引き自慢になって恐縮なのですが、アドマイヤベガを引きました。
アドマイヤベガ欲しいなあ……けどもうすぐ一周年だしさすがにこのタイミングで引けないなあ……と思っていたところでの引きだったのでめちゃ嬉しいです。
で、アドマイヤベガ。以前からテイエムオペラオーやメイショウドトウ、カレンチャンシナリオなんかでは絡んできていて、「これ実装されたらシナリオ面白そうだなー」と期待していたのですが。遊んでみたら期待通り、育成シナリオが滅茶苦茶良かったのでちょっと感想を書いてみたくなりました。
メインテーマとしては、
・きっちりと抑えるところを抑えた素晴らしいキャラクター完成度
・まさかのホラー展開
・ナリタトップロードとの関係性が素敵過ぎる
・カレンチャンの株が例によって爆上がり
です。当然ながら、育成シナリオのネタバレが含まれるのでお気をつけください。一応、以下折りたたみます。
ウマ娘アドマイヤベガ、通称アヤベさんは、史実と同様「生まれる前に、双子の片割れを失った」という過去を背負っています。「自分は妹を犠牲にして生まれてきた」という認識は、アヤベさんに強い罪悪感と自己犠牲心を背負わせています。「レースで勝って、妹が得る筈だった栄光を妹に捧げる」というのがアヤベさんの走る目的。「妹と語らう為、新月の日には必ず星を観に行く」という習慣が、天体観測という趣味と紐づいた形で、物語の冒頭にプレイヤーに示されます。
クラシック時までは、「アヤベさんの中での妹の存在」と、「ライバルとの競り合いによって、徐々にレースの楽しさを理解していくアヤベさん」という、二つの軸をメインにお話は進みます。テイエムオペラオーやメイショウドトウと競り合う中で、「ライバルへの対抗心」というものを生まれて初めて感じ取り、ライバルと競い合い、勝負自体を楽しみ始めるアヤベさん。ただ、この時、「最近曇りばかりで星が見える日がない」という話が絶妙な伏線。
で、これから菊花賞というクラシックの夏合宿で、アヤベさんは、自分が「新月の夜、星を見ながら妹と語らう」という習慣を忘れていたことに気付いて、途轍もない衝撃を受けるのです。
ここから菊花賞までの流れでは、まさかのホラーっぽい展開も流れたりして、ウマ娘シナリオの中ではかなり異色です。一方そこから更にアヤベさんが前を向くまでの流れ、これはこれでめちゃ完成度が高いシナリオだったと思うんですが、ここでつくづく思ったのが「周囲のウマ娘の活かし方が上手いなあ」と。
アドマイヤベガの周囲にいた、テイエムオペラオー、メイショウドトウ、ナリタトップロード。それぞれのスタンス、それぞれのアヤベさんへの触れ方。特に、普段はゴーイングマイウェイ、ひたすらわが道を行き続けているように見えるオペラオーが、
「敢えて踏み込まない」という判断をして一旦ドトウを止めているところとか。
更にそこから、やはり無理やりのようにアヤベさんを連れ出したオペラオーが、アヤベさん復活の直接的な要因を作ったりとか。
こういう、「傍若無人に見えるキャラクターが、実は滅茶苦茶考え深くって、相手の為になる行動をしている」っていう見せ方超好き。まあ、オペラオーは規則正しい生活派らしくって、途中から「トゥーランドット」の台詞を言いながらおねむになっているのも、これまためちゃオペラオーらしいんですが。
そして、ここでものすごーーーーくいい味を出しているのが、アヤベさんシナリオで新登場のナリタトップロード。これまで、ただひたむきにアヤベさんを追いかけていたナリタトップロードが、アヤベさんとめいっぱい走って言う台詞がこれ。
いきなりキャラクターの解像度がものすごい。このセリフ、本シナリオ全体の中でもトップクラスの名言だと思います。
これ、アヤベさんにしてみると、いきなり呼び出されて徹夜させられて走らされて、結構滅茶苦茶な状況なんですが、
この後のシナリオで、自分自身が「置いて行かれた」と感じて折れかけるナリタトップロードに、今度は立場をかえて、同じように夜中にトプロを連れ出したアヤベさんが同じように手を差し伸べる、っていうのがこれまた美し過ぎるんですけど。この時アヤベさんが初めてナリタトップロードに向かって「わがまま」を言うという展開、ほんと絶妙だなーと。
ただ、アヤベさんシナリオ全体を見通して、誰が一番存在感を発していたかというと、やっぱりそれはカレンチャンなんじゃないか、などと思うのですよ。
カレンチャンってアヤベさんと同室で、当然アヤベさんシナリオでもところどころ出てくるんですが、随所随所で「アヤベさん以上にアヤベさんのことが良く分かっている」という描写が凄まじいです。当初は邪険にされっぱなしでも毛ほどもブレないしめげない。アヤベさんが弱っている時にはさり気なくアヤベさんが受け入れられる形で手を差し伸べるし、周囲の人物にもそう働きかける。
shinzaki / しんざき
他のウマ娘のイベントに出てくる度に評価が爆上がりするウマ娘選手権やったら、キングヘイローとカレンチャンがワンツーフィニッシュだと思うんですよね https://t.co/oUGAt8mwKf at 02/18 01:45
シナリオをよく読むと分かるんですが、カレンチャンって、アヤベさんの妹に対する想い込みさえ「あなたの妹はそんな子じゃない」って、アヤベさんを傷つける思い込みを否定したりしているんですよね。カレンチャンホント、気遣いと理解のレベルが凄まじい。他のウマ娘に出てきた時株が爆上がりする度で言うとキングヘイローとタメをはると思います。あとアヤベさんの私服が可愛い。
まあこんな感じで長々と書いてきたんですが、結論としては
・アヤベさんのシナリオ素晴らしかった
・テイエムオペラオーとトプロさんも超いい味出していた
・最後、4人で併走をするイベントが好き過ぎる
・けれど存在感最強はカレンチャン
・それはそうと、トレーナーに差し入れられたふわふわを楽しむアヤベさんが可愛すぎると思います
というような、割とどうでもいい結論で本エントリーを締めたいと思います。よろしくお願いします。
今日書きたいことはそれくらい。
がマジで良かった……
カフェといいメイン5章といい、最近のウマ娘は
「運命を超える瞬間」を以前以上に明確に書き出すようになってきましたね