2019年03月05日

不死鳥のように復活した「総武線のそうちゃん」の話

長男がまだ小さい頃、読み聞かせとはまた別に、部屋が暗くなってから「総武線のそうちゃん」のお話をしていました。

長男は小さい頃からプラレールが大好きで、電車絡みの話をするとやたら食いつきがよかったので、在来線や東京メトロの路線名を勝手にキャラクターに仮託して、私がその場で適当な話をでっちあげていたのです。端的に言って「きかんしゃトーマス」の丸パクリのような構図ですが、長男はそうちゃんの話が大好きで、毎晩毎晩「そうちゃんの話して!」「今日のそうちゃんは?」とせがまれました。

今調べてみたら、昔にも不倒城でこの件について書いていました。以下の記事です。


息子さんが夜寝る前に帰れた時、私は息子さんに「お話」をせがまれる。もう2年以上前くらいから続いている、電車擬人化系ハートフルストーリー「総武線のそうちゃん」のお話である。

息子さんが電車好きだったから始めたお話であって、端的に言うと機関車トーマスのパクリ「総武線のそうちゃん」や「中央線のちゅうちゃん」、「山手線のやまちゃん」などの適当感あふれる擬人化キャラクターズが色々な騒動を起こすストーリーなのだが、流石に2年も続けていると思いつく展開も尽きてくる訳で、正直新しい展開を考えるのはブログ書くより大変である。


これを書いた2012年の時点で「2年以上前から続いている」ということなので、大体長男が3・4歳くらいの頃から話していたようです。我ながらよくまあ毎晩ストーリーをでっちあげたものだと思います。

別にネタ切れになったことだけが原因ではなく、長男が自分で本を読むようになって、長女次女への読み聞かせにシフトしたくらいから、自然とそうちゃんの話はしなくなっていきました。長男は色んな本を読むようになり、また本物の電車についてのイメージも固まってきて、「そうちゃんの話して!」とせがまれることもなくなってきました。

言ってみれば、しんざき家において、「総武線のそうちゃん」は役目を終えました。少なくとも私はそう思っていました。

ところで最近、長女次女を寝付かせる時、「お話」をせがまれることが妙に増えました。

理由の一つは、長女次女も7歳になって、もう絵本にせよ児童書にせよ自分からサクサク読めるようになったことではないかと思います。長女次女は漫画も好んで読み初めまして、「ドラえもん」や「よつばと」辺りは特にお気に入りのラインナップになっています。結果、夜寝る前の布団部屋の時間では、長女も次女も自分で読みたい本を持ち込んで読むようになって、読み聞かせの頻度は減ってきました。

ただ、どうも「パパに何か読んでもらう」というのがないのが何故か物足りないようで、電気を消してさあ寝るか、となってから、「ねえパパお話して!」と言い出すようになったのです。最初の内は、適当にその場ででっちあげた昔話風のお話をしていたのですが、すぐにバリエーションも尽きました。

そこで、なんということなく「総武線のそうちゃん」の話の再利用をしてみたところ、これまた意外なことに、長女も次女も喜んで聞くのです。「今日はそうちゃんは!」とか「そうちゃんして!!」などと言われるようになって、そうちゃんまさかの大復活です。

いや別に、長女も次女も特段電車好きでもなんでもないんですよ。プラレールには全く興味を示しませんし、長男が新型車両がどうとかいう話をしてもなんのことやらという感じ、長時間電車に乗るのは基本的に嫌がります。

ところが、「電車擬人化」という、めちゃ男の子向けにチューニングされた設定のお話を長女も次女も気に入ったので、こりゃ不思議なこともあったもんだなあと。もしかすると、「親がお話を作ってくれる」というそれだけで子どもには十分なのかも知れませんし、案外知っている無生物が擬人化するというテーマはそれだけで男女問わずキャッチ―なのかも知れません。まあなんにせよ喜んでくれるのは良いことだと思います。

そんなわけで、最近は夜ごと、昔大量に作ったそうちゃんバリエーションストーリーを思い出すよう必死に記憶棚をかき回したり、その場で適当なストーリーをでっちあげようと奮戦したりしているわけです。先日はそうちゃんが月にいって、戻ってきたと思ったら無人島に落ちてそうちゃん無人島サバイバルストーリーになりました(乗客は乗ったまま)。大体車掌さんにそうちゃんが怒られるのがオチです。

引き続き、子どもたちの為のストーリーテラーとして精進したいと思う次第です。

今日書きたいことはそれくらい。
posted by しんざき at 07:00 | Comment(0) | 子育て・子どもたち観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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