2018年05月18日

ミニファミコン週刊少年ジャンプバージョンの収録タイトルが超楽しそうだったので、各タイトルについて私見を書く・その1


超楽しそうですよね。


ファミコン初期の盛り上がりが、少年雑誌、特に週刊少年ジャンプやコロコロコミックとのタイアップあってのものだった、ということは今更書くまでもない話かと思います。

しんざきもご多分に漏れず、キャラゲー、特にジャンプキャラゲーは当時相当遊びました。すげー楽しかったゲームもあれば、そこまで楽しめなかったゲームも、なんかピンポイントに妙なところだけ楽しめたゲームもありました。

ファミコンミニジャンプはどうせ買うと思うのですが、実際遊んだことがあるゲームについて、レビューという程のものではないんですがちょこちょこ私見を書きたくなりましたので、何回かに分けて書きます。名作も山ほど入ってるので皆さん買って遊びましょう。

先に書いておくと、今回の収録タイトルで遊んだことがないのは「北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝」「まじかる☆タルるートくん FANTASTIC WORLD!!」「ろくでなしBLUES」「暗黒神話 ヤマトタケル伝説」の4本です。これらについてはファミコンミニジャンプを買ってから遊んでみます。


〇キン肉マン マッスルタッグマッチ

超人がタッグを組んで、四角いジャングルで殴り合ったり蹴りあったりベアークローで相手を即死させたりする名作アクションゲーム。今でもかなり遊べると思います。


以前も一度書いたんですが、「お友達同士公平に遊べるように」という理念が基本だった対戦可能ゲームに、明確な「キャラ差」を持ち込んだということで歴史的な一作だったと思います。恐らく、「対戦ダイアグラム」というものが機能する最初のゲームではないでしょうか。

このゲームにおいて、光の玉をとったウォーズマンと正面から向かい合うことは、死を意味していました。

滅多に決めることの出来ないキン肉マンのキン肉ドライバーで敵をノックアウトすることができた時は、脳汁がドバドバ出る程の達成感を感じました。

「キャラの性能に大きな差がある」という要素は、それだけで数々のドラマを生む要素だったのです。

ゲーム自体も、シンプルでありながら十分に駆け引きが成立する内容で、光の玉を取る為の位置取り、パートナーとチェンジしやすい位置取りなど、「リング上の位置」を大きな要素としたせめぎ合いは、このゲーム特有のものと言っても間違いではないと思います。

当時は、「唯一の飛び道具キャラ」「飛び道具ハメが可能」ということでブロッケンJr.の強さが取沙汰されることが多かったのですが、ある程度対戦慣れしてくると「足の速さこそ正義」ということがだんだん分かってくるゲームでして、一番オールラウンドに戦える「器用万能」の最強キャラは恐らくウォーズマンの筈です。ウォーズマン - バッファローマンとか、ウォーズマン - テリーマンなんかが、大人げないタッグ選択の代表格です。

一方、投げキャラは全体的に不遇でして、特に主人公であるキン肉マンの性能の低さは泣けてくるレベル。キン肉ドライバーで勝つ、という条件を自らに課すと、それだけで軽い縛りプレイが楽しめます。お勧めです。




〇ドラゴンクエスト

最初は「ジャンプ漫画のゲーム集」という認識だったので、一瞬「え?なんでドラクエ?」と思ってしまったのですが、冷静に考えるとこのタイトルを選んだことにこそ、今回の企画の神髄があるような気になってきました。


当時ジャンプを読んでいたファミっ子たちで、「ファミコン神拳」や「ジャンプ放送局」に食らいつかなかった人は果たしているでしょうか。ファミコン神拳奥義大全書、懐かしいですよね。

つまりこれは、「かつてドラクエはジャンプと共にあったんだ!そうだろう、皆!!」という、タイトル選者の強いメッセージなのではないか、と私は思うのです。

ドラクエについては今更語るまでもないとは思うのですが、一点超個人的な思い出を書くとすれば、「なるべくステータスが高くなる名前を考える」というのが当時私の大きな課題でした。

ご存知の方も多いと思いますが、ドラクエって初期ステータスが主人公の名前を数値変換したもので決まってまして。確かその法則がファミマガのウル技大技林なんかにも載ってたんですよ。

確か大技林に載っていた「一番初期ステータスが高くなる名前」のサンプルが「かによ」だったと思いまして、当時は訳も分からずその名前を入力していたファミっ子たちも結構いたのではないかと思います。途中から数値変換の仕組みを理解しまして、「かによと同じ余りになる文字でなるべくかっこいい名前を」なんて苦労した記憶があります。

ドラクエ11クリア後に無料DL出来るとはいえ、名作中の名作であることに間違いはないので、未プレイの方は是非。「荒野を行く」で感動しましょう。




〇北斗の拳

「あべしシステム」を搭載したことで無茶苦茶に有名になった一作です。


北斗の拳は言うまでもないお化けコンテンツ漫画なのですが、ファミコン版北斗の拳は、ゲーム自体はオーソドックスな2Dスクロールアクションゲームです。

超絶ジャンプ力やら、キックしただけで画面外まで吹っ飛ぶ雑魚敵やら、ボスを倒した時に表示される必殺技名やらで、プレイ感はそれなりに爽快で、当時もそれなりに楽しく遊んだ記憶があります。

ただ、例えば「ステージをクリアする為に、複数の扉から正解を探し回らないといけない」であるとか、「割と序盤から敵の攻撃が遠慮なく激しい」「高速ですっ飛んでくるスライディング敵」「飛び道具山盛り」など、遊びにくい点も色々あり、そうした点で忌避する人も多かったタイトルではあります。

なんか妙に有名になってしまったのが上述した「あべしシステム(私が勝手にこう呼んでるだけ)」でして、ピンク色の敵をパンチで倒すと出てくる「あべし」の文字列を取るとパワーアップするという、冷静に考えるとお前は何を言っているんだ感があるシステムが搭載されています。原作には確か「あべし」なんて断末魔殆ど出てこなかった筈なんですが、このゲームだけで「あべし」が有名になりました。中にはあべしシステムのことしか知らない人もいた始末。

むしろ北斗の拳をあまり知らない人にこそ遊んでみて欲しい一作かも知れません。



〇ドラゴンボール 神龍の謎

北斗の拳に続き、言うまでもないジャンプ最強格の超絶コンテンツ「ドラゴンボール」、その初代ファミコン作品はトップビューの2Dアクションゲームです。


ドラゴンボールは、何故か割と早い内に「アクションゲーム」を一度離れたタイトルでして、これ以降しばらくはカード&すごろくバトル的なシステムになるのですが、初代は割とスタンダードなアクションです。

普段はトップビューの見降ろし型、ボス戦はサイドビューになる視点切り替えタイプのアクションゲームで、グラフィックは流石に多少チープではあるのですが、「原作を読んだ人であれば大体どれがどのキャラかわかる」レベルはキープされています。しばしば原作ガン無視のキャラクターが出てきたりもしますが、まあそこは初期キャラゲーのご愛敬というものでしょう。

難易度はやや高め、ライフがかなり厳しいバランスではあるものの、「きちんと遊べる」ラインは確保されていると思います。妙にいい味を出しているBGMもなかなかの出来です。

ただこのゲーム、当時の私がアクションゲームド下手っぴーだったこともあって、個人的には「ヤムチャにひたすら苦戦しまくって結局勝てなかった」という記憶が濃く、あまりいい思い出がありません。。。今やればリベンジ出来るのだろうか。


〇キャプテン翼

テクモの伝説的なシリーズの一作目です。個人的には、続編となる「キャプテン翼II」と並んで、「ファミコンにおけるジャンプゲーム」という枠組の中では一、二を争う超絶名作だと考えています。


当時、「サッカーゲーム」というジャンルは、トップビューの任天堂「サッカー」型スポーツアクションゲームというフォーマットが既に出来上がっており、色んなゲームがそれを踏襲していました。

それに対して、敢えてアクションゲームではなく「ビジュアル重視のシミュレーションRPG」とでもいうべき味付けをして、キャプテン翼世界をファミコン地平に再現した、このゲームの発想の転換は天才の発想だったと思います。テクモの凄みを感じる他ありません。

フィールド上で選手が接触すると現れる、まるでRPGのようなコマンド選択画面。コマンドを選ぶ度に現れる、アニメさながらのビジュアルシーン。パスカット、タックル、ドリブル、シュートなどの読み合いと駆け引き。キャラクターの成長とレベルアップ。

原作にあった「超人サッカー」的な要素を更に推し進めて、様々な「必殺シュート」を実装し、ファミっ子たちを漫画の世界に招待したことも大きな功績だと思います。「キャプテン翼」という世界を再現する為に、このシステムは一つの到達点だったと言っていいでしょう。初代キャプテン翼では、岬くんを探すシーンがアドベンチャーゲーム仕立てになっていたりもしました。

このゲームが切り開いた「ビジュアル重視の漫画再現」という地平は、続編である「キャプテン翼II」で完成することになります。



本日は一旦ここまで。続きはまた書きます。

posted by しんざき at 12:03 | Comment(3) | レトロゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
他の雑誌でも出してほしい
バツとテリーがボール投げて敵をやっつける週刊少年マガジンのミニファミコンとか
達也と和也がボール投げて敵をやっつける週刊少年サンデーのミニファミコンとか
…やっぱり出さないでいい
Posted by at 2018年05月18日 19:51
或る意味任天堂だからこそなのかなあ……。

個人的にはサターンでやって欲しいけど、セガにそこまでの気力と体力が有るかと言うと……ねえ。
当時はガーディアンヒーローズとか色々やったけど、本体内バックアップデータの脆弱さとか、外部記録メモリーの接触不良によるデータクラッシュとか悲劇もわんさかあったわけで……。
Posted by 鴉鳥 at 2018年05月20日 04:32
ダイの大冒険つながりかとおもっていましたが
ファミコン神拳になっとく!
Posted by   at 2018年05月22日 01:23
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