いよいよもって自縄自縛というべきですな。
要約すると、福岡一家四人殺人事件の犯人が現在中国で裁かれているが、「日本の世論にに気を使い過ぎ」という声があがるのを恐れて死刑判決が出ない、という様な話だ。
まあ共同通信も最近結構いい加減な憶測を流したりしているので、この「中国筋」とやらの指摘が正しいのかどうか知らんが、それでも他の中国国内判例と見比べてみればこれは異例だ。
日本人を殺したら英雄、みたいな空気が既にある程度出来ちゃっているのだろう。その空気を作ってしまったのは中国政府な訳だが。
この事件、政治的に考えてみると死刑を免ずるメリットというのは何一つない。三権分立が完全に破綻していることも国際的にバれる恐れがあるし、政冷経熱とかいう言葉でごまかしている日本の対中感情にもますます水をぶっかける恐れがある。相手に使われる恐れこそあるが、自分がカードとして使える可能性など無いに等しい話だ。これが逆に、日本国内で中国人が殺されたという話なら盛大に騒ぐ(うねり様より)んだろうが。
つまり、これだけのマイナス要因があっても尚判決が下せない程に、国内での反日空気を煽り過ぎてしまった。北京五輪を前に、「法治国家」「近代国家」というイメージを必死にアピールしようとしている現状ではかなりの失点だろう。氷山の一角と言ってしまえばそれまでだが、この話、長引いたら結構大事に発展するのかも知れない。
2004年12月20日
2004年12月15日
TBSの発言捏造事件に一つ決着。
rarelity0様のところで見かけた件。
これに関しては流石に知事、GJという他あるまい。TBSが今さら何を報道しても驚きませんが。ここまで露骨なのは珍しいにせよ、この類のことはこの人たち今までも散々やってきた訳で、「何で今回に限ってこんな騒ぎになっちまったのかな?」とでも思っているのではないか。普段なら謝罪放送がちらっと出て終わりだわな。相手の戦闘意欲の見切りが甘かったというところですか。
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これに関しては流石に知事、GJという他あるまい。TBSが今さら何を報道しても驚きませんが。ここまで露骨なのは珍しいにせよ、この類のことはこの人たち今までも散々やってきた訳で、「何で今回に限ってこんな騒ぎになっちまったのかな?」とでも思っているのではないか。普段なら謝罪放送がちらっと出て終わりだわな。相手の戦闘意欲の見切りが甘かったというところですか。
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2004年12月13日
自己矛盾とかっこ悪さの正比例について。
いい加減首を突っ込み過ぎた感があるので、一旦静観モードに戻りたい。自分の思考整理。要は、双方の論者にそれ程の肩入れを持たない筈の私が、何故木村氏の言葉の方を「かっこわりぃ」と感じたのかに関するまとめ。
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日本振興銀行に関する議論についての雑感・その2
2004年12月12日
日本振興銀行に関する議論についての雑感。
日本振興銀行絡みの話に注目している。
話の発端はこの辺りだ。
木村剛1 〜薮蛇呼ばわりされるのは大変光栄なわけだが
木村剛2 〜クイズ17人に聞きました
ネット上でも著名な「切込隊長」氏のエントリーであるので、お読みの方も多いのではないかと思う。
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話の発端はこの辺りだ。
木村剛1 〜薮蛇呼ばわりされるのは大変光栄なわけだが
木村剛2 〜クイズ17人に聞きました
ネット上でも著名な「切込隊長」氏のエントリーであるので、お読みの方も多いのではないかと思う。
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2004年12月07日
