アルジェリア人質事件に関する報道について、追記的に。
朝日新聞の実名報道及び無許可報道に対する抗議文
上記ブログから読み取る限り、「実名で報道しない」という約束があり、しかもそれを朝日新聞が反故にした、というのはどうも事実であるように思える。
となるとこれは、単純に信義や信頼の問題、「約束破っていいの?」という物凄く基本的なモラルの問題であり、メディアスクラムがどーとか、報道の自由がどーとか、そういう議論をする遥か以前のレベルの話となる。
「やくそくをやぶってはいけません」 本当にこれだけの話だ。
むしろ、マスメディア側の人がこの問題を、「メディアスクラムに対する批判」であるとか、「過熱報道に対する批判」であるとか、そういうスコープで捉えて語ろうとすること自体、話を一般化して責任を拡散しようとする我田引水議論と考えるべきなんじゃあるまいか。
アルジェリア人質殺害事件とメディアスクラム
カバの人が語るイメージ先行のメディア批判とメディアの説明責任
まあ一般化した批判に対するカウンターなんだろう、という点は慮るにしても、上記で一般的なスコープでの議論をされている方は、まずはマスメディア内部のモラルが低い記者と、それを容認してしまうデスクを、どう排除、ないし教育するかを考えるべきなんじゃないのかなあ。一般的な議論の題材に出来る程レベルが高い問題ではない、ということを認識するべきだ。
まあこれもずっと昔からの話なので、「排除出来るんならとっくにやってるよ」ってことかも知れないが。
2013年01月23日
2007年08月30日
なんで体罰の話になると皆思考停止するの?
はてなブックマーク > 痛いニュース(ノ∀`):中学の先生、注意きかない生徒の頭を平手で1回叩く→処分…石川
中学の先生、注意きかない生徒の頭を平手で1回叩く→処分…石川
ちょっと前の記事だけど。
この元記事に関して、これが本当に体罰というべきものだったかどうかに関しては、書いてあることからは読み取れない。だからこの処分の可否について私は判断出来ない。ただ、はてブの議論に合わせて、取り敢えず「体罰」という大枠に従うことにしよう。
まず第一に、体罰が云々という話になると、何でこうも反応が感情的な脊髄反射になるんだろ、とか思った。
引用エントリーまで全部漁ってる訳じゃないが、こういった問題に関する「テンプレ的」な反応というものは、概ね二つに分かれる様に思う。
・「おいおいこの程度で処分かよ」という、どちらかというと体罰に肯定的な反応
・「体罰」という言葉が出た時点で「絶対ダメ」という即否定的な反応
まあ元の場所が2ちゃんで、おまけにレスをある程度恣意的に抽出しているまとめブログだから上のテンプレが際立ってる様にも見えるけど。いずれにせよ、それぞれの反応が脊髄反射で、議論の成り立ちようがない様に思うのだな。
で、私は次の様な疑問を抱く。
・肯定派は、何故「体罰はそもそも有効なのか」というレベルでの議論をしないのか。
・否定派は、何故「じゃあ、口で言っても分からない子にはどう対処するべきか」という議論をしないのか。
つまり、本来根幹にあるべき部分が置き去りにされてる様な印象を受けるのだ。
こういう件に関しては、スクールカウンセラーとして実際に小学生と渡り合っていたうちの奥様に聞いてみるのが常である。彼女は「いわゆる体罰」に関して否定的なスタンスだが、議論を拒絶する様な面は全くない。
以下、彼女の意見を私なりに補完してまとめてみた。
・小学校以上を想定した場合、そもそも体罰が有効かどうか、という点に疑問がある。
・体罰には、「痛み」「体罰を受けたこと」が強く記憶に残り、肝心の「何故怒られたか」ということが薄れる場合があり、結果として理解に至らないことがある(心理的に被害者に置き換わってしまう場合もあるらしい)
・口で言って分かる子であれば、上記の理由から、きちんと言葉で理解させるべきである
・「口で言っても分からない子」には、それぞれ個別の理由がある場合が多い。
→個別の家庭の事情で発達上の問題が認められる場合。根本的な解決には個々のカウンセリングが必要であり、体罰で解決する様な問題ではない場合が多い
→アスペルガー症候群、ADHDなどの発達障害。これらは病気である為、体罰で痛みを覚えさせれば治る、という性質のものではない。
・いずれにしてもきちんとした心理的対処が必要である。これらの「体罰が解決に至らないケース」を見分けるのは簡単な作業ではなく、体罰に類する対処をすることで却って悪い結果になることもある。対処が出来なくて他の生徒に影響が出る、という様な場合には出席停止などの処置をとるべきである。
なるほどなー。と。
私自身は体罰に肯定的というよりは、むしろ「体罰」というものがいちいち取り沙汰されない環境で育った人間であるから、「これ、体罰なん?」という疑問を抱くこともあるし、体罰に関する議論自体について理解し難い点もある。
痛みが伴うことで何か得られる場合もあるんじゃないかな、くらいの、漠然とした許容感をもってもいる。といっても、それが小学校というステージで当てはまるのかどうかは良く分からないし、上の様な話であればなるほどとも思う。
