2018年05月08日

俺はただただ自分がゲームで遊びたいだけなんだ


たとえば、ゲームが好きだという話をすると、この間こんな実況動画が…みたいな話をされることがある。

たとえば、ゲームセンターCXというテレビ番組の話を振られる。面白かったねーという話になる。

その度に、ちょっとだけ心が痛む。それは、「ゲーム」というコンテンツに対する捉え方の違い、一つの文化を広い側面で楽しめる者と、楽しめない者の差、ほんのちょっとした心のささくれだ。

何故かというに、私には「知らない人がゲームプレイをしているところを見て楽しむ」という嗜好が全くないからだ。他人のゲームプレイの動画を見ても私は楽しめないのだ。ゲームプレイにくっついた、小粋な会話を楽しむことも出来ないのだ。ただただ自分が遊びたくなるだけなのだ。「動画を見る時間があったらゲームがやりたい」と思うばかりなのだ。

これは勿論、例えばゲーム実況動画という文化を否定するものではない。むしろ逆で、ゲーム実況動画がゲームの裾野を広げたという点については、「ゲーム」というものがようやく、野球やサッカーのように「ただ遊ぶだけではなく見て楽しむ」というチャネルを広範に手に入れたものだと、喜ぶべきことだと思っている。

裾野は広い方がいいし、入り口は入りやすい方がいい。同じゲームという文化を楽しむのであれば、その楽しみ方はなるべく多面的であるべきだ。色んな楽しみ方が成立していいし、色んな楽しみ方が許容されていい。

ただ、それとは全く別問題、別会計として、私の中には「ゲーム実況」を楽しむというチャネルが存在しないのだ。これはむしろ、私がゲームを遊ぶ際のキャパシティがより偏狭であるということに他ならない。例えば私は、長男がゲームを遊ぶところを観察するのは好きだが、それは飽くまで「子ども観察」であって「ゲーム観戦」ではないのだ。ゲーム観戦に限っていえば、私はただひたすら「俺が遊びたい」「俺に遊ばせろ」と思うばかりなのだ。

何故なのだろうか。

これは飽くまで私に限っての話なのだが、私はおそらく、どこまでもゲームを「コンテンツ」ではなく「遊び」として捉えているのだと思う。これはもう根本的な認識、体質とでもいうべきものであって、多分今更上書きしようにも出来ないことなのだ。

つまり、私にとってのゲームというものは、公園でやる鬼ごっこであり、かくれんぼなのだ。それは飽くまで「自分が入って、自分が遊んで、初めて成立する楽しさ」であって、外から見ていて楽しめる種類のものではないのだ。

私はおそらく、あまりにも「遊ぶ」楽しさにどっぷりと漬かり過ぎたのだろう。それはACTの楽しさであり、STGの楽しさであり、RPGの、SLGの、AVGの楽しさだ。あと一歩でステージをクリアできる時にタコミスで自機が死んだときの身をよじるような悔しさ、超強力な敵ボスを青息吐息でやっと倒し切った時の達成感、吐きそうな試行回数の末にようやくレアアイテムを手に入れた時の嬉しさ、難解なパズルステージの解法をあれこれ試してようやく見つけた時の驚嘆。

それら全ての対象が「私」であって、自分以外を向いているとそれを楽しむことが出来ないのだ。一種の麻薬中毒のようなものなのかも知れない。

それに対して、プロ野球やプロサッカーのような「コンテンツ」としてのスポーツであれば、「自分がプレイする」よりも「見て楽しむ」ということがメインとなることは当然である。現在、ゲームに対してそのようなスタンスで接することが出来る人も、恐らく以前よりずっと増えているのだろう。

