2017年10月23日

基礎からのSteam版大航海時代II講座 第一回 導入/ゲーム開始編


大航海時代シリーズ、特に大航海時代IIの面白さの根源って、「計画を立てて、それを実施する楽しさ」じゃないかなあと思うんです。


言うまでもなく、大航海時代IIというのは航海のゲームです。プレイヤーは、6人のキャラクターから1人を選び、個々様々な目的を達成する為に、船を調達し、仲間を集め、大海原へと漕ぎ出します。

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このゲーム、元々「〇〇をしなくてはならない」「××をしないと先に進めない」という、いわば進行上の制約になる要素が、キャラにもよるんですがものすごーーく少ないんです。

勿論、キャラクターごと大筋の目的というものはあるんですが、基本的にはなんでも出来る。何やっても良い。「大航海時代の世界」という舞台で、プレイヤーは広大なキャンパスに「自分が描きたい絵」を描いていく。例えば冒険家のキャラクターで海賊をやってもいいですし、交易のキャラクターで新大陸を大冒険してもいいですし、しかもそれが縛りプレイでもなんでもなく、ちゃんとゲームクリアに沿った行動に繋げたり出来るわけです。

ただ、勿論ゲームの軸というものはありまして、それは「冒険」「交易」「海戦」の3本の軸です。これらそれぞれについて、どんな比重、どんな方針でプレイするかをプレイヤーは考えて、それに基づいて行動することになります。


例えば冒険なら、次はどこに行って、どんなルートでどこを探索するか?アフリカ?新大陸?北極海?ナイル川?アマゾン川?補給はどこで行って、水夫に被害が出たらどこで雇うか?ヨーロッパにはどんなルートで帰ってくるか?食糧と水は足りるか?暴風雨には対処出来るか?

例えば交易なら、どこで何を買って、それをどこで売るか?仕入れの資金は?相場は?船倉に余裕はあるか?交易品を積み込んだ上で帰ってくるだけの食糧は積めるか?港の商業価値は足りているか?免税証は?仕入れ港を同盟港に出来ないか?

例えば海戦なら、どう戦力を整えて、どんな敵を狙うか?戦闘の方針は砲撃か切り込みか一騎打ちか?それに合った装備、艦隊になっているか?どのあたりで敵を捕捉するか?戦利品の処分はどうするか?各国との敵対度の状況は?


3本の軸それぞれに共通した要素も含めて、それぞれの方針ごとに、物凄い自由度の中で「あれこれ計画を考えて、イレギュラー要素にも対応しつつそれを実現する」というのが、「大航海時代II」の最も面白いところなのではないかと。私はそう考えている訳です。


ということで、昨日書いた通り、よーやく、よーーーーやくシブサワ・コウアーカイブスで大航海時代IIが発売されましたので、Steam版の紹介をしつつ、出来ることなら大航海時代IIをやったことがない皆さんにもちょっとうっかり大航海時代IIの世界に漕ぎ出して頂きまして、大航海時代外伝もついでに移植しちゃってくださいよどうですかKOEIさん、という話を進めたいと思った次第なわけです。よろしくお願いします。



〇Steam版大航海時代IIについて

一通り遊んでいる限り、98版の完全移植です。エミュレーターによるローカライズ移植と考えていいと思います。

その為、

・グラフィックが完全に98番準拠。船のドット絵とか超絶美麗
・サウンドの音色もほぼ98番当時そのまま
・ピエトロのテーマやエルネストのテーマがきちんと流れる
・リョコウバトやら先住民やら、ローカライズに当たって他の発見物に変更されてしまった発見物がそのまま発見できる
・当時使えた交易ルートは全てそのまま使える
・エンディング後もそのままゲーム続行可能

といった点は個人的に実に実に素晴らしいわけなのですが、一方で

・起動手順も完全再現されているので、エミュレーション上のディスク入れ替え手順などが存在する
・UIも98版そのままなので、操作し辛い部分もある
・SFC版で追加された自動全補給や時間指定宿泊などは出来ない
・港の出入り時などに、「just a moment」と表示され若干の読み込み時間がある(個人的には気にならない程度)

という点は、人によっては不便に、ないし煩わしく感じるかも知れません。

例えば、港の中では基本的にテンキー or マウスで移動するのですが、この辺の操作についても昔の98ゲーに触れていなかった人は最初戸惑うんじゃないかなー?と感じました。とはいえ、必要なことは基本マニュアルに書いてあるので、初めて遊ぶ方にはまず

「マニュアルは一通り読む」

ことをお勧めしたいです。昔のゲームは、今のゲームと違って、ゲーム内でチュートリアルが完結するような作りじゃなかったんだよ…!!!

ここ不便だなあ、とかこういうこと出来ないのかなあ?といった疑問は、マニュアルを読むことで解決する可能性があります(解決しない時もある)。是非ご一読を。

個人的には乗組員割合の入力はテンキーに対応させてほしかったなあ、と思うんですが、まあ全体から見れば些細な問題点だと言えます。

グラフィックはとにかく完璧の一言です。個人的に、大航海時代IIのグラフィックって一番最初のPC98版が原点にして最強だと思っているので、これを堪能するだけでも購入の価値があります。

しかもたったの1200円とか!!いいんでしょうかこれ!!!!