なんにせよ、肯定派否定派それぞれ、きちんとした論拠にたって議論するのは重要だよなあと思う。思考停止はイクナイ。
2007年01月04日
毎日新聞の新特集関連で香ばしい事態が発生している件について。
ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その1) 難病児募金あざける「祭り」
取材班から 連載がスタートしました
私が注目している点は二つ。
Webに軸足を置いている人物の発言が編集を受けて新聞に掲載されたということが起こす拒否反応と、それに対するメディアの対応。
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取材班から 連載がスタートしました
私が注目している点は二つ。
Webに軸足を置いている人物の発言が編集を受けて新聞に掲載されたということが起こす拒否反応と、それに対するメディアの対応。
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2006年07月07日
日本海にぽんぽん飛んできてる色々について。
うーん。
最近はあんまりこの手の話題を書かない様にしていたのだが、ちょっと個人的メモ。
取り敢えず今回に関して言えば、争点は今後の防衛体制どうすんの、という話に当然なるだろうし、それに対する中韓の牽制とかそれを反映した国内メディアの大騒ぎとかが注目ポイントになるんだろうか。
まず、この辺だ。
政府、ミサイル防衛配備を前倒し(日経)
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最近はあんまりこの手の話題を書かない様にしていたのだが、ちょっと個人的メモ。
取り敢えず今回に関して言えば、争点は今後の防衛体制どうすんの、という話に当然なるだろうし、それに対する中韓の牽制とかそれを反映した国内メディアの大騒ぎとかが注目ポイントになるんだろうか。
まず、この辺だ。
政府、ミサイル防衛配備を前倒し(日経)
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2005年12月27日
少子化とかの話についての思いつきメモ。
思いついた内容のメモ。あんま情報収集していないので、既出かどうかは知らない。興味がある方だけどうぞ。
万事、人間がある行動を行うかどうかに関しての要因というものは、「want」と「can」と「must」の三つくらいに分類出来ると思う。
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2005年11月20日
「無私」に疑問を呈する。
国語の教科書を読む機会があった。
たまーに思うんだが、教育者ってのはどうしてこう「無欲の人」「自分を顧みず、誰かの為に自分の身を擲った人」が好きなんだろうか。世界共通のことなのか、日本に限るのか知らんが。
「自分の為に頑張って、結果的に幸せになりました」じゃダメなんかなあ、とちょっと思う。別に「みんなが幸せになりました」でも構わない。なんつーか、「自分の為に欲望を持って行動するのはヨクナイコト」みたいな感覚が根付いちゃうと、色々と将来よくない影響が出るんじゃないかと思うんだけどなあ。
生きる力と欲望はニアリイコールである。「何かを実現したい」という欲望が強い人程生命力は強い。金銭欲でも性欲でも社会欲でもいい、世界は欲望で発展するのだ。
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たまーに思うんだが、教育者ってのはどうしてこう「無欲の人」「自分を顧みず、誰かの為に自分の身を擲った人」が好きなんだろうか。世界共通のことなのか、日本に限るのか知らんが。
「自分の為に頑張って、結果的に幸せになりました」じゃダメなんかなあ、とちょっと思う。別に「みんなが幸せになりました」でも構わない。なんつーか、「自分の為に欲望を持って行動するのはヨクナイコト」みたいな感覚が根付いちゃうと、色々と将来よくない影響が出るんじゃないかと思うんだけどなあ。
生きる力と欲望はニアリイコールである。「何かを実現したい」という欲望が強い人程生命力は強い。金銭欲でも性欲でも社会欲でもいい、世界は欲望で発展するのだ。
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2005年10月18日
2005年09月13日
選挙にまつわる一言放言。
最近あんまりせーじ関連のことを書く気は起きないのだが、今日を逃すと永遠に書く機会を失うので、まあ思ったことでも一言二言。スルー推奨。
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2005年08月09日
テロップ読むのをやめてみよう。
まず先に、BuffaloのUSBメモリが、戦慄すべき堅牢性を示したことについて。
ClipDrive64MB、Yシャツから取り出し忘れて洗濯機行き。ぐはぅあ。
洗濯したのにデータ消えませんでした。
何この詐欺めいたタフさ。
