と言うのは鉄板ですかね。
Posted by 鴉鳥 at 2017年08月24日 03:53
細かい指摘で申し訳ないが、はがねのつるぎはロマリアではまだ売ってないですよ。売ってる店で一番近いのはカザーブです。
記事の内容は全く同意です。
Posted by at 2017年08月24日 08:50
>細かい指摘で申し訳ないが、はがねのつるぎはロマリアではまだ売ってないですよ。売ってる店で一番近いのはカザーブです。

ファミコン版ではロマリアで売ってましたよ。
SFC版でなくなったんだったかな
Posted by at 2017年08月24日 09:46
スマホ版以前にカザーブにはがねのつるぎはおいていないですよ。

Posted by at 2017年08月25日 20:24
「はがねのつるぎ」を入手できるタイミングが、ドラクエのゲームデザインにおいてどれほど重要であるかがよく分かるコメント欄。
Posted by Eurmal at 2017年08月30日 01:26
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