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〇ゲーム開始に当たって

まず最初に、プレイヤーは6人のキャラクターから一人、ゲームの主人公を選択することになります。

上で書いた通り、大航海時代IIには「冒険」「交易」「海戦」の3つの軸がありまして、これら6人のキャラクターも、一人一人自分の「専門軸」というものを持っています。他のことも出来るんだけど、取りあえずその軸を進めればシナリオが進むよ、というような専門分野ですね。

それぞれの軸でやることをざっと書いてみますと、


冒険:未知の海域に漕ぎ出して、何かを発見する。各地の集落を見つけて遺跡や珍獣、財宝を発見したり、未踏の海域の地図を作ったり。

交易:交易で金を稼ぎ、稼いだ金を投資して自国の領域を増やす。各地の特産品を買い付けて他の地域で売って利益を出したり、港に投資して同盟港を増やしたり。

海戦:海戦で敵を倒す。海賊と戦ったり、敵対国の戦艦隊と戦ったり、あるいはこちらが海賊として商船隊を襲ったり。


で、元々の軸が「冒険」のキャラであれば冒険をすることでシナリオが進むし、「海戦」のキャラであれば海戦をしまくることでシナリオが進む、という話なんです。


では、各キャラクターの紹介をしてみましょう。

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【冒険】ジョアン・フェレロ:ポルトガルの貴公子。前作「大航海時代」の主人公、レオン・フェレロの息子。冒険名声を稼ぐことでシナリオが進む。ゲーム開始時に18歳。

序盤から優秀な航海士が仲間にいたり、月一でお小遣いがもらえたり、色々と優遇措置もあるのですが、その実全キャラで最もイベントてんこもり。大航海時代IIを存分に楽しむことは出来るのですが、強制イベントで一騎打ちや海戦があったりしますので、シナリオをクリアするにはそれなりに気合いが必要です。一見初心者向きキャラのような立ち位置なのですが、どちらかというとむしろ初心者殺し。けど、「冒険も海戦も交易も全部やりたい!」「イベントがたくさんないと物足りない!」という人には最もお勧め出来るキャラクターです。


【冒険】エルネスト・ロペス:オランダの地理学者。冒険名声を稼ぐことでシナリオが進む。ゲーム開始時に23歳。

ジョアンとは一転して、イベントがめっちゃ少ないキャラクターです。シナリオクリアまでに「やらなきゃいけないこと」は全キャラでぶっちぎり一番少ないです。その分冒険に集中出来るということでもあり、当然交易や海戦に寄り道しまくることも、一方一切の戦闘を回避することも出来ます。クリアするだけなら恐らく一番簡単なキャラで、大航海時代IIの自由度を満喫するには最適かも知れません。あと、エルネストは言うまでもなく通訳少女パウラと親密度を上げまくれるキャラクターでもあるので、パウラさん好きには是非。



【冒険】ピエトロ・コンティ―:イタリアの冒険家。冒険名声を稼ぐことでシナリオが進む。ゲーム開始時に33歳。

立ち位置的には、ちょうどジョアンとエルネストの中間のようなキャラクターです。イベントもそれなりにあり、宝探しあり人探しあり、とはいえ強制戦闘などのイベントはないので、「単純に冒険を満喫したい」という人には最適なキャラかも知れません。他シナリオの人たちとの絡みが何気に多いのもポイント。エルネストだと、ほんと一切他主人公と絡みませんからね。最序盤はもっとも金銭的に困窮しているキャラで、昼間はオスマン港に入れなかったりもするので、序盤の交易には一工夫必要です。



【海賊】カタリーナ・エランツォ:イスパニア出身の女海賊。海賊名声を稼ぐことでシナリオが進む。ゲーム開始時に18歳。

プレイヤーキャラ中の紅一点です。ジョアンと同じく、イベントはかなり豊富。また、シナリオの関係上、当のジョアンとの絡みもかなり多いです。ただ、このゲーム海戦自体に結構コツが必要なことと、序盤イスパニアとの関係がいきなり最悪になること(イスパニア港に基本入れない)、序盤に手に入るガレオン船が実はあまり海戦向きではないことなどを考えると、難易度はそこそこ高いです。シナリオはかなりドラマチックなので、海戦をしつつ大航海時代IIのシナリオを楽しみたい方にはお勧め。


【海賊】オットー・スピノーラ:イギリスの軍人。海賊名声を稼ぐことでシナリオが進む。ゲーム開始時に25歳。

ザ・イギリス紳士。軍人コンビのもう一方。めっちゃ渋い顔でどう見ても25歳には見えません。カタリーナと同じく海戦をしているとシナリオが進むのですが、カタリーナ程イベントは多くありません。序盤のイベント戦闘が少々厳しいのですが、別に逃げてもいいということもあり、カタリーナより難易度は若干落ちるでしょう。純粋に海戦を楽しみたい人には一番お勧めかも知れません。あと、相棒のマシューが実にいい味を出しています。


【交易】アル・ヴェザス:オスマンの商人。交易名声を稼ぐことでシナリオが進む。ゲーム開始時に19歳。

イベントはそこそこ多め。間違いなく、クリアまでに最も金を稼がなくてはいけないキャラです。お金を稼ぐこと自体は、コツさえ分かってしまえばそこまで難しくないのですが、彼は交易名声を上げるにも、またシナリオ上も、「投資して同盟港を増やす」ということをどうしても行わなくてはならず、その結果各国からの恨みを買いやすい、爵位もシナリオ上上がるので海賊に狙われやすい、一方で本人の戦闘力が非常に低い(主人公キャラで最弱)といったこともあり、シナリオクリアまでの難易度はゲーム中では最難の部類に入ります。とはいえ、ある程度コツがつかめれば全然いけるレベル。ラディアと愛を育みたい方は是非。



ということで、長くなりました。取りあえず第一回は、「Steam版の紹介」「キャラクター選択」について書いてみました。

次回以降は、冒険、交易、海戦それぞれ個別の内容について書いてみます。



posted by しんざき at 07:21 | Comment(0) | レトロゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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