会社で、漫画やゲームなどとはまるっきり縁遠そうだな、と思っていた同僚と漫画の話になった。
寄生獣だのレベルEだの、「メジャーコア(造語)」とでも言う類の漫画の話で盛り上がった後、「今度面白い漫画を持ってくる」というので何かと思って待っていた。
翌日、私は割りと大きめの装丁の本を手渡された。表紙には女の子二人が絡み合っている絵が描かれており、タイトルは「少女セクト」。・・・コミックメガストア?
「・・・エロ漫画じゃないんですか、これ?」
「気にするな。読め。面白いから」
「これでも一応私、妻子もちなんですけど」
「心配するな、18禁じゃないから」
まだ読んでないけど、ぱっとめくるとごくナチュラルに女の子同士の絡みが出てる様に見えるんですけど。
一応社会人始めて何年か経つけど、会社でレズ漫画を渡されるのは流石に初めてだ。色々なことが起きるもんだ。
ちなみに私は、カウンターとして「未来警察暴力課」を謹んで上梓しておいた。この絵ヅラの乖離、絶望的なまでの方向性の違い。漫画の貸し借りはこうでないといけない。まあ、彼がギャグの壁を超えられるかどうかは定かではないが。
・今日の息子研究。
奥様の実家。
とにかく息子は定期的に腹を空かせて非定期的に泣くので、一緒にいる母親はなかなか休まらない。オムツを替えようが母乳をあげようが部屋を涼しくしようが泣く時は泣く、という辺り、まさに赤ん坊の仕事は泣くことであるようだ。
息子観察が面白いのはいいとして、それとは別に「一人の時間」がまるでとれないのはキツい面もあるだろう。思うに、出産後の気分の消沈というのはこれが一因ではないかと思う。
ということで、今日は「母乳を飲み終わって、でも寝る気配はない」というタイミングで息子を拉致ることにした。目標は一時間以上奥様を休ませることである。母親無しでいかに間を持たせるか、父の決死の挑戦が始まる。
泣き出しそうな気配を察するつど、「ほーらこれがインコだー」とか「ほーらあれが鰯雲だー」に始まり、ドルアーガ45Fの宝箱の出し方から打ち返し弾の誘導の仕方まで、様々な話題を駆使して気をそらそうと試みる訳である。無論息子は、グラIIの一周クリアどころかコントローラーを握ったことすらない訳であって、基本的にはほけーっとしておるのだが、一応話している間は比較的機嫌が良い。
この感覚は何かに似てるな、とふとデジャブを感じた。
記憶のアーカイブを掘り起こして、気付いた。そう、あれは学生相手のとあるプレゼン、てっきり5分の発表時間だと思ってそのつもりでレジュメを作っておいたら、「1時間とっておいたのでたっぷり話してやって下さい」といわれた時のあの空気だ。本来なら30秒で消費し尽くす内容を水増しに次ぐ水増しで20分もたせるという、一歩道を踏み外せば一巻の終わりというオペレーション・タイトロープ。まさに気分はエリア88。あれは大変だった。
アドリブ力を鍛えたい人には、赤ん坊の気を逸らし続けるという任務は結構いいのかも知れない。これからもたまにやろうかと思う。
2007年08月04日
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> 一応話している間は比較的機嫌が良い
言葉は通じていなくてもー
しんざきさんの愛情が通じているんだよー
うわ、今私物凄く良いこと言いませんでした?
とりあえず英才教育のスケジュールを、おっかなびっくり聞いてみたいところです。
良いことを棒読みで言う人は嫌いです。
英才教育のスケジュールねえ。まだ立ててないけど、最初にプレイするゲームがあるとしたら、多分バルーンファイトになるんじゃないかと思います。