文科相の発言について。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041207-00000080-kyodo-soci
おいおいおいおいちょっと待て。
>文科相は「『僕は勉強したいから塾に行きたい』と子どもの方から親にお願いする
>ぐらいでないといけない」と持論を展開した。
公立教育の親玉であるべき人間がこれはないだろう。「プラスアルファの勉強を自分から求めるくらいでないと」と言いたいだろうというのはまあ分かるのだが、本来なら義務教育だけで十分な教育効果が得られるのが当然なのだし、それが実現されていないことが問題なのだ。学習塾なんてバブル時代のキャッシュフローの徒花である筈が、塾が教育の主体になりかけている現状を追認する様な発言をなんで文科相がする。どうもこの人は、あまり深く考えないで発言をする癖があるな。
そんなこと言ってる間に、共産主義の方が作ったどっかの教育団体とかをもうちょっとどうにかしてくれい。
おいおいおいおいちょっと待て。
>文科相は「『僕は勉強したいから塾に行きたい』と子どもの方から親にお願いする
>ぐらいでないといけない」と持論を展開した。
公立教育の親玉であるべき人間がこれはないだろう。「プラスアルファの勉強を自分から求めるくらいでないと」と言いたいだろうというのはまあ分かるのだが、本来なら義務教育だけで十分な教育効果が得られるのが当然なのだし、それが実現されていないことが問題なのだ。学習塾なんてバブル時代のキャッシュフローの徒花である筈が、塾が教育の主体になりかけている現状を追認する様な発言をなんで文科相がする。どうもこの人は、あまり深く考えないで発言をする癖があるな。
そんなこと言ってる間に、共産主義の方が作ったどっかの教育団体とかをもうちょっとどうにかしてくれい。
2004年12月06日
2004年12月02日
中国経済に関してまとまらない雑評。
意外に限界が近いのかも。
中国が最近、色んなことに焦っている理由っていうのは案外この辺りにあるのかも知れん。
中国の発展が著しいとかメディアはかなり煽っているけど、果たしてどうなのか。
> 重慶市では役人の特権に反発する住民一万人以上が地方政府庁舎を取り囲んだほか、
>安徽省では年金に不満を持つ数千人が幹線道路を封鎖。
>広東省では橋の通行料徴収をめぐって数万人が暴動
こういう歪みがバシバシ表面化している状況で、国家としての経済が本当にこのまま発展していくのかどうか、正直言ってかなり疑問だ。
中国経済の目下最大の懸念と言われているのは経済過熱によるバブルの発生である。現在の中国経済にバブルが起こっているかという議題は、ネットを探してもあちこちで分析されている。
バブルとは、経済的に言うと「投機的要因による投資が投資を呼び、投機対象の値段が連鎖的に上がること」を意味する。
それが発生するのは、思いっきり単純に要約すれば、金融資産が不動産に集中する場合である。もう少し細かく言えば、住宅実需の増加と金融緩和(つまりは市場に金が潤沢にある状態)、それと土地を対象にした財テク志向が重なった場合に土地型バブルが発生する。
まあバブルが起きているにしても中国のごくごく一部での話なのだが、現在はほぼ「バブル近似値」という状態と言っていいのではないかと思える。
ただ、中国経済の最大の弱点はどちらかというと「報道」である気がする。
中国事件の報道のあり様に関しては、「極東ブログ」様が興味深い感想を残してくれている。
>文章を追っているととんでもない事件のようにも思えるが、率直にいって、それほど実感はない。
>この手の中国報道のありかたによるような気もする。
>代わりにウクライナ状勢は緊迫感を持って日本でも伝えられている。
ちょっと言葉を濁されている様だが、これどうなのだろう。報道の方向性が明らかに偏っているって話に思えたが。
この間の潜水艦事件の報道に関して、こんな話もある。
うねり様
>でもこの人の「われわれは日本側の努力に期待しています」ってなんですか?日本の内政に干渉したり、
>会談を断ったのはあんたたちじゃん。あなたたちがもっとがんばりなさい。
全く同感であるが、今回引用させて頂いたのは報道に関してだった。引用がそれた。