それは良いことなのだと思う。

ただ、私自身について言えば、「自分で遊んでこそのゲーム」だというスタンスは恐らく変えようもないことだと思うし、出来ることなら「見る専」の人たちにも、「見る」を入り口として「遊ぶ」楽しさにも目覚めて欲しい、ガンガンゲームを買って遊んで欲しい、と考える次第なのである。


posted by しんざき at 07:24 | Comment(8) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
ただの「プレイ動画」でもダメなんでしょうか?
私も声出しや顔出しの実況プレイ動画が嫌いです。よく言われることですがあれのメインコンテンツは実況者のほうであり、ゲームではないからです。ゲームはおまけなのが実況動画です。まあゲーム好きの見るものではありません。
しかしゲームのほうをメインにするただのプレイ動画や字幕プレイ動画は許容できます。


Posted by 高田憂希 at 2018年05月08日 23:48
自分の手で何のソフトでも遊べるような腕前がある人の感想。羨ましいです。
Posted by at 2018年05月09日 00:46
こういう人って飯食ってる時とか移動中とかなにしてんだろう。
まあ移動中はswitchで遊ぶことも出来るが現実的に考えてかさばるし、飯食ってる時なんかは両手ふさがるけど
そういう時は自分でゲーム出来ないからゲームの動画流すなぁ
Posted by at 2018年05月09日 03:21
CX人気の一つに「子供の頃友だちと一緒にゲームしてた時、後ろから見てた感覚がよみがえる」ってのがありますが、そういう経験はないんですか?
対戦ゲームでなく一人プレイ用ゲームでも、友達と一緒にあれこれ言いながら遊ぶのは楽しかったですが、
それと同じ感じでゲームの生配信とかだと視聴者のコメントを拾うのが上手い人が人気だったりします。
上手い人の超絶プレイが見たいというeスポーツ的な視聴の仕方とはまた別の楽しみ方ですね。
Posted by at 2018年05月09日 17:21
 鬱が酷くて、何時もの様にSilby Bartan(思うに肝皮美で魅かれたので、Le Locomotionが一番好き)でも晴れぬので、迎撃セヨやゴリアテ戦記を聴いてるうちに、迷い込んでBB弾自然発生説に図らずも逢着し、とリストラムシャンデy風味に感激しメルマガ登録致しました。 ヴィデオゲームと一切無縁の生活を送って来たので随いてけるかは不安ですが。 老爺心乍娘さんたちも年頃なのだからBabyMetalを与えては。
Posted by 甕星亭主人 at 2018年05月09日 17:51
「楽しめない」と書いているだけで「ダメ」とも「嫌い」とも「許容できる・できない」とも書いてないのに、「私も嫌いです」という、書いてない事に同意するコメントが来る地獄感。
Posted by at 2018年05月09日 21:43
これはすごくわかります。ゲーム実況はPVと化しています。ただ、自分はゲームだけではなくプロ野球も「俺にやらせろ」状態になって楽しめないタイプなので少し違うかもしれませんが。
Posted by at 2018年05月10日 22:56
私は小さい頃から身の回りに動画環境があったので、欲しいゲームが買えない時にそのゲームの実況動画を見て誤魔化してましたねー。買ったことのないゲームでも攻略本とか攻略サイト見てると楽しくなりませんか?(私が変態なだけなのかもしれませんが)

自分は他人のプレイ動画を見るのはめちゃくちゃ好きです。

Lolなどの、大会賞金が億越えでゲームに人生をかけているような(笑)プロの選手の方々の動画は見てるだけでもすさまじいですよ。彼らは寮に住んで、食事制限もして、超ストイックに(?)ゲームしてますからね。職にしてるので普通の人と覚悟が違います笑

あとは縛りなどをめちゃくちゃ厳しくしてプレイする動画も好きです。
ex.コイキング一匹でポケモン全クリするなど

他にもRTAなどは解説やネタなども多いので面白いですねー

めいさく:http://sp.nicovideo.jp/watch/sm31580276


私は最適化された動きっていうのがめちゃくちゃ好きです

自分で一生懸命試行錯誤をするのも楽しいんですが、本当にすごい人が自分にできないレベルで無双しているのを見て絶望するのが大好きです(変態)

何が言いたいかというと面白い実況動画もかなりあるのでなるべく見て欲しいということです!駄文失礼しました
Posted by しんざき信者 at 2018年05月12日 09:46
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