すげえいまさらながらなのかも知れないが、例の騒動の話。ご存知ない人は、Googleで「のまネコ問題」とか検索してみるとぼろぼろと出てきますのでお暇なら。他、この辺とか。
ちょっと考えてみたい衝動に駆られたので、考えるべき項目とぱぱっと思いつく内容についての私用メモ。幾つかは間違いなく誰かに先取りされている予感があるので後で調べてみる予定。いや、まあ、考えてる途中で飽きるかも知れないが。
1.タカラのギコ猫商標登録事件との相似と相違。
2.2ちゃんねるユーザーの拒否反応はなんに由来するものか。
3.上記に関連して、2ちゃんねるユーザーの拒否反応は自然発生的なものかどうか。
4.企業側と2ちゃんねらー(2ちゃんねるユーザーとは異なる)との意識の差。また、その意識の差はどこから来るものか。
5.企業側の「読みは甘い」のかどうか。
6.ついでだからmixiとも比較してみる。
1について。タカラの「ギコ猫」商品化に際して、コアとなる客層はおそらく2ちゃんねるユーザーそのものであった筈である。だからこそ抗議に敏感に反応して申請自体を取り下げたし、それだけ2ちゃんねらーの拒否反応がタカラにとって意外だったであろうことが推測出来る(4との関連)つまり、タカラは2ちゃんねるキャラの商品化に際して、2ちゃんねらーから拒否されるとは思っていなかったのだ。
今回は対象客が異なる。また、おもちゃ会社と音楽会社の性格というものも大分異なる。多分目立った相違というのはそれくらい。
2・4について。これは実に不思議だ。文化という便利な言葉で済ませてしまえば話は早いが、2ちゃんねるには共同幻想というか、これだけの規模のコミュニティーになっても尚、「閉鎖意識」とでもいうべき、妙な連帯感・共有意識というものがある様だ。ちゃんと考えている訳ではないのでよく分からんが、多分この意識自体が企業の想像出来る範囲に入ってないんだろう。みょーな話ではある。
その一方、そもそも商標という制度自体があんまり深く知られていない故の拒否反応、というものもあるんではないかなーと思うところもある。これはタカラも同じ。
パブリックドメインとかその辺の話については、多分私の255倍くらい詳しい人たちが論じていると思うので省略。というか、私はこれを主要な問題と考えない。
5について。いや、多分疑問の余地なく損は出ない様計算してるんじゃないですかね。これも1との相違。
6について。mixiをやっている人に、どれだけmixiに対する帰属意識みたいなものがあるか、というだけの問題。個人的な感触だが、多分あんまりないと思う。まあ、それ以前にこーゆー問題が起きる下地がないからどうでもいいか。
以上、下敷き。増えるし減る。取り敢えず、「ネットに対する意識が低い」とかそんな便利な言葉だけで済ませられる問題じゃないと思うんだけどなあ。
2005年09月12日
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まあ、2chなんて興味ない人たちは普通に受け容れるだろうし、そうやって受け容れられちゃえば元がモナーだろうが何だろうがウチのもんだって思ったんじゃないかなー。MacOSとWindowsみたいな。
法律的には、モナーの権利って誰が持ってんでしょう。
いや、しょーーじきに言っちゃうと、私A社の行動とか対応の是非とか実際パクりかどうかとか、その辺にはあんまり興味なかったりするんですよ。
実際のとこパクりかどうかという話でいえば、ありゃ何をどー考えてもパクりな訳で。でも法的にモナーの所有権が誰にあるかというとまたややっこしい話な訳で(そもそもあれ2chじゃなくてあめぞうだかどこか発祥の筈だし)。
まあ、事象そのものは一山幾らの著作権問題とそれ程変わらない様に思えるんです。
ただ、この手の話が2chと絡むと何故だか話が大事になる傾向がある様で。何か特殊な事情でもあるんかなーと頭ん中でこねくりまわしたりしています。暇な時に。
深く考えたわけじゃないけど
・俺はデビュー前から○○のファンだったんだ心理
・非営利目的のものを営利目的に転用したのが赦し難い
あたりじゃないかと思ってます。
舞台がたまたま2chだった、というか2chみたいな舞台じゃないと発生しない現象だったとか。
むー、わけわからん。しんざきさんが快刀乱麻をズバっとしてくれる日を待ってます。
いやー、ズバっとしたいのは山々なんですが、なんだか引き続き状況はがしがしと動いているらしいですね。こりゃまた仕事やってる間に時代に取り残されるかな。
2ちゃんねらーの中でもそう言うのを気にしない人は嫌がらないと思います。
肯定派(積極的・消極的両方)は黙ってる、否定派は文句を言う。
故に文句のみが聞こえて来る。
それに加えて土壌が2ch故に否定派の声を誰もさえぎらない---ってところではないでしょうか?