いまさら言うまでもないが、中国のあまねく国内向けの報道は軒並み政府の意思を受ける。なにせ社会体制が違うのだから当然といえば当然だが、経済は報道の影響をもろに受けるだけに、市場の様々な情勢が一度政府の方向付けを受けてから周囲に流布しているというこの状況は、深く考えなくても物凄く危険だ。
最初にバブルの話が出てきたが、中国政府はバブル対策をちゃんととっている。去年の6月の不動産融資規制策や、国土資源省の土地開発許可監視強化などなど、流石に日本の経済動向を注視していただけあって無策ではない。効果が出ているのかどうか知らんが。
一方、中国政府は財政支出をがしがしと喧伝している。報道もそれに拍車をかけ、好景気、無問題のアピールに必死だ。この辺見てもそれがわかる。前述の通り、中国報道の99%は政府の方向付けが入るから、当然これも外部への経済的アピールであると考えることが出来る。
つまり、「経済対策としてバブルを抑制しているのに、その反対側で報道が逆にそれを煽る」という物凄い自家撞着状況が成立している、と見ることも出来る訳だ。一方、地方では次から次へと暴動だ。
国内の膿を出そうにも出し様がないこんな報道態勢を続けてる限りゆがみの是正なんぞされ様もなく、まあ結局のところ中国経済がどの辺で政治的に行き詰まるか注視しているところなのだが、それにしても一部メディアの頭悪い中国賛美はどうにかならんのか。
中国が最近、色んなことに焦っている理由っていうのは案外この辺りにあるのかも知れん。
中国の発展が著しいとかメディアはかなり煽っているけど、果たしてどうなのか。
> 重慶市では役人の特権に反発する住民一万人以上が地方政府庁舎を取り囲んだほか、
>安徽省では年金に不満を持つ数千人が幹線道路を封鎖。
>広東省では橋の通行料徴収をめぐって数万人が暴動
こういう歪みがバシバシ表面化している状況で、国家としての経済が本当にこのまま発展していくのかどうか、正直言ってかなり疑問だ。
中国経済の目下最大の懸念と言われているのは経済過熱によるバブルの発生である。現在の中国経済にバブルが起こっているかという議題は、ネットを探してもあちこちで分析されている。
バブルとは、経済的に言うと「投機的要因による投資が投資を呼び、投機対象の値段が連鎖的に上がること」を意味する。
それが発生するのは、思いっきり単純に要約すれば、金融資産が不動産に集中する場合である。もう少し細かく言えば、住宅実需の増加と金融緩和(つまりは市場に金が潤沢にある状態)、それと土地を対象にした財テク志向が重なった場合に土地型バブルが発生する。
まあバブルが起きているにしても中国のごくごく一部での話なのだが、現在はほぼ「バブル近似値」という状態と言っていいのではないかと思える。
ただ、中国経済の最大の弱点はどちらかというと「報道」である気がする。
中国事件の報道のあり様に関しては、「極東ブログ」様が興味深い感想を残してくれている。
>文章を追っているととんでもない事件のようにも思えるが、率直にいって、それほど実感はない。
>この手の中国報道のありかたによるような気もする。
>代わりにウクライナ状勢は緊迫感を持って日本でも伝えられている。
ちょっと言葉を濁されている様だが、これどうなのだろう。報道の方向性が明らかに偏っているって話に思えたが。
この間の潜水艦事件の報道に関して、こんな話もある。
うねり様
>でもこの人の「われわれは日本側の努力に期待しています」ってなんですか?日本の内政に干渉したり、
>会談を断ったのはあんたたちじゃん。あなたたちがもっとがんばりなさい。
全く同感であるが、今回引用させて頂いたのは報道に関してだった。引用がそれた。
いまさら言うまでもないが、中国のあまねく国内向けの報道は軒並み政府の意思を受ける。なにせ社会体制が違うのだから当然といえば当然だが、経済は報道の影響をもろに受けるだけに、市場の様々な情勢が一度政府の方向付けを受けてから周囲に流布しているというこの状況は、深く考えなくても物凄く危険だ。
