日本人は何が好きって、集めるのと育てるのがとにかく好きである。
育てるのが好きな人が経験値稼ぎをやる。
集めるのが好きな人がトレーディングカードを買う。
今のゲーム市場を見ると、要するにこの二つの欲求をどう刺激するかって話を突き詰めていった結果こうなりました、みたいな側面は結構ある様な気がする。
例えばFFにせよドラクエにせよ、最近の人気RPGの売りって言うと大概この二つだ。RPGの場合、ただでさえ「レベル上げが一番面白い」とか「シナリオ進めるよりも経験値稼ぎの方が燃える」って話をそこかしこで聞いたりする。FFなんか、そのものずばりトレーディングカードをゲーム内で流通させたりしている。ドラクエも、モンスターを仲間にする辺りから始まった集めさせっぷりがかなりのものだ。
ポケモン然り、女神転生然り、三國志や信長然り、この「集める」と「育てる」が上手くマッチしているゲームは大概ある程度以上の人気が出る。
この辺の傾向は当然のことながら他のジャンルのゲームにまで波及し、今じゃ大抵のアクションゲームやシミュレーションゲーム、一部のシューティングゲームにまで育成要素がある。ゲーセンの大型ゲームの殆どにカード制が採用されているのも当然この一環だろう。
勿論この方向にはバランスが重要であって、「集める」「育てる」楽しみは常に「めんどーくさい」及び「飽きた」という指向との戦いになる。如何に面倒でなく、かつ飽きさせず、プレイヤーに集めて育ててもらうか、それは近年多くのゲーム開発者が取り組んできた難問なのではなかろうか。
この辺の話を考えてみると。誰しも思うことなのだろうが、なるほど農耕民族の血なのかなあ、とは感じる。貯蓄も育成も農業に通ずる。日本でFPS(DOOMみたいな、一人称視点のシューティングゲーム)があんまり流行らないのって、やっぱこの辺に根源があるんだろうなあ。狩猟民族と農耕民族の違い。いやまあ、欧米でだってWizardryは人気なんだが。
要は何がいいたいかっていうと、ハンゲームのビジネスモデルになかなか感心してみた、って話。無料ゲームで人を呼び込んで、アバターで「集める」「育てる」欲求を満足してもらう。ネット上の無形情報にトレカ的な価値を付随出来たら、そりゃ儲かるだろう。ネットゲームの次なる一大市場になるかも知れない。
とはいえ、何か書いてる途中でこれレトロゲーム話とか交えて突き詰めてみると面白そうだな、と思ったのでちょっと前置きということにしてみる。既出でも泣かない。お蔵入りしても泣かない。
2005年11月08日
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最近めっきり遊んでないですよ。
正確に言うとソコまで時間かけれない。
まだスパッと遊べるゲームの方が
長く遊べてしまったり・・・。
アーケードの大型筐体なんて
都市部いかないと遊べませんしね・・・。
カード式ゲームは一気にユーザーから金巻き上げられるけど、人気がなくなると消えてしまってどこのゲーセンのレトロゲームコーナーからもなくなってしまう。久々に見つけて「やってみよう」ということがなくなるのは寂しい気がするGOTYでした。
真性コレクターです。
古きはビックリマン、ガムラツイスト。
そして小学生にしてお年玉を駆使してカードダスを大人買い。
中学生を機に引退するも高校でトレーティングカードに出会ってしまい、エヴァンゲリオン大人買い。
カード命とばかり抽選カード全8枚も全て手に入れる。
飽き足らずプロ野球も集めベースボールマガジン者万歳状態。
密かに昔のガンダムのカードダスも集めてしまう始末。
ようやく最近落ち着きました。
今は↓
http://www.tamashii.jp/seiya/index.html
↑の黄金聖闘士を集めてるくらいなもんです。
しかしコレ渋いよね、ヒドラの市とかマニアックすぎてごめんなさいだよ。
私は農耕も狩猟もせずに遊んで暮らしていた民族の末裔であると思われる。
>まだスパッと遊べるゲームの方が長く遊べてしまったり・・・。
育てるも集めるも時間がかかりますしねえ。最近のRPGのプレイ時間がガンガン延びているのもこれが原因な気が。
>GOTYさん
>少し話は変わりますが、最近のゲームセンターもカードを集めるゲームになってきていて昔のゲーセンの雰囲気が好きだった私は少し疎外感を味わっています。
同感です。ただ、やっぱりメーカーに関しては非常に美味しい形態なんで、一面しょーがないのかなーとも思っています。
そもそも、カードを使う大型筐体ゲーム自体敬遠している自分がいるのですが。
>bari師
>古きはビックリマン、ガムラツイスト。
そして小学生にしてお年玉を駆使してカードダスを大人買い。
ビックリマンはトレカの先駆けでしたねえ。懐かしい。
あれ、確かヘッドが一枚だけというのは射幸心を煽ってどーとかこーとか、って話で皆キラカードにされちゃったんですよね。子供のロマンの分からんヤツらめ。
カードダスには私も手ぇ出してました。
>しかしコレ渋いよね、ヒドラの市とかマニアックすぎてごめんなさいだよ。
なんか一部にはエラい人気があるそうな。>市
>Zhao師
>私は農耕も狩猟もせずに遊んで暮らしていた民族の末裔であると思われる。
いや、多分漁師の末裔だ。アクアノートの休日をやるんだ。
欧米ではサッパリとか。
コツコツ「育てる」東アジア文化と、それをめんどうくさいと感じる欧米文化というのは常々考えていた事で全く同感ですが
それを「農耕民族の日本人と狩猟民族の欧米人」とやるのは頂けません。
これは血液型性格判断のように、余りにも流布し、かつあまりにも間違った誤謬です。
欧米人だって大半が農耕民族です。
最初人類は(もちろん日本人の先祖含む)すべて狩猟や採集で暮らしていました。
そして、文化の発達に伴って、人は主に農耕で食料をまかなうようになり、定住して文明を築いた。これらはすべて農耕民族です。
いわば文明は農耕から起こったわけで
狩猟民族なんて地上にほとんど残ってませんよ。
農耕ではなく、対立する生き方をしているという民族概念を挙げるなら、遊牧民族を挙げるべきでしょう。
彼らは農耕をせず、家畜と共に移動していく暮らしを選んだ人々です。
また、農耕民族から派生し、文化の発達に伴って生まれてきて、敢て文化的にその性質の違いを語るなら、(〜民族というのには少し違いますが)
商業を主にする人々かと。
法律の世界でも「ローマ法」と「ゲルマン法」で二つの潮流を参照しますが、これらは「商業民族的法」と「農耕民族的法」という扱いです。
思うに、日本=農耕民族 欧米=狩猟民族なんていうとんでもない偏見がまことしやかに語られるのは、日本が宗教上の理由で、聖職者のみならず、一般民衆まで肉食を禁じられていたという稀有な文化であったゆえなんでしょうかねえ。