これ、周囲の反応を見ている限り、どっちかというと私がずれてる側だという可能性が否定できないんですが。
ちょっと根本的に理解出来なかった点として、デート後に食事しに行く店って、「男性が決めて一方的に提案する」というやり方が一般的なんですかね…?皆さんそうやってるものなんでしょうか?
いや、「デートに行ったら食事の店が〇〇でがっかり」というのは割と古来からあるテンプレ展開でして、議論になることも多いネタだとは認識しているんですが。
これそもそも、がっかりする為には
・男女どちらか(多分主に男性)が店を事前に決定している、ないし当日になって提案する
・その情報がもう一方に開示されていない
・その店についての合意がとられていない
・その情報がもう一方に開示されていない
・その店についての合意がとられていない
という三つの条件が必要だと思うんですよ。
これ、私の認識というか、私が一般的だと思っていたやり方とは割と食い違ってまして、
「え、食事しに行く店なんて男女双方で合意とってから行くもんじゃないの?」「相談なしで決めておかないといけないもんなの?」
と私は思ったんです。
いやだって、食べたいもの、行きたい店なんて人それぞれじゃないですか。もしかすると、相手の女性には以前から行きたかった店があるかもしれないし、特別好きな食べもの、嫌いな食べ物があるかも知れない。なんならアレルギーだってあるかもしれない。
で、行きたい店がある、食べたいものがあるっていうのは自分も同じですよね。個別にそれぞれの欲求がある。
まずヒアリングしてすり合わせしないのん?という。ヒアリングも相談もなしで相手を満足させないといけないなんて、どんだけ難易度高いんだよって思ったんです。
私の場合で言うと、例えば奥様とお付き合いする前後の話であれば、
・何が食べたいか、行きたい店があるかを事前にヒアリングする
・自分の希望も提示してすり合わせする
・第一候補の店を決めて合意する
・混んでいそうなら事前に第二、第三候補も決めておく
・自分の希望も提示してすり合わせする
・第一候補の店を決めて合意する
・混んでいそうなら事前に第二、第三候補も決めておく
というような感じでやっていました。この時、例えば二人で「サイゼリヤ美味いよね」「サイゼリヤ行こう」ということだったらサイゼリヤいってたと思うんですよ。それでなんで「がっかり」という話になるのん、と。
これ、少なくとも私に関する限りでは、あんまり関係性の発展具合に関係ないと思うんですよね。どんな関係性だろうと、それくらいのことは事前に話すし、それくらいのことはすり合わせるでしょうっていう。
例えば初めて出かける相手だったとして、「明日何食べたいです?」「食べられないものあります?」ってことくらい事前に話さないのかなあ、と。むしろ、そういうすり合わせが出来ない相手とそれ以上関係を発展させるのって不安なんですが。
ただ、二点だけ、ちょっとずれ具合に心当たりがある点がありまして。
まず一点、私が一番長く一緒に過ごしているのは当然奥様なんですが、奥様割と「食べたいもの」の方向性が明確な人でして、希望を聞けば結構すぐ希望が出てくる人なんですよね。なんなら提案が出てくることもあるので、すり合わせの際あまり苦労することがなかった、というのが一つ。
もう一点として、私「サプライズ」って非常に苦手だし、奥様もあんまりサプライズって好きじゃないんですよ。当日いきなり店を知ってびっくり、というスリルはあんまり求めていなくって、むしろ事前に「あの店おいしそうだなー早くいきたいなー食べたいなー」と想像を膨らませておく方が好き。これは食事だけじゃなくて、誕生日とか、記念日でもそうなんですが。
なので、いわゆる「サプライズ」を好む文化であれば、「当日まで店は秘密にしておいて、当日いきなり提案してびっくりさせる」という趣向が成立するものなのかなー、とは思ったんです。いやまあ、私からするとすげー難易度高いなーと思いはしますが、そういう楽しみ方があるなら不思議だとは思わない。
まあ、このずれ具合が何に由来しているのかは、私も正直よくわからないです。別にどっちがいい、悪い、という話でもないんですが、ちょっと違和感を感じたので書いてみました。
個人的には、サプライズに極めて脆弱な生き物なので、出来れば事前すり合わせは済ませてからご飯を食べにいきたいなあ、と考える次第なのです。
今日書きたいことはそれくらいです。
おっしゃる通りサプライズは超高難易度なのでやらないほうが良いと思います。
まぁ彼女すらいないオッサンの戯言ですが。
女「えー、どこでもいいよ」
男「そっか、じゃあ…あ、サイゼがある!ここにしよう」
女「(えぇ…)」←どこでもいいと言った手前拒否しづらい
とか、そういう話の流れならなんとなく想像つきます
しんざきさんの場合は、奥様のしんざきさんに対する評価や期待の基準が、お店のチョイスとは無関係だっただけかと思われます。他に充分な加点要素があれば、そんなテスト必要無し、と。つまり仲良しで素敵!ってことです。
しんざきさんのようにそれがどれだけムリゲーか解っていれば良いのですが、それすらわからず必要以上に頑張ってサプライズ滑ってしまうか、逆にどうすれば良いか分からず『とりあえずファミレス』になってしまうか。
で、爆死するパターンって結構多いのでは?
結局、ミッションを成功させるには事前の手間を惜しまないことと、自分の実力を知ることが大事なんですよね。ですから、しんざきさんのおっしゃることは非常に正論だと思いますが、なかなかそれをしない人が多いのではないでしょうか?
これって「結構どこにでもあって、客単価1000円クラスのファミレス」というジャンルでは
ガストとサイゼリヤが特に際立っているので、一例として挙げられているだけでしょう。
というわけで、この話は「初デートに金を使わない男はクソ」と言いたいだけなのでは?
ところで、やっぱり初デートは男が全額出すというのは今でもスタンダードなんですかね。
どの辺が認識ずれの原因なのか、ということは大体分かりました。これもある意味、文化圏の違いの問題なのかも知れないですね。
関係ないですがサイゼは美味しいしご馳走の部類だと思います。
ちょっと思ったのですが、この件ってしんざきさんがいつも家族のお話で書かれている、「ちゃんと言葉にして、話し合う」に繋がりそうですよね。
よくある熟年夫婦の、
妻「どうせ言っても無駄よね」
夫「言ってくれなきゃわからないだろ」
のすれ違いに発展する初期症状は、初デートからあるのかも、と。特に日本人は、自己主張もヒアリングも苦手な人が多いですし。
という訳で、しんざき家の夫婦円満の秘訣はやっぱりソコか!と、1人で納得している次第です。失礼致しました。