2018年06月22日

小学校の学校公開で「インタビュー」の授業を見て色々と感心した話


先日、長男・長女・次女の3人が通っている小学校で、学校公開があったんです。

学校公開って、皆さん知ってますか?いわゆる授業参観なんですけど、長男の小学校だとオープンキャンパスみたいな体裁になっていて、近所の人とかも授業を見学出来るんですよ。勿論名簿に名前とか書かないといけないんですけど。

で、今年から、しんざき家は子どもが3人同じ小学校に通い始めましたんで、まああっちに行ったりこっちに行ったり大忙しだったわけなんですが。とはいえ、長男が通っている小学校は色々と授業に工夫も多く、興味深いなーと思うケースが多いんで、毎年楽しみにしているんです。

当たり前のことなんですが、やはり小学校の教育というのも、私が小学生だったころからは随分様変わりしておりまして。これは良くなったなあと思うこともあれば、これは昔の方がよかったんじゃないかなあと思うこともあるんですが、全体的に見れば「今の小学校教育すげーな」と感心することの方が多いです。面白いです、小学校の授業。

今回個人的にいたく感心したのが、国語の授業での「きいて、きいて、きいてみよう」というタイトルの内容でして。平たく言うとインタビューの授業なんですよ。

授業の形式はこうです。


・生徒が3人一組に分かれる
・3人が、それぞれ「話し手」「聞き手」「記録役」に分かれる
・「聞き手」が「話し手」に対して、テーマに沿った質問をする。テーマは事前に相談して決めておく
・「話し手」は聞き手にされた質問に答える
・「記録役」はそれを記録する
・一回が終わったら、役目を交代して繰り返す

面白い授業ですよね?私が子どものころは、こういう授業受けた記憶がありません。調べてみると国語学習の指導案に載っていたんで、恐らくここ数年でやるようになった授業なんだろうと思うんですけど。


で、長男は同じ班の女の子に、「猫について」というテーマで聞いていたんです。ただ、例えば「猫を好きになったきっかけ」とか「どんな猫が好きか」とか、通りいっぺんの質問に一問一答で答えてしまうと、その後がなかなか続かないんですね。一回の時間は5分と設定されていたんですが、多分2分半くらいで終わってしまっていたと思います。一周目は、大体の班が3分もちませんでした。

で、これは先生がうまいのかもしれないんですが、1回終わると、先生が振り返りの時間を作って、生徒同士で振り返りをさせるんです。その時、ちょこちょこヒントになりそうな言葉を投げていくんですよ。

「みんな、なかなか質問が質問に繋がらなかったなー」と。

「みんながいつも、次から次へと色んなこと聞きたくなることって、どんなことかな?」と。

例えばゲームの話とか、サッカーの話とか声が上がる中、

「じゃあ、それとインタビューがどう違うか、どうすれば話を広げられるのか考えてみようか」と。

これって、要はブレインストーミングとPDCAサイクルですよね。短い時間でアイディア出しをして、次の回での工夫に繋げる。で、それをすぐにまた次の機会に繋げる。

で、生徒同士で色々意見を出し合って、質問の内容や記録のやり方を変えたりして。2回目、3回目では、5分ぴったりでインタビューを終えられる班も出来ていました。長男は長男で、「電車について」というテーマで質問を受けていて、うまいこと話を広げたり、質問を誘ったりということが出来ていました。

見ていて思ったこの授業のメリットって幾つかあって、

・話の広げ方、聞き方、質問の仕方など、一般的なコミュニケーションスキルについて考える機会になる
・コミュニケーションをする上で一番重要なことが、相手に対する興味・関心であることに気付く機会になる
・短いスパンでのPDCAの練習になる
・手法を自分で考えて、それを試す、ということの重要さに気づく機会になる
・クラスの友人同士の相互理解の一助にもなる

これくらいのメリットはあるなーと思ったんですよ。いや勿論、先生がどれくらいクラスを統制出来ているかとか、クラスの人間関係の状況にもよるんでしょうけど。

多分これって、この授業だけでどうこうというより、色んなスキルの「スタート地点」になる授業だと思うんですよね。自分で何かを考える種になる授業。

父母が来ていたからみんな気合入ってたのかな?と思って長男に聞いてみたところ、「いつも大体こんな感じだよ」と言ってたので、普段から生徒のみんなの授業に臨むスタンスは悪くないんだと思います。これは多分先生がうまいからだと思うんですが。

他のクラスを覗いても、どの先生も色んな工夫をされてるなーと感心することしきりでして。最近、小学校の先生とか小学校の授業って、いろんな批判にさらされるケースが多いですが、中の人たちは本当に頑張ってるんだなーと感じ入ったわけなのです。

全然余談なのですが、1年生の国語のクラスは「大きなかぶ」の朗読をしていました。

みんなが文章を忠実になぞっている中、株が抜けたシーンに独自に「すっぽーーーん!」という効果音をつけた次女のセンスは、やはり常人離れしているなーと感服した次第です。彼女の国語力の発展が楽しみです。ちなみに長女は、「足し算を続けるとどんどん数が大きくなっていく」という事象の面白さにハマっている由。

引き続き、楽しい小学校生活を送っていって欲しいなーと思うばかりです。

今日書きたいことはそれくらいです。
posted by しんざき at 07:07 | Comment(0) | 子育て・子どもたち観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: