すいません、完全なる身内褒めエントリーなんですが、感心したのでちょっと書かせてください。子どもは遠慮なく積極的に褒めていくスタイルです。
長男、11歳。長女次女、7歳の双子。小学1年生です。
いや、話自体は本当にちょっとしたことなんですけど。
先日、図工の授業か何かで、長女と次女がろうそくを作って持って帰ってきたんです。多分クリスマスに使うキャンドルを意図しているものだと思うんですけど、最近の小学校って色々授業工夫してますよね。
私も見せてもらったんですが、長女のがこんな感じでした。
これはこれで全然綺麗でとてもいいと思うんですが、単純に長女の蝋燭と見比べてしまうと、「規則正しさ」とか「丁寧さ」というステータスでは一歩を譲るかも知れません。
長女と次女って、双子の割に全然似てませんで、絵や美術関連でも長女は技巧派、次女は感覚派って感じだったんですよね。前も一回書いたことあるんですけど。
それはそうと、丁度私がいる時、長女と次女が長男のところに、「みてーー!!」って言いながら蝋燭持っていっていたんです。自慢したかったようでした。
それに対して長男、長女の蝋燭にはこう言いました。
「丁寧だし綺麗だねー。色の並びがいいよね」
一方、その後見せられた次女の蝋燭に言ったのは、こうです。
「ダイナミックで自然だねー。花畑みたい」
いや、身内褒めですいませんが、すげえな、と思いまして。
私が感心したのは、大体以下のような点です。
・長女次女、それぞれの蝋燭にそれぞれの長所を見つけてあげられている
・しかもそれがちゃんと的を射ている
・こどもリーダーとして、長女次女をちゃんと褒めてあげられている
・しかもそれがちゃんと的を射ている
・こどもリーダーとして、長女次女をちゃんと褒めてあげられている
・多分長女次女もそれが分かっていて長男を信頼している
・褒め言葉の語彙が豊富
これくらいのことは言えるんじゃないかなーと。
まずこの蝋燭、単純に大人的な価値観で見てしまうと、「長女の方が上手」って評価してしまい兼ねないと思うんですよ。確かに、一見「綺麗に並んでいる」とだけ見えるのは長女の蝋燭の方なんです。これは、「丁寧さ」「規則正しさ」っていう尺度が、大人にとって分かりやすい評価軸であることに由来しています。
ただ、「丁寧」とか「規則正しさ」っていうのも、単なる評価の尺度の一つに過ぎないのであって、小1の頃からそんなんもんに縛られる必要もない筈なんですよね。まず、自分が表現したいことを表現するのが重要であって、それ以外のことは後から考えればいい。そういう意味で長女次女の蝋燭に優劣なんかないんです。
そこで、見た目の分かりやすい尺度に左右されずに、ちゃんと次女の蝋燭にも良さを見つけてあげられている、というのが一点目。
で、「適切に褒めてあげる」って、結構な高等テクニックっていうか、ある程度度量が必要なことなんですよね。「褒める」ということ自体、慣れてないとするっとは出来ないことです。大人でも、他人を褒めるのが苦手な人、います。「褒める心理的ハードル」ってバカにならないんですよね。
けど、長男は、まだ小5の身で「ちゃんと人を褒められている」。しかもそれでちゃんと長女次女それぞれ喜んでいるわけで、それぞれの「褒められたいポイント」を的確に捉えている、ってことなんですよね。まあ次女、最初は「ダイナミック」って言葉の意味がよくわかんなかったみたいなんですが、取りあえず褒められているということはちゃんと分かったようです。
私もそれぞれ褒めましたけど、そこまで刺さったかっていうと長男程ではなかったかも知れないです。
長男はこどもリーダーというわけで、いつも実に長女次女の面倒をちゃんと見てくれているんですが、リーダーとしてチーム内のモチベート管理まで出来てるの凄いなーと。こういうの、大人になってのマネジメントにも通じるところがあると思うんですよ。
で、長女と次女も、多分それが分かっているからこそ、長男のところに「にいにみてーー!」って言いにいったと思うんですよね。この人は適切に見てくれている、と長男のことを信頼している。これ、多分普段から、ちゃんと接していないと難しいことだと思うんですよ。
で、「褒めるボキャブラリー」ってのも結構難しい話でして、私もちょくちょく語彙が仕事しなくなるんですけど、単に「上手」とか「綺麗」とかだけじゃなくて、ちゃんとそれぞれに見合った言葉の使い方が出来ている、ってのも感心したポイントです。褒める語彙、って心理的な財産だよなーと。
大体以上のようなことに感心したわけなんです。勿論長男も、後から上のような話で褒めたんですけどね。
まあ、子どもたちはまだ小学生なわけで、引き続き長男長女次女の人間関係も色々あると思うんですが、色々ありつつも仲良く楽しく暮らしていってくれたらいいなあ、と、感心すると共にそういう風に考えた次第です。
今日書きたいことはそれくらいです。
感涙です。
これからどんだけ女子の扱いが上手くなっていくのやら。