最初にバブルの話が出てきたが、中国政府はバブル対策をちゃんととっている。去年の6月の不動産融資規制策や、国土資源省の土地開発許可監視強化などなど、流石に日本の経済動向を注視していただけあって無策ではない。効果が出ているのかどうか知らんが。
一方、中国政府は財政支出をがしがしと喧伝している。報道もそれに拍車をかけ、好景気、無問題のアピールに必死だ。この辺見てもそれがわかる。前述の通り、中国報道の99%は政府の方向付けが入るから、当然これも外部への経済的アピールであると考えることが出来る。
つまり、「経済対策としてバブルを抑制しているのに、その反対側で報道が逆にそれを煽る」という物凄い自家撞着状況が成立している、と見ることも出来る訳だ。一方、地方では次から次へと暴動だ。
国内の膿を出そうにも出し様がないこんな報道態勢を続けてる限りゆがみの是正なんぞされ様もなく、まあ結局のところ中国経済がどの辺で政治的に行き詰まるか注視しているところなのだが、それにしても一部メディアの頭悪い中国賛美はどうにかならんのか。
2004年12月01日
2004年11月30日
韓流という言葉と冷泉と温泉について。
気になってはいたのだが、切込隊長のブログを見た後、ちょっと検索してみた。
http://www.osamurai.com/archives/003464.html
http://anti-korea.jugem.jp/?eid=15
なんだかあちこちで見かけるなー、この話。
私は真偽を判断出来る程の情報を持っていないのだが、ありそうな話だ、と思ってしまう淵源は今回の流れに感じる違和感にあるのかも知れない。なんかメディア論とかブーム論になってしまいそうでちょっとイヤなのだが。
ブームに対する違和感というのは、基本的には「温度差」に根ざす。熱くなっている一部と、冷めている一部の乖離が即ち違和感であり、後者が大きければ大きい程違和感は大きくなる。
ブームというものがメディア主導で発生するのは大前提であり、当然だ。どんなにいいもの、面白いものでも、口コミのみで広まる距離には限界がある。それをテレビなり雑誌なり、「仕掛人」として働くメディアが上手いこと増幅して発信することで、視聴者の感性を誘導する。ブームが綺麗に発動すれば、マスコミ的にも経済的にも非常にいい感じの効果を得ることが出来る。マスコミは関連番組を作ってれば視聴率が面白い様に稼げるし、各メーカーは言わずもがな、関連商品後追い商法何でもありだ。売れたもの勝ちである。これは別に悪いことでも何でもなく、損する人もあまりいない。ブームに乗りたくない人は乗らなければいいだけの話だ。
綺麗に発動しないブームというのは、つまりは「上手いこと乗せ切れなかった」ブームである。
文頭の様な話があちこちで囁かれる、あるいはネットの著名ブログに掲載されるということは、感じ方は人それぞれとはいえ、結構多くの人が「何かおかしいんじゃねえか?」という違和感を感じている、ということとほぼイコールである(まあ今回の場合、日韓関係を絡ませると話はややこしくなるが)。メディアが急流を作って視聴者をそこに落っことすという構図は、本来なら視聴者側に気付かれてはいけないことだ。暗黙の了解は暗黙でなくてはいけないし、落っことされると分かっていて喜んでバンジー出来る人は多数派ではない。とはいえ、通常ならメディアも急流を作っている過程は見られない様に努力するから、結果的に成功するにせよ失敗するにせよ普段ならバレない。
これがバレる場合というのは二つある。メディアが突っ走り過ぎた場合と、視聴者が思った以上に冷めていた場合だ。
視聴率に関してはあまり知識がないのでどこの情報が信頼できるのかさっぱり分からないのだが、どこのサイトの数字も大きく離れてはいないので取り敢えず調べてみた。
http://www.videor.co.jp/data/ratedata/top10.htm
http://doramashicho.hp.infoseek.co.jp/
http://wi.55street.net/