さて、それはどうでもいいとして。
ゴーストライター寄りマスコミのお話。いまさらの話題かも知れないが。興味がある方だけどうぞ。
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ClipDrive64MB、Yシャツから取り出し忘れて洗濯機行き。ぐはぅあ。
洗濯したのにデータ消えませんでした。
何この詐欺めいたタフさ。
さて、それはどうでもいいとして。
ゴーストライター寄りマスコミのお話。いまさらの話題かも知れないが。興味がある方だけどうぞ。
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2005年06月23日
「記者逮捕」にまつわる一連の事件に関する雑感。
ガ島通信様のエントリーでこの話を知った。まずはメモ書き。
そのとき、記者は逮捕された
どんなもんだろうか、これ。
考える所は色々あるのだが、コメント欄でも結構話が進んでしまっている。またしても乗り遅れ。おのれ。
まず脳内整理。多分この話の論点はざっくり二つに絞れる。
・この「取材活動」が逮捕の対象になったこと
・会社が記者をかばわずに警察の言い分を聞き、また対外的な発表も行わなかったこと
以上二つが果たして理にかなっているかどうか、という話になるのだろう。まあ、コメント欄その他で語られていることのなぞり直しになってしまうかも知れないが、ちょっとばかり所感をまとめてみたい。まあ、そもそも高田氏のエントリーに書かれている内容だけでことの是非を判断するのは多少無理がありそうな感もあるが。
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そのとき、記者は逮捕された
どんなもんだろうか、これ。
考える所は色々あるのだが、コメント欄でも結構話が進んでしまっている。またしても乗り遅れ。おのれ。
まず脳内整理。多分この話の論点はざっくり二つに絞れる。
・この「取材活動」が逮捕の対象になったこと
・会社が記者をかばわずに警察の言い分を聞き、また対外的な発表も行わなかったこと
以上二つが果たして理にかなっているかどうか、という話になるのだろう。まあ、コメント欄その他で語られていることのなぞり直しになってしまうかも知れないが、ちょっとばかり所感をまとめてみたい。まあ、そもそも高田氏のエントリーに書かれている内容だけでことの是非を判断するのは多少無理がありそうな感もあるが。
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2005年05月30日
企業利益追求とマスコミ批判について。
そういえば、あまりこのテの話を書いたことがなかった。触れられること自体少ない話題の様な気がする。
マスコミ批判をよく聞く。私も、まあ割とよくやる。その時多い筆致というものが、「野次馬根性が紙面に現れている」とか、「偏った姿勢でミスリードを招こうとしている」といったものである。つまりはマスコミの報道姿勢について、公平でない、フェアでない、と批判する文面だ。
いや、もっともなのだ。実に自然な感覚だと思うし、実際マスコミのそーいった姿勢についてはいい加減どうにかならんかとは私も思うところだ。
ただ、擁護する訳ではないし擁護するつもりもさらさらないが、ちょっと前提条件として頭に入れておかなくてはいけないことはある様に思う。それについて書いてみる。
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マスコミ批判をよく聞く。私も、まあ割とよくやる。その時多い筆致というものが、「野次馬根性が紙面に現れている」とか、「偏った姿勢でミスリードを招こうとしている」といったものである。つまりはマスコミの報道姿勢について、公平でない、フェアでない、と批判する文面だ。
いや、もっともなのだ。実に自然な感覚だと思うし、実際マスコミのそーいった姿勢についてはいい加減どうにかならんかとは私も思うところだ。
ただ、擁護する訳ではないし擁護するつもりもさらさらないが、ちょっと前提条件として頭に入れておかなくてはいけないことはある様に思う。それについて書いてみる。
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2005年05月18日
靖国参拝発言に関連した所感。
世評系。靖国参拝がどうとかこうとかという話について。なにやら長文になってしまった。興味がない方はスルーを推奨します。続きを読む
2005年05月07日
JR西日本にまつわる報道と善悪二元論について
JR社員の不適切行動12件、延べ185人
尼崎脱線事故 ボウリング 疑問の社員「言いづらかった」
妙な違和感がある。
先に断っておくが、結論のない所感である。くだくだしかったら申し訳ない。
一口に違和感といっても色々ある。上の違和感というのは、理解と事実の齟齬という意味の違和感ではなく、どちらかというと単純に「なんだかイヤな感じー」という類のちょっと頭が悪目の違和感である。
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2005年04月25日
