2018年02月14日

子どもに何か指示する時は圧倒的に「なんとか探検隊の隊長」になるのが良い

例えばの話、児童館で遊び倒して、そろそろ帰宅しなくては、じゃあお片づけだな、となった時。

目の前には、子どもたちが散々散らかしたおもちゃが、それこそ怒首領蜂におけるバラマキ弾のように惨憺たる光景になっているわけです。その上、子どもたちは本人的には遊びたいテンションマックスであって、ドラクエ風にいうと「帰るなんてとんでもない!」というスタンス。「さあ帰るよー」なんてとても言えたもんじゃありません。

そんな時しんざき家ではどうするかというと、子どもたちの遊びに隙が出来て、さあ次は何して遊ぼうかってなってるくらいのタイミングを見計らって、

「全隊員!!緊急事態だ!!!」

といきなり緊張した声を出します。

すると、何が始まったのかと思った子どもたちが手をとめてこちらを見ます。ここからが勝負です。

「たった今、我々〇〇児童館探検隊に対して、緊急連絡が入った!今現在、お遊戯室を40体以上の猛獣、恐竜、怪獣、ベルサーの巨大戦艦等が包囲しつつあるそうだ!このままでは全滅は時間の問題だ!!!」

ここの内容は毎回適当に変えます。何を言ってるかよく分かりませんが、必要なのは勢いだけなので知ったこっちゃありません。

「可及的速やかに現ポイントを放棄して撤退する!痕跡をたどられないように、各員速やかに装備を撤収せよ!3分以内に撤退行動を完遂する!!」

この辺にくると、大抵長女か次女が「はい!たいちょーー!」と言って手を上げます。

「なんだ!次女隊員!」

「こんせき、ってなんですか!」

「次女ちゃんや長女ちゃんが遊んでたことが分かるような跡ってこと!つまり!!急いでおもちゃを片づけないとならない!!わかりましたか!!」

大体ここまででちゃんと話を聞いていると、

「「りょうかいです!!」」

と言ってちゃんと片づけ始めます。

本来、ここで「たくさん片づけた方が優勝」みたいな勝負要素と運動会のBGMを入れると更にスピードがアップするんですが、この状況の場合単なる撤退作業であって、BGMが流れるのはおかしいので、隊長こと私は周囲の気配を伺う振りをしています。

で、一通り片づけ終わったらそれで終わりということでもなく、

「よし、では周囲を警戒しつつ帰還する!長女隊員は先頭!次女隊員は長女隊員と連携して前進!私が後詰をつとめる!」

「れんけいってなに?」

「手をつなぐってこと!」

みたいな感じで、ごっこ遊びとして完遂してあげると楽しんで帰ってくれます。

序盤の入り方さえ間違えなければ、現在10歳の長男くらいでも「ベルサーってなにさ?」みたいな突っ込みを入れつつも一応ちゃんと片づけることは片づけるので、小学校中学年くらいまでは「いきなり探検隊になる」というテクニックは結構有用だと思います。「なんか新しい遊びが始まった」という体にすることが重要です。

これは別に必ずしも片づけである必要はなく、移動する時でも、寝る時でも、食事にする時でも有用なのですが、特に片づけをさせる時に最も有効に動作するなーと現在では認識しています。


ということで、子どもたちにお片づけをさせるのはいつの時代も難問ではありますが、しんざき家ではこういうノウハウを使ってますよ、という話でした。


今日書きたいことはそれくらいです。








posted by しんざき at 08:07 | Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
映画「ライフイズビューティフル」の主人公が息子に「皆で競争をやってるんだ。優勝すれば本物の戦車に乗せてもらえるんだぞ!」と、かくれんぼごっこを持ち掛けるシーンを思い出しました。
この映画のごっこ遊びは、あまりにも極端な例ですが、楽しく仕事するのは大切なことかもしれませんね。
Posted by at 2018年02月15日 01:23
あと、もし何隻ものベルサーの巨大戦艦に包囲でもされてしまったら、大変な迫力でしょうね。
大音量の警告音に囲まれるのは、ちょっと経験してみたい気もします。
Posted by at 2018年02月15日 01:27
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