この辺を見てみると、多分「メディアの突っ走り」「視聴者の冷め」の両方なんだろうな、と思う。韓国ドラマの中で唯一大ヒットしたと喧伝されている「冬のソナタ」ですら、平均視聴率が15%に達していないとは思わなかった。最近のだと「天国の階段」が10%にちょっと届かないくらいで、「美しき日々」が今11%ですか。アド街ック天国とほぼタメというのはどんなものなんだろうな。天国の階段って、韓国では視聴率40%以上とか宣伝されてなかったっけ。
つまり、「○○ドラマが熱狂的な人気」とか、「ファンの熱狂的な声援」とか、「韓国ブームに日本中が沸く」とかいう言葉が乱れ飛ぶ割には、愛川欽也スマイルとほぼ同程度にしか韓流が盛り上がっていないと、違和感の正体はどうもこの辺りにある様だ。いや、私自身は愛川欽也割と好きだが。なるほどザワールド以来出演番組見てないけど。
ところで、「乗せきれなかった」原因が、多分もう一つある。これも実は温度差の話である。
日本と韓国の温度差だ。
主因はおそらくこの前のワールドカップだったと思うのだが、最近になってようやく、韓国は日本に対してどんな感情を抱いているのか、どんな教育を受けているのかということがこちらの国民に届き始めた。お互いを知り合うことは非常にいいことであり、もっともっと韓国民の思いや感情みたいなものを日本側にも届けて欲しい、報道して欲しいと個人的には思うのだが、来年は日韓友好年だそうでまだ何がどうなるかは分からない。この辺りはまた分析してみよう。
と、ここまで書いた辺りでそろそろ休憩時間が終わりである。どちらかというと「Who」や「Why」の方がメインの話になる予定だったのに、何故か今回は「How」の話までで止まってしまった。迂闊であった。やはり仕事の隙間(主に昼休み)にせこせこ書くのはどうしても限界がある。
「Who」についての話はまた後程。陰謀だの外交だの絡みの要因だけじゃ話は動かないと思うんだけどなあ。
http://www.osamurai.com/archives/003464.html
http://anti-korea.jugem.jp/?eid=15
なんだかあちこちで見かけるなー、この話。
私は真偽を判断出来る程の情報を持っていないのだが、ありそうな話だ、と思ってしまう淵源は今回の流れに感じる違和感にあるのかも知れない。なんかメディア論とかブーム論になってしまいそうでちょっとイヤなのだが。
ブームに対する違和感というのは、基本的には「温度差」に根ざす。熱くなっている一部と、冷めている一部の乖離が即ち違和感であり、後者が大きければ大きい程違和感は大きくなる。
ブームというものがメディア主導で発生するのは大前提であり、当然だ。どんなにいいもの、面白いものでも、口コミのみで広まる距離には限界がある。それをテレビなり雑誌なり、「仕掛人」として働くメディアが上手いこと増幅して発信することで、視聴者の感性を誘導する。ブームが綺麗に発動すれば、マスコミ的にも経済的にも非常にいい感じの効果を得ることが出来る。マスコミは関連番組を作ってれば視聴率が面白い様に稼げるし、各メーカーは言わずもがな、関連商品後追い商法何でもありだ。売れたもの勝ちである。これは別に悪いことでも何でもなく、損する人もあまりいない。ブームに乗りたくない人は乗らなければいいだけの話だ。
綺麗に発動しないブームというのは、つまりは「上手いこと乗せ切れなかった」ブームである。
文頭の様な話があちこちで囁かれる、あるいはネットの著名ブログに掲載されるということは、感じ方は人それぞれとはいえ、結構多くの人が「何かおかしいんじゃねえか?」という違和感を感じている、ということとほぼイコールである(まあ今回の場合、日韓関係を絡ませると話はややこしくなるが)。メディアが急流を作って視聴者をそこに落っことすという構図は、本来なら視聴者側に気付かれてはいけないことだ。暗黙の了解は暗黙でなくてはいけないし、落っことされると分かっていて喜んでバンジー出来る人は多数派ではない。とはいえ、通常ならメディアも急流を作っている過程は見られない様に努力するから、結果的に成功するにせよ失敗するにせよ普段ならバレない。
これがバレる場合というのは二つある。メディアが突っ走り過ぎた場合と、視聴者が思った以上に冷めていた場合だ。
