あのですね、ちょっと、今から何も言わないで以下リンクをクリックして、「無料で読む」で今週分を一通り読んできてください。いいです、もういいです、ここまでの流れは全く把握してなくていいんで。今回だけ読むだけでいいんで。
最後のコマまで読みましたか?いいですか?いいですね?続けていいですね?
なんだこれ、なんだこれもーーー。何なの?本当に何なの?俺を殺す気なの?
前回の「完璧超人始祖編」が余りにも熱くって完成度も高くって、「続きあるのは嬉しいけど、ちょっとこれを超えるのは流石にしんどそうだな…」と、正直なところ思っていました。
だって、前回この記事でも書きましたが、始祖編完成度がめちゃめちゃに高すぎたじゃないですか。とくに最後の2戦あたりなんて、今の現役漫画全てを見渡しても屈指じゃないかってレベルの物凄い終盤だったじゃないですか。「いくらなんでもハードル上がり過ぎだろう…」と思うじゃないですか。思うよね?俺悪くないよね?
ところが、ちょっとその、これ、もしかして上がりまくったハードルを軽々と超える流れじゃないですか。なんなの?俺の目がそんなに節穴だったの?
とにかく、今回「オメガの一族」とかオメガマン・アリステラとか言ってる時点で、勿論「王位継承編の流れキター――――!!!」とはそりゃ思いましたけど、もう今回の最後のコマの揃い踏み。まさかの、本当にまさかの四王子登場即参戦。フェニックスの、ビッグボディの、マリポーサの、ゼブラのこの威容、この迫力、この存在感。もうこの一コマだけで、当時王位継承編を読んでいた読者たちは全員感涙で溺死するんじゃないの?ってくらいの最高のコマじゃありませんか?
かつて活躍できたとは言い難かったビッグボディが、最後の最後にちょっと割りをくっちゃったフェニックスが、そして勿論ゼブラやマリポーサが、一体どんな活躍を見せてくれるのか。今のキン肉マンがあっさりと期待を上回ってくれるのはもはや確定事項とすら言えるので、この時点でもう余りにも熱すぎて焼死することが運命づけられているわけです。
特にビッグボディなんて、立ち姿だけでもうかっこよすぎて、既にこの一コマだけで王位継承編のアレコレをすべて取り返してしまった気分ですよ。ビッグボディのこの眼光を、今回のシリーズが始まった時点で予測できた人が果たしているでしょうか。
前回の始祖編と同じく三つ巴か?と思わせておいて違う展開、というのも十分あり得るとは思いますが、もはや予想などという野暮なことはやめて、粛々と全裸正座で続きの展開を待とうと考える次第なわけです。
勿論、四王子だけの話ではなく。登場フラグが立ちすぎているものの、敵になるのか味方になるのかさっぱり予想出来ないアタル兄さんとか。
そういえばもう超人墓場がないんだから、ウルフマンの「死んじまっちゃおしまい」という言葉が滅茶苦茶重いよな、とか。
ウルフマンとキン肉マンの「いいや上等だ」という共闘体制の素晴らしい熱さとか。
ただの悪役ではないところを見せつけるアリステラの器の大きさとか。
それに対して、怖気づくでもなくニヤリと笑って言葉を返すキン肉マンの頼もしさとか。
一方、「素顔がそれなのにマスクをつける意味はあるのか」という突っ込みを思わず心に抱いてしまうフェニックスとか。
一から十まで、展開の熱さと、さり気ない真面目なギャグと、「流石」のカタルシスとを、すべてのコマにこれでもかと詰め込んでくる今回のキン肉マンは、本当に現時点で既に超絶名シリーズの風格を漂わせていると思うわけなのですよ。
本当に、デビュー40年目にして更にパワーアップし続けるゆで先生のご活躍に心からの敬意を申し上げると共に、ここからの展開を期待しまくること大なわけです。超楽しみです。
ということで、万が一前回の「完璧超人始祖編」をまだ読まれていない方がいれば、とりあえず38巻から先を読みましょう。後悔はさせません。
取り急ぎ、今日書きたいことはそれくらいです。