2018年11月06日

子どもにとって「給食」は恐るべき強敵であるという話

大した話ではないです。

最近、家に帰ると、次女がまず喜んで報告しにきてくれることがあります。

こんな内容です。

「きょうのきゅうしょくはー、ななななな、なんと!!!(間)」
「なかないでー、へらさないでー、ぜんぶ食べられました!!」

と言われると、ぱちぱちぱちーと私は盛大な拍手をする訳なんですが。

これ、そもそも何でこういう報告が来るようになったかというと、次女にとって「給食」というのは一大強敵であって、夏休み前くらいまでは毎回給食の前に泣いちゃってたからなんです。

元々、次女にはややデリケートなところがありまして、大人から見ると「ちょっとしたこと」で泣いてしまうことがしばしばありました。

例えば、お絵かきで思うような線が引けなかった時とか。遊びに行くとき、持っていくつもりだったおもちゃを忘れてしまった時とか。

勿論、大人から見れば「ちょっとしたこと」であっても、子どもからすればそれは一大事なのです。なので、泣いたらその都度慰めつつ、少しずつ世界と自分の想定のギャップを埋められるようになるといいなあと思っていました。

で、小学校に行き始めて、何で泣いているかというと給食です。どうも、特に4月、5月の頃は、給食の前に毎回泣いてしまっていたらしいんです。

理由を聞いてみると、「食べきれるか不安になっちゃうから」ということらしくって。量を減らせば、食べようと思えば全部食べられるようなんですが、それでも涙は出てしまう様子。

最初は「先生によほどプレッシャーをかけられているんだろうか?」とちょっと心配したんですが、話を聞いてみるとそういう訳でもなく。まあ確かに「残さず食べられるように頑張ろうね」くらいのことは(全員向けの言葉として)言われているのでしょうが、無理してまで食え食えという感じでもありません。それでも、次女にとっては「給食」というのは大変なプレッシャーだったんです。

よく考えてみると、多くの子どもにとって、小学校の給食というのはほぼ初めての「自分用にカスタマイズされたわけではない」ご飯なんですよね。

例えば幼稚園のお弁当であれば、量も入っている食べ物も、割と柔軟にカスタマイズしてもらえます。勿論家庭の方針次第ですが、どうしても食べられないものは入れないでもらえるし、食べきれる量は大体親に把握されているでしょう。これは勿論外食の時も、自宅でのご飯の時も大体同じです。

そこに対して、初めて「(多少の調整は出来るものの)自分だけにカスタマイズされたわけではない、対集団用のご飯」に相対しなくてはいけないと。それは確かにめげてしまう子が出ても不思議ではないなーと。

次女、別に好き嫌いが多いとか、アレルギーで食べられないものがあるという訳じゃないんですよ。大抵のものは食べられる。ただ、元々小柄なのであんまり量が食べられない。その辺は当然、この先の成長との、栄養学的なせめぎ合いでもあります。

なので、奥様や担任の先生とも相談しまして、当面食べきれるように量は減らすけれど、少しずつ減らさないで食べられるようになれるといいなーと。そんな感じで見守っていたわけです。

すると、新学期になってのここ最近、「泣かなかった!」「減らさないで食べきれた!!」と報告されることが増え、ついには「今日はおかわり出来た!!!!」なんて言葉まで飛び出すようになりまして、まあ最近ようやく一安心、という次第だったわけです。

「毎日泣いてる」ということを聞いた時には、ちょっとこれ大丈夫かな、何か対策を考えないといけないかな、と慌てたりもしたんですが、今のところは、長い目で見ることにしてよかったなーと。

ニコニコ顔の次女を見てほっとした、という、それだけの話だったのです。

ちなみに、デリケートな次女に対して長女はかなりマイペースでして、実際食事中に気が散りまくるので食べ終わるのは次女以上に遅いんですが、本人今のところ何も気にしている様子はなく、「今日の〇〇はおいしかった」「××はちょっと嫌いだった」とか報告してくれます。こちらはこちらでゆっくり見守って参りたいと思います。

今日書きたいことはそれくらいです。
posted by しんざき at 08:57 | Comment(3) | 子育て・子どもたち観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
自分、好き嫌いが多くて食べられなかったタイプなんですけど、当時は全員完食が絶対命令ですげぇプレッシャーでした。
もっとも幼稚園のころから先生たちとにらめっこしていたせいか、小学校に上がるころには根競べで先生たちをあきらめさせるのが楽しくなるくらいにはひねくれていましたが。
今でもアニメなどで給食が楽しい時間扱いされてるのを見るたびに微妙な気分になります。
Posted by at 2018年11月06日 16:54
保育園の頃に母の作る弁当はいつも量が過大で、昼の遊び時間になっても食べきれず頑張った記憶……給食はむしろ楽々でした。

各家庭で色々ありますね。
Posted by at 2018年11月09日 08:11
小学校の頃は給食が激マズで、人が食べるものではないという感覚でした。TVなどで給食だけが楽しみみたいなことをいう人が信じられなかったです。
6年間で完食は一度しかありません。ちなみに完食した際にはクラスの皆から拍手されました(笑)
Posted by at 2018年11月14日 20:57
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