2007年07月11日

新しいOSを最も切実に求める人は誰?

答え:ハードの売り手。


というのもまあ、今は昔の話なのかなあと漠然と思っていたのだが、この辺読むとまだそういう意識残ってるのかな。少なくとも提灯持ち側の方には、だけど。

Windows Vistaを選ばない理由は無い
少なくとも今世紀初頭くらいまでは、OSの新発売とPCの売り上げには理想的な関係があった。新しいOSが発売される、普及する、それに見合った性能のPCが必要となる、皆こぞって買い換える、と。

その意味では、OSを使う際に要求される性能は高ければ高い程良かった。メモリ、CPU、がんがん上げてください、ってなもんだ。

ってもまあ、いみじくも上記記事が語っている通り、Vistaのユーザーは(かなり限定された状況みたいだけど)全体の5%に過ぎないらしい。正式発表では何%なのか知らんが。マイクロソフトのサポートが云々かんぬんという話以前に、「XPじゃいかんの?」という意識に完全に負けてると思うのだな。要は、ユーザーにとって「Vistaでなければならない理由」が薄い。ひっじょーに薄い。

当然のことながら企業の方の対応もそれに順ずる訳で。うちの社でのWebサービスもだけど、大手銀のページでもサポートOSに記載されてないとこがある。

三菱東京UFJ銀行:ブラウザについて
みずほビジネスWEB
りそなビジネスダイレクト
三井住友銀行:ログインについて

なんとまあ、上記大手銀で「サポートOS」にVistaが明記されてるのは三井住友だけだ。IE7使うと画面が正しく表示されないことがある、とか記載されてるけど。ダメじゃんそれ。

ともあれ、PCの要求性能をがんがん上げて欲しい売り手にとってはそれじゃ困る訳で。Vistaによる買い替え需要が欲しくてたまんない人、も世の中にはいるのかなあとか思った訳だ。
古いパソコンをWindows Vistaにアップグレードするのは安定性や性能などからおすすめしないが、新規購入するのに、特殊な事情がないならWindows Vistaを選ぼう。

これを見て、ふと思いついてAll Aboutの企業沿革とかプレスリリースとか調べてみた。

2007年4月4日 「価格.com」のAPIを活用し、新サービス「All About ショッピング」を開設
All About ショッピング

あ、そうでしたか。失礼しました。頑張って下さい。
posted by しんざき at 10:44 | Comment(5) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
こんばんは。

Macユーザーとしては、ビスタの事を雑誌などで見た時に
率直に「OSXのパクリじゃないの?」と思ってしまいました。
IntelMacじゃないので、Windowsには興味がないので
アレですが、確かにXPで良いじゃん。とは思います。

そんな私でもMacOS10.5は間違いなく発売初日に買います。
今から楽しみで仕方ないです。
うーん、何なんでしょ。この温度差。不思議です。

それでは、失礼しました。
Posted by USHIZO@Macユーザー at 2007年07月11日 18:45
>USHIZOさん
私も、Linuxでお気に入りのディストリビューションがメジャーバージョンアップすると喜び勇んで飛びつきますよ。って、ちょっと違うか。

温度差の違いは、自分で積極的に選択したかどうかが思いいれに結びつくのかなーとか思います。Mac使いの人はMac使いっていう属性をもってますけど、Windows使ってる人が「Windows使い」という帰属意識をもってることは少ないですよね。その差かなあ。
Posted by しんざき at 2007年07月11日 22:10
まず、第一に今使っているPC&Xpに何の不満もないこと。
Windows2000はともかく(一般で2000使ってる人なんて希有)、95、98、Meはハード云々以前にOSに不満いっぱいだった。重い、すぐ落ちる、etc...
だからNTや2000を引き継いで落ちにくいらしいXpにはみんな飛びついた。そしてXpは求めるハードのスペックが高いので当然のように買い換えた。
ところが、Xpは一番古いP4と512MBのメモリがあれば今でも不満なく使える。
Vistaがなければ使えないアプリケーションも皆無。
更に、それまでのコンテンツが表示できないIE7なんて欠陥商品と言われてもしょうがない。コンテンツ側がブラウザに合わせなきゃいけないなんて本末転倒も良いところ。
これじゃ買い換えたいなんて思うわけないです。
OSだけ入れ替えようにもたいしてできることが変わるわけでもないのに、異常に高い要求スペック。
そして、買い換え時と同様に現状の環境の移行のめんどくささ・・・。

MacOS Xは私も使っていますが、アップグレードの簡単さが段違いなんですよね。
OSだけ買ってきて入れ替えようって気になります。

Windowsは何かトラブってサポートに電話すると当たり前のようにOS入れ直してみてくださいと言われたり、修理に出すとき初期化しても文句言わないことに同意させられたりするのが変わらない限り、次のステップには進めないような気がします。
バックアップが必要なのはわかっていても、戻す手間がかかりすぎるし。

Momonga4が楽しみな今日この頃です。
Posted by どんちゃん at 2007年07月16日 22:08
>どんちゃんさん
>だからNTや2000を引き継いで落ちにくいらしいXpにはみんな飛びついた。そしてXpは求めるハードのスペックが高いので当然のように買い換えた。

この辺、少なくともハードメーカー側の方は、OSにある程度隙があることをむしろ望んでたんじゃねえか、とか疑っています。XPは安定してましたね。

>Vistaがなければ使えないアプリケーションも皆無。
アプリケーション製作者にとって魅力のある独自APIがないんだろうなあとか。いや、API仕様書とかちゃんと見てないですけど。

>Windowsは何かトラブってサポートに電話すると当たり前のようにOS入れ直してみてくださいと言われたり、修理に出すとき初期化しても文句言わないことに同意させられたりするのが変わらない限り、次のステップには進めないような気がします。

マイクロソフトのサポートについては、どうなんでしょうね、客層として一番広い「普段それ程ディープにはPCを使わない人」は、実際はそんなに意識してないんじゃないかなあ、とか思います。

Vistaにしなくては、という意識がとにかく皆無なんだろうなあ、と。これについてはおっしゃってる通りですね。
Posted by しんざき at 2007年07月18日 00:23
もうちょっとこうなればなぁという隙が必要なのはあらゆる商業商品に共通したことですね。
そもそもOSが売りになっている現状がおかしいのかもしれません。
OSはもっと裏方に徹するべきでしょうねぇ。
Posted by どんちゃん at 2007年07月18日 01:26
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