2020年05月14日

あんまりよろしくないのは、「なぜそう思うの?」と聞くことじゃなくて、「否定する為に質問をすること」だと思います。けど元々の話がなんかおかしい

この記事拝読したんですけどね。


友人のお母さんは「自分の頭でなんでだろう?と考えさせましょう」的な、たぶん当時流行った教育法をえらく信奉していたようで
「なんでそのゲームが欲しいの?」
「なんで〇〇くんと遊びたいの?」
「なんで宿題する前にゲームをするの?」
「なんでそれが食べたいの?」
とにかく何かを強く注意されたり、直接否定されたことはほとんどないんだけどあらゆることに理由を求められたことがトラウマだったそうで。
大人となり親になった今でも、自分の感情の前にその理由を求める癖があって何事も冷めてみているというか素直に受け止められない・楽しめないと言っていた。
これ本当にかわいそうだわ。
自分のプライドを守るために子供を理屈で論破するのはだめ。
それだったら鬼!と言われようと、ちゃんと「ダメなものはダメ!!」と感情的に怒る父ちゃん・母ちゃんのほうがよっぽど精神衛生上よろしいと思う。


なんかよくわからんなーと思ったんでちょっと整理したくなりました。

まず、「この増田が考えていること」と「友人に聞いた話」が微妙に歪んでいる可能性があるような気がしまして。

増田は

「自分のプライドを守るために子供を理屈で論破するのはだめ。」

と言ってるんですが、それ自体は「友人の話」と独立している増田の感想ですよね?友人は、「あらゆることに理由を求められた」だけではなく、その後に「理屈で論破」されていたんでしょうか?これ、ワンセットなのかどうかでかなり話が変わってくると思うんですけど。

仮に、「友人」が理由を求められた後に必ず「理屈で論破」されていたとしたら、そもそも問題点は「なぜそう思うの?」と聞くことじゃなくて、「否定する為に質問をすること」にあります。

これ、例に書いてある質問の内容、全て子どもの欲求でして、「ゲームがしたい」とか「〇〇くんと遊びたい」みたいな「やりたいこと」です。これに対して理由を求めた上でそれを否定したとしたら、それは「一応理由は聞いたけど、子どもの欲求は抑え込みたい」という親のアリバイ作りであって、そりゃあんまりよろしくありません。

どんな理由を答えたとしても結局否定されるんなら、子どもはそもそも理由を答えたくなくなるし、理由を考えたくもなくなります。無力感の学習ってヤツですね。これを何度も何度も繰り返されたら、最終的には欲求を口にするのもイヤになるでしょう。

「否定する為に質問すること」がよろしくないのは当たり前です。これは「考えさせること」の問題とはちょっと違う。

ただ、よくわからないのは

「大人となり親になった今でも、自分の感情の前にその理由を求める癖があって何事も冷めてみているというか素直に受け止められない・楽しめないと言っていた。」

という記載なんですよね。何事も楽しめないっていうのはどうなのかなーと思うんですけど、なんでも「理由づけ」とワンセットで否定されていたら、そもそもこういう思考になるのかなーと。いや、絶対ならないとは言いませんけど、先ほど話した「否定されること」が友人と話した内容と独立していることもあいまって、本当に「論破」されてたのかなーってのが結構疑問なんですよ。無力感を学習していたらむしろ「考えない」方向にいきますよね。

増田の思考内では

「理由を考えさせること」


「それを否定すること」

がワンセットになっているようで、だからこそ

「それだったら鬼!と言われようと、ちゃんと「ダメなものはダメ!!」と感情的に怒る父ちゃん・母ちゃんのほうがよっぽど精神衛生上よろしいと思う。」

という結句になっていると思うんですけど、それと友人の悩みって微妙にずれてるような気がするんです。これ、増田が友人の話を適当に自分の思考に引き寄せてる可能性ないかなってちょっと不安なんですけど。

個人的には、「否定とワンセットになっていないなら、考えさせることは基本的にいいこと」

だと思いますけど、ただそもそも「理由のない欲求というものも子どもには多分にあり、そういうものについて無理やり理由づけをするのはあんまり意味がない」とも思います。「お菓子喰いたい」という欲求に一体どんな理由があるんだよって話です。

「自分の頭で「なんでだろう」と考えさせる」って、元よりそういう話じゃないと思うんですよね…正しいとか正しくないとかいう話じゃなくって、これも、増田が示しているサンプルが、そもそも友人の話を正確に反映しているのかどうかはちょっと疑問なんですが…。


それくらいです。




posted by しんざき at 09:53 | Comment(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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