2022年07月22日

ウマ娘のメインストーリー第一部最終章がめっちゃ良かった件

いや、まさかメインストーリーであのIF展開をやってくると思いませんでしたよ……ほんとーーー熱すぎた。

基本、ウマ娘のストーリーって「壁の出現とその打破」という王道スポ魂がその基底にあると思うんですが、「王道を丁寧に仕上げた上で更にそこにプラスアルファの魅力を乗せてくる」というのがライターさんの上手さで、今回の場合「史実を下敷きにした上でのIF展開」「前編の展開の回収」「スペのがっつり主人公属性」としてものすごーく綺麗にハマっていたなーと。これ見ると、やはり「ウマ娘の主人公はスペしかいないな……という気になりました。




ということで、以下はネタバレありのメインストーリー最終章感想です。ウマ娘のメインストーリーまだの方は完走してから読んでやってください。

とにかくまず、エルの凱旋門賞惜敗→スペが「日本一」の意味を見失って悩む→天皇賞での復活→ジャパンカップでのモンジューとの対決、の史実をなぞったストーリーが最高でした。

スペって、前編で一度「自分の夢は本当に自分の夢と言っていいのか、自分の走る理由はなんなのか」ということに悩んで、そこで壁に突き当たっているんですよね。その時はセイウンスカイの言葉にヒントを得て、「スズカへのあこがれや母への思いも立派な自分の走る理由」という結論にたどり着いて、「自分の夢の為に走る」という目的を明確にしているんですが、

そのスペが、今度は「友人、ライバル、ファンのみんなの夢を背負って走る」という地点にもう一歩踏み出しているのが、今回のストーリーの一番重要なところかなーと思うわけです。「自分と母の為」が「自分とみんなの為」に。「壁にぶつかってそれを乗り越える」という構造自体は前編と同じなんですが、それがちゃんと前編の構造を踏まえて発展解消したものになっていて、しかも〆のストーリーに紐づいている。

ジャパンカップのレース自体の演出も超熱い。迫りくるモンジュー、差されそうになるスペ、そこでのチームメイト、ライバル、ファンたちからの声援。ここで流れる「GIRLS' LEGEND U」のメロディ、

で、スペの「勝ちたぁぁぁい!!」っていう絶叫も、まさに「GIRLS' LEGEND U」の「キミと勝ちたい」って言葉と符合しているんですよね。で、OPアニメと同様、走っているウマ娘たちが光の線になる演出。演出自体がオープニングテーマのリフレインになっていて熱すぎる……

JC1.png hikari.png

ここを丁寧に描いているからこそ、ジャパンカップにおけるスペが「日本の総大将」でありえたし、そこが有馬記念のIFストーリーにもつながっていると思うんですよ。

で、その有馬記念。これ、最初何も知らないでプレイすると、何もかもが史実をなぞっていてそこもびっくりするんですが、とにかくグラスとスペのほぼ同着、勝ったと思ってウイニングランをするスペ、写真判定とハナ差のグラス勝利。ここでのグラスの独自固有演出自体、ばーーんと浮かび上がる「不撓不屈」の文字が超かっこいいんですが、

グラス固有.png

ここで、金スキル「日本一のウマ娘」を持ったウマ娘を継承すると、まさかのIF展開。逆にスペの側に独自固有演出が表示されて、友人たちやファンの思いが光となってスペの道になる演出、

総大将.png

そしてばーーーーーーーーーんっと表示される「日本総大将」の文字。そしてここでもう一度流れるGIRLS' LEGEND U。

有馬記念の「あなたの夢、わたしの夢は叶うのか」という言葉に対する、「ずっとずっとずっと想い 夢がきっと叶うなら」というアンサーソング、これがほんっとーーにスペの歌なんですよね……こんなん「演出最高」以外の言葉がないやん……もうここだけで10回くらい見直してしまった……

「最終決戦でオープニングのメロディが流れる」という時点で「きみたちこういうの好きでしょ?」と言われていて「はい!!好きです!!!!!」と答える気満々なんですが、史実通りの写真判定で、けれどこちらではスペが差し切っているというのが本当こちらの涙腺を的確にクリティカルヒットしてきます。

このIF展開のあとにまさかの☆3スペが配布されたわけですが、このスペが「中山特化ステータス」なところも非常に熱いんですよね。史実では中山のG1で勝てなかったスペシャルウィーク、けれどもしもここでグラスワンダーに勝てるスペなら、中山で弱いわけがない!というスタッフさんの断言が聞こえてくるかのようでした。

スペ5.png

黄金世代のメンバーも存在感マシマシでして、グラス-エルの絡み、スカイ-キングの絡みがあちこちで描写されて非常に尊いわけなんですが、遅れてきたツルマルツヨシがちゃんと違和感なくこのメンバーに絡んでいたのもとてもうれしいところ。上記IFストーリーのあとの全員集合レースの場面、メンバー全員の顔のアップが表示されるんですが、この時がちょうどツルマルツヨシの言葉が流れているタイミングなんですよね。史実では実現しなかったこのメンバーでの対戦、「IF」である分目いっぱい楽しませてあげたい、という、これまたスタッフさんの声が聞こえてくる…

キング.png エル.png

真剣な表情のキングと、自信満々に微笑んでいるエルの表情の対比も好き。ちなみに、キングストーリーで有馬記念勝った時の5人組も滅茶苦茶良いので皆さんキングで有馬記念勝ってください。

当然のことながら、シリウスのメンバーも存在感はものすごかったわけなんですが、最後のシリウスの写真がスクロールするところも、「ああ、こんなことあったなあ……」と振り返れる感じで素晴らしかったですね。最初はマックイーンとほぼ二人だけのチームだったんだよなあ……

マックイーン.png

ということで、大満足過ぎたメインストーリー第一部最終章だったわけでした。

以下ちょっとだけ雑感箇条書きしますと、

・モンジューのウマ娘化がなにより驚いた
・どうやって馬主さんと関係作って許可もらったんだろう……
・こうなると海外G1の導入にも期待してしまいますね。凱旋門賞出したい
・毎回、チームでの場面になると割とまともなムーブをしているゴルシがゲーム本編と同一人物とは思えない
・というかゴールドシップ、なんでこのステータスでまだデビューしてないのマジで

ゴルシ2.png  ゴルシ.png

・SS+のウマ娘を出しても一番人気とれないんですが……
・ナリタブライアンが随所でぐっと力入れて応援してるところ、一見クールなんだけど実は熱いキャラクターの解像度が大変高くて良かった

ぜえぜえ。よし、大体書きたいことは書いたぞ。

とにかく一言でまとめると、「メインストーリー大変良かったのでまだ終わらせてない人はぜひ終わらせてください、あとキングで有馬記念勝ってください」ということだけで、他に言いたいことは特にないのでよろしくお願いします。

今日書きたいことはそれくらいです。


posted by しんざき at 10:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | レトロでもないゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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