時折、自分の常識と世間の常識のずれというものに気付くことがあります。
「自分が何を知らないか」ということを知ることは困難です。それは結局、様々な知識、様々な言動に触れる内、どこかで「ああ、私はそんなことも知らなかったんだ」ということに気付く、という形でしか知ることが出来ません。
ソクラテスのパラドックスではありませんが、人間は元来「自分が知っている世界」でしか物事を判断することが出来ません。だからこそ、「自分は知らない」ということに気付くのは極めて困難であり、また、重要なことでもあるのです。
私には、自分が極めて常識に欠ける方であって、世間の人が知っていることで私が知らないことが無数にある(味覚糖を知らなかったりとか)という認識だけはあるのですが、それを埋める為にはただ、「自分が知ったこと」をただただ提示していって、無知を知らしめることを恐れず、世間とのずれという情報をひたすら集め続けるしかないわけです。私がブログにくだらないことを書き続けるのは、一つにはその為でもあります。
ところで最近気付いた、というか最近まで気づかなかったことがあります。

ドラクエライバルズのタイトル画面です。ドラクエのロゴがどーんと配置されていて、そこに「ドラゴンクエストライバルズ」という文字が配置されていることが分かります。かっこいいですよね。
ドラクエのロゴの歴史は長く、タイトル画面ではやや簡略化されることもあるのですが、例えば初代ドラクエのロゴが

であることを考えると、既に30年前に完成されたデザインであることが分かります。この、真ん中を引き気味にして、左右がこちらに迫ってくるかのような迫力あるデザイン。素晴らしい。本当に素晴らしい。ゲームのタイトルロゴとして、一分の隙もない完璧なデザインだと思います。
ところで、私はつい最近まで、具体的に言うとこの記事を書く1時間前まで、「DRAGON QUEST」の最後のTが、「剣」なんだと勘違いしていました。
このTなんですが、拡大してよくよく見てみると、

鈍器。
斬る気ない。どう見ても斬る気ない。
確認しておきたいのですが、これはどう見ても鈍器ですよね?
刃などという軟弱なものは存在せず、その暴力的なまでの質量と固さで、相手をただブッ叩いて叩き潰すことだけを目的にした、言うなれば鉄塊ですよね?
一般的に考えれば、剣とは何かを斬る為のものであって、刃がついていなければならないものなのです。そこから考えると、ここで今我々が見ているこの「剣」は、聊かブ厚過ぎる。何かを斬るつもりなら、せめてもうちょっと鋭くあって欲しいし、もうちょっと薄くあって欲しい。ベルセルクのドラゴン殺しではありませんが、「まさに鉄塊」としか言いようがないわけです。
であれば、この、私がついさっきまで「剣」として認識していたこの武器は、実は剣ではなかったのかも知れない。ドラクエ1的に言えばこんぼうなのかも知れないし、ドラクエ2的に考えればおおかなづちなのかも知れない。ローレシアの王子は、実際にこの鉄塊で、ドラゴンフライだのメデューサボールだのをガンガン叩き潰していたのかも知れないのです。
皆さんにお聞きしたい。
あなたは、これにいつから気付いていましたか?「Tが剣ではなく鈍器」ということを、いつから認識していましたか?今、「何を今更」と思いませんでしたか?
私は、ついさっき、「このT鈍器だよな」と気づくその瞬間まで、約30年「これは剣」だと考え続けていました。しかし、例えばSNSで「あの鈍器、今回振ってるような効果線ついてるよなー」「あの勢いだったらギガンテスの頭くらいつぶせそうだよなー」というような会話を観測する機会が殆どなく、となればもはや、この「剣ではなく鈍器」という認識は、今更話題に持ち出す価値もない世間一般の共通認識であるとしか考えられないのです。
気付いてたなら教えてくれよ!!!
と思わないこともないのですが、知ろうとすることは、知ろうとしないことに勝る。
無知を恐れず、無知を露呈することを恐れず、私はこれからも、ただ愚直に世間の常識と自分の無知のすり合わせ作業を続けようと考える次第なのです。
今日書きたいことはそれくらいです。
私も剣だと思っていました。というか、西洋剣で良いかと。
刀などと違い、ぶっ叩くのが剣だと認識しています!!
言ってしまえば柄すらないですし、そもそも手に持って使う道具なのかという点から検証が必要な気がします
かわいそうに。
昔からの設定なんだけど
それに言及してるのかと思ったらそんな事は無かったぜ
それ以来、剣を模したモニュメント的なものとして理解しています。
思い込みって怖いですね...
雑誌を何度も読み返しているときに気が付いたような気がする
自由とはそういうものだ
何語なんでしょう、ドラゴンクエストだとばかり思ってました。
鈍器?は剣にデザインで厚みをつけた物だと思ってました。
縁の部分が鋭利になっており当てがうとT字型に切れるんですよ。
握る気ない。どう見ても握る気ない。
つまり鈍器ではない。そもそも武器ではないのでは?
ところでTは上に棒が突き出しません。これはTではなく十で、ドラゴンクエストのトはトウのウを省略したものです。
まあ実際には宇宙船から放出された脱出ポッドが地下深く突き刺さり、数千年を経て地表に現れコールドスリープから覚めたのが勇者なんですけどね。
これ、ちゃんと本物の剣みたいに尖らせた方がかっこいいんじゃないかなぁ・・・?と思って自分でアレンジしたりしてました
でも、そうするとパース感がなくなってバランスが悪くなるんですよね
ロゴ作成者も苦肉の策だったと思います
これじゃ切れなくねー?ってまわりでゲラゲラ笑いながら
DQ3はじめだいたい最初に欲しくなるであろう武器「どうのつるぎ」
よくよく考えたら10円玉の素材で剣にしても切れなくない?と思っていたら
トイレにいくたび公式ガイドブックを持っていって、何百回も読み込んでいたのですが
きちんと「斬るのではなく突く、叩く」みたいな説明文があって、ひどく納得した記憶があります。
この記事を拝見するまで宝石が刺さったデザインだと思ってました…。自分のなかで当然のように思ってても、こうして人目に触れるといろいろ違っておもしろいですね。