そりゃ、
「あらゆる情報源を漁りたくなるほどゲームが魅力にあふれていたから」
「関連記事を読み漁るだけで十分遊んだ気になれていたから」
じゃないかなあ、と思うんですよ。
ちょっと私、この記事の元になった話を追い切れていないんで、背景の文脈をよく分かっていないかも知れないんですが、ちょっと懐かしくなったので一点だけ、
これについては全力で首肯します。shinzaki / しんざき
RT @tebasaki_s: 「20万も30万もするAppleでしかプレイ出来なかったウィザードリィとかウルティマを当時の小中学生が知ってる訳ないだろ!バカ!」と吠えていた人がいたが、普通に子供も知っていたからなぁ。「知っているけど手が届かなかったゲームがファミコンに!」みた… at 10/02 12:44
私は1979年生まれなので、1980年代後半は小学校低学年でしたが、「こんなゲームがマイコンで出来るらしい」「すごく面白いらしい」「けど遊ぶために何十万円もかかるらしい」というような話は大体知っていました。「Wizardry」も「ウルティマ」も、なんなら「マイト&マジック」も「バーズテイル」も、「ザナドゥ」も「ハイドライドII」も「夢幻の心臓」も知ってました。
何故かというと、当時の我々は「とにかくゲーム関連の情報に飢えていた」から。ちょっとでもゲームについての情報が載っている雑誌であればそれが何であれ面白かったですし、誰かがどっかからか手に入れてきて皆で回し読みをしていたからです。コンプティークなんて、当時は「エロ雑誌の一種」として認知すらされていましたが、エロ関係なくボロボロになるまで皆で回し読みしましたよ。ロードス島戦記のリプレイとかすげー面白かった。
だからこそ、「イース」にせよ「Wizardry」にせよ、「パソコンでしか遊べなかったゲームが、ファミコンでも遊べるようになった!!!」というのが滅茶苦茶に盛り上がる情報に化けたんだし、時には「ファザナドゥ」みたいな「アレ、思ってたのと違う…」みたいな悲劇も発生していたんですよね。いや、ファザナドゥ、あれはあれで凄い面白かったと私は思うんですけど。
手前味噌ですが、昔、こんな記事を書きました。
読むだけで遊んだ気になってましたよね。頭の中でゲームしてたし、それだけで満足出来たこともあれば、実物をやりたくてやりたくて仕方なくなることだってあった。
そういう意味では、「子どもはコロコロとかジャンプとかボンボンとか読んでたんだろ?」と思っている人がいたとしたら、「そうかも知れないけど、そうとは限らないよ」とは言っていいと思います。ログインやコンプティークはもとより、ベーマガだろうがポプコムだろうがテクノポリスだろうが、読むヤツは読んでました。
以下は余談なんですが。
これはある程度一般化して言えると思うんですが、子どもは「楽しそう」と思ったことについて物凄い貪欲ですし、凄い情報収集能力を発揮したりするんですよ。大人が、「子どもが観るコンテンツをコントロール出来る」と思っているとしたら、それは多分間違いなんです。ヤツらは、大人が見ていようがいまいがお構いなく、ありとあらゆる方法で色んなコンテンツに接して、それを楽しんで、時には衝撃を受けて、自分なりに消化します。
だからまあ、勿論大人が積極的に様々なコンテンツを提示する必要はないにせよ、「子どもが摂取するコンテンツ」について、あまり思い煩わなくてもいいんじゃないかと私は思うんですよねー。どうせ隠そうとしたってあいつら見つけ出しますし、受け取ったコンテンツはそれなりに消化してそれぞれ成長しますよ。皆さんも、昔からろくでもないコンテンツ摂取して、それでもちゃんと大人になったでしょ?いや、そうでもない、という人もいるのかも知れませんが。
まあ、昔マイコンゲーム雑誌とか皆で回し読みするの楽しかったよね、という、それだけの話でした。
今日書きたいことはそれくらいです。
とっても怪しいらしい格ゲー「大江戸ファイト」、一体どんなものなんだろうと思いを馳せていたものです(多分少し前のゲームなのですでに攻略記事などは載っておらず画面写真すらわからなかった)
つい最近どこぞのゲーセンで大会が配信されておりついにお目にかかれました
良い時代になったものです
1978年生まれの自分的には「プリンスオブペルシャ」でしたね。夢のpc98機。
かなり遠い夢だと思ったけど、隣のクラスの子のお父さんが持っているらしいと聞いてからの恥ずかしさを乗り越えて「一回見せて」と頼む勇気。「やらせて」とは聞けなかった(笑)
すごい優しいお父さんで何回か遊ばしてくれたのは良い思い出です。
もちろんその数年後、スーパーパソコン版はやり込みました!
一度もやったことないのに「ディーヴァ」の広告グラフィック覚えてたなあ。「誰も手を出すな、こいつは俺がやる」だったっけかなあ。
あの時代に妄想力が鍛えられた気がします。BEEPでは「ゲームキャラ同士が相撲をしたらどうなるかを延々妄想する特集」にかなりページが割かれてたし紙ずもうのオマケまでついてたし。
それ以前にもテープでマイコンな時代から、メーカー代理店のようなところでゲームをプレイさせてくれるところがありました。店としては宣伝や買う前のお試しが名目だったと思います。ここにいけばマイコンに触れるみたいな広告がベーマガに載っていたので、こういう形でPCゲームに触れた人は他にもいるんじゃないかなあ。
小学ではみんなカエルだのトンボだの採って遊んでいたのに
中学入ったら、当時の呼称だとマイコンですな
を持っている同級生ばっかりで
こりゃイカンとすぐ買いましたよ
私より下の世代だともっとPCは身近だったのでは?
個人的にはSFマガジンで安田均氏が書かれていたコラムで、海外ゲームへの興味をかきたてられていました。ちょっとしたストーリーの断片や単語だけで、ものすごく妄想を膨らませられたものです。
そして何年もたってら、あの憧れの「Wizardry」が自分のFCで遊べるんだという情報が出た時のわくわく感と、手に入れてスイッチ入れてロゴが出た時の感動は忘れられませんね。
当時のAppleが30万円やそこらで入手出来ると
考えている時点でジェネレーションギャップを
感じるので面白いですね。