ネタバレ注意です。
未クリアの人には読み進めることを推奨しません。
104の続き
待って待ってちょっと待って。
待って。(実際にモニターの前で「待って」と呟きながら顔を覆う三児の父)
正直滅茶苦茶動揺した。だってこっちは、「遠い遠い昔に滅んだ種族」としてノマイのことを認識してるんだぞ!?それがいきなりすぐ目の前に現れて動揺しないやつがいるか!?!?!?!?!?!?!?!?!?
あーくそ、ゲームでこれだけ驚いたのは久々だ。それだけ、このゲームがプレイヤーを引っ張り込むゲームだってことなんだろうなあ。開発者さんのツボの抑え方が本当にすごい。
まず経緯。
脆い空洞バージョンの量子の月でしばらく北上して、けど北極まではたどりつけなかったので、そこで「この位置で祭壇に入って、他の星バージョンに移動すればいいのでは?」と思いついた。この手の切り替えは他のゲームでも経験済だ。(ぱっとタイトルを挙げられないが)。
で、木の炉辺バージョンで北極点までいけることが分かった。いい具合に北極点が空いていたので、そこに祭壇を誘導して入ったらビンゴ。「第六の場所」で外に出られた。なんか、星ごと全部量子の石のかけらみたいな場所だな。
で、あちこちうろついていたら人影が見えて、寄ってみたら「は?????????????????」ってなった。なんでこの人が今、ここにいるの!?!?!?!??!
一時停止してしばらく深呼吸してから話しかけると、なにやら絵を表示してくれる。最初、「どうやったらコミュニケーションをとれるんだ???」としばらく悩んだが、絵の石を持って話しかけたらジェスチャーで「ここに聞きたいことをセットしろ」って教えてくれた。親切だ。
で、コミュニケーションをとって分かったこと。
・量子の月は宇宙の眼の月でもある
・量子の月は宇宙の眼を反射しており、量子の月の性質は宇宙の眼の性質でもある
・量子のかけらの周辺エリアも量子になる
・ノマイにとって量子の月への巡礼は成人の儀式
・Solanumは量子の月に初めての巡礼に来ている
・意識的観察者が量子の眼に入ったら何かが起きる?(ノマイにもわからない)
・量子の月と同様、宇宙の眼は極端な可変性を示す(と思われる)
・Solunumは自分が生きているとは考えていない
あーーーーー……
なんというか、「多分、私の旅は終わったんだと思う」という台詞が……この言葉を平然と発することが出来るSolanum、そしてノマイという種族の知的な誠実さ、覚悟がものすごく強く伝わってくるし、一方こちらとしては相手が「遥か昔に滅んだ種族」だということがわかっているわけで、決して埋められない時の懸隔をすぐ目の前で見せつけられていると思うと、なんだかものすごくずーーーーんと来るな……
自分が死んだと冷静に理解している死者と話している気分、か。
一方、こちらの旅はまだ終わらない。
会話が終わってもそこで何が起きるわけでもない、なんなら「目の前がぱっと開ける」「色んな謎が一気に解決する」という訳ですらなく、相手は何を隠しているわけでもないのにちゃんとゲームとして成立する程度の情報すら与えられない、というコントロール具合が凄まじい。「すべてを解決するキー情報」なんてものはどこにもなく、けれど中途中途にもちゃんと発見と驚きがあって、最後の組み立ては自分でしないといけない。
それはそうと、軽く整理。ノマイはやはり滅んでいるという認識で正しそう。Solanumは恐らく、量子的存在としてここに残っているということなんだろう。あの、量子の月で倒れていた遺体もSolanumなんだろうか。「生きている状態と死んでいる状態が同時に存在する」というのはいかにも量子的存在らしい。
量子の眼に行くのがクリア条件かはちょっとわからないが、どちらにしても量子の眼に行く必要はありそう。そして、量子の月からでも宇宙の眼に行けるわけでもなさそう。となると、灰の双子星プロジェクトの目的は「宇宙の眼発見」というよりは「宇宙の眼への到達」か。
というかSolanumものすごくいい子だな……口調からすると女の子なのかな?「私があなたのことを友だちだと思っても、気を悪くしないで欲しい」とか誠実過ぎる。見知らぬ種族となんのためらいもなくコミュニケーション出来るスタンスも素晴らしい。
一通りの組み合わせも試して、試しに宇宙の眼に向かってジャンプしてみたら、木の炉辺バージョンの量子の月にワープアウトした。Solanumとの会話に未練を感じつつ瞑想ループ。「あなたの言葉を理解出来たら」って言葉が心底その通り過ぎる。
えーーと、これであと太陽ステーションとノマイの船、あと灰の双子星かな……?なんか、まだ知らない「重大な情報」で視界が全部開ける、というようなことは期待しない方がよさそう。おそらく、もう大部分のピースはそろっているんだ。あとは何をすればゲームをクリア出来るのか考えないと。