2005年04月16日
最近とみにかしましい日韓関係と韓流ブームについて
韓流がなければまだ結構平和だったのかも知れない。
仕事中、すげーー久しぶりにとあるマスコミ関係者の人と連絡をとる機会があった。話題自体は全く他愛の無い、三国無双がどーとか楽天イーグルスがどーとかという話だったのだが、いいタイミングだと思って韓流ブームについて聞いてみた。どーも一般的なブームの動静と余りにかけ離れているなーと思うところがあったからだ。
彼は別にブームの仕掛け人の側では全くないのだが、やはり業界が同じということは大きいのだろう。面白い話がいくつか聞けた。政治的な思惑とか力関係の問題は一切とっぱらって、純粋にマスメディアとブームに関する噂話として読んで頂きたい。
一言で言うと、やはり仕掛け人の側には盛大な勘違いがあったらしい。藪をつついてアナコンダを誘致してしまったのである。
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仕事中、すげーー久しぶりにとあるマスコミ関係者の人と連絡をとる機会があった。話題自体は全く他愛の無い、三国無双がどーとか楽天イーグルスがどーとかという話だったのだが、いいタイミングだと思って韓流ブームについて聞いてみた。どーも一般的なブームの動静と余りにかけ離れているなーと思うところがあったからだ。
彼は別にブームの仕掛け人の側では全くないのだが、やはり業界が同じということは大きいのだろう。面白い話がいくつか聞けた。政治的な思惑とか力関係の問題は一切とっぱらって、純粋にマスメディアとブームに関する噂話として読んで頂きたい。
一言で言うと、やはり仕掛け人の側には盛大な勘違いがあったらしい。藪をつついてアナコンダを誘致してしまったのである。
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2005年04月13日
2005年04月11日
政治的意見の強度に関して。
今日はなにやら難しげなエントリーが多い。なまじ忙しいと却ってこういうものが書きたくなるのかも知れない。
「内田樹の研究室」様の、「強い政治的意見」と「弱い政治的意見」について。
うーん、どうなのだろう。というのが第一感である。
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「内田樹の研究室」様の、「強い政治的意見」と「弱い政治的意見」について。
うーん、どうなのだろう。というのが第一感である。
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2005年04月08日
教科書問題にまつわる色々
ちょっとメモ、というか雑記。多分後でちゃんと書き直し。別エントリーかも。教科書問題に興味がある方はどうぞ。
教科書問題には結構注目してはいるんだが、なんかだんだん追っかけるのがアホらしくなってきた。取り敢えず、朝日と産経の社説での言い合いは、これ一体どーよという感じだ。続きを読む
教科書問題には結構注目してはいるんだが、なんかだんだん追っかけるのがアホらしくなってきた。取り敢えず、朝日と産経の社説での言い合いは、これ一体どーよという感じだ。続きを読む
2005年04月06日
朝日新聞ウォッチとかの話。
・市民団体が独自改憲案 「国民の義務」削除など
ふーん。
>一人ひとりの市民が法を定め、政府を作っていくことを明らかにしたかった
強いて言うと、ここんところだけ良く意味がわからないんですが、誰か良かったらオレに教えて下さい。
いや、この記事自体は実は割とどうでもいいのだが、目についたのは朝日だからだ。ここ2、3日の朝日新聞の社説と見比べるとマスコミ観察者としてはなかなか面白い。
続きを読む
ふーん。
>一人ひとりの市民が法を定め、政府を作っていくことを明らかにしたかった
強いて言うと、ここんところだけ良く意味がわからないんですが、誰か良かったらオレに教えて下さい。
いや、この記事自体は実は割とどうでもいいのだが、目についたのは朝日だからだ。ここ2、3日の朝日新聞の社説と見比べるとマスコミ観察者としてはなかなか面白い。
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2005年04月05日
今日気になったニュースとか 05/04/05
しっかしSeesaa、今日はやたらめったら重いですね。キャパ以上に新規参入が増えてるのかな。記事アップしようとしてた間に、Yahooトップから元ネタが消えちまったい。まあいいか。
目についたニュース。いつも通り、随時更新。今日は中国の話とか入ってる世評系なんで、興味がある方はどうぞ。
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目についたニュース。いつも通り、随時更新。今日は中国の話とか入ってる世評系なんで、興味がある方はどうぞ。
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