視聴率に関してはあまり知識がないのでどこの情報が信頼できるのかさっぱり分からないのだが、どこのサイトの数字も大きく離れてはいないので取り敢えず調べてみた。
http://www.videor.co.jp/data/ratedata/top10.htm
http://doramashicho.hp.infoseek.co.jp/
http://wi.55street.net/
この辺を見てみると、多分「メディアの突っ走り」「視聴者の冷め」の両方なんだろうな、と思う。韓国ドラマの中で唯一大ヒットしたと喧伝されている「冬のソナタ」ですら、平均視聴率が15%に達していないとは思わなかった。最近のだと「天国の階段」が10%にちょっと届かないくらいで、「美しき日々」が今11%ですか。アド街ック天国とほぼタメというのはどんなものなんだろうな。天国の階段って、韓国では視聴率40%以上とか宣伝されてなかったっけ。
つまり、「○○ドラマが熱狂的な人気」とか、「ファンの熱狂的な声援」とか、「韓国ブームに日本中が沸く」とかいう言葉が乱れ飛ぶ割には、愛川欽也スマイルとほぼ同程度にしか韓流が盛り上がっていないと、違和感の正体はどうもこの辺りにある様だ。いや、私自身は愛川欽也割と好きだが。なるほどザワールド以来出演番組見てないけど。
ところで、「乗せきれなかった」原因が、多分もう一つある。これも実は温度差の話である。
日本と韓国の温度差だ。
主因はおそらくこの前のワールドカップだったと思うのだが、最近になってようやく、韓国は日本に対してどんな感情を抱いているのか、どんな教育を受けているのかということがこちらの国民に届き始めた。お互いを知り合うことは非常にいいことであり、もっともっと韓国民の思いや感情みたいなものを日本側にも届けて欲しい、報道して欲しいと個人的には思うのだが、来年は日韓友好年だそうでまだ何がどうなるかは分からない。この辺りはまた分析してみよう。
と、ここまで書いた辺りでそろそろ休憩時間が終わりである。どちらかというと「Who」や「Why」の方がメインの話になる予定だったのに、何故か今回は「How」の話までで止まってしまった。迂闊であった。やはり仕事の隙間(主に昼休み)にせこせこ書くのはどうしても限界がある。
「Who」についての話はまた後程。陰謀だの外交だの絡みの要因だけじゃ話は動かないと思うんだけどなあ。
2004年11月25日
日中会談と靖国問題に関しての私見。
このブログのコンセプトは「混沌」であるからして(今決定)、レトロゲームやフォルクローレの話のみならず、私の容量の少ない脳細胞の中身が時折書き散らされることがある。たかがレトロゲームオタが読みかじりで知ったかぶりしてんじゃねーよと思われる向きもあろうが、笑って読み飛ばして頂ければ幸いである。
で、昼休みに中国の話。どうでもいい問題っちゃこれ以上なくどうでもいい問題なのだが。
ZAKZAKは情報ソースとして持ち出すには客観性に甚だ頼りない部分があるが、ちょっと見かけたので引用してみる。
安倍氏の発言は非常に正論ではあるのだが(岡田氏の言動は俎上に上げない)、実のところ、この件に関しては日本側で騒ぐ様なことではない。靖国批判で誰が一番困っているかというと、多分中国である。
靖国問題というのは、政治的には単なる取引条件というかカードであり、それ以上でも以下でもない。国内向けにはガス抜きの矛先の一つであるし、日本向けには首脳陣への圧力と内部分裂の道具、および道義問題の継続用のネタとして使えた。元々は日本の某新聞が騒ぎ始めただけの問題なのに、首相が参拝すれば国内の野党その他は一斉に騒ぐし、過去の歴史を叫んでおけば経済協力は引き出せるし、中国にとっては美味しい話であることこの上なかった。前の首相まではそれで通じた。
この辺の話は、私なんぞより余程詳しい人がネットでたくさん所論を書いている。幾つか挙げておこう。
田中およよNo2の日記
「A級戦犯」について分析をされている。私もこの辺の話は良く知らず、勉強になった。
かみぽこぽこ。
うわ、というべきか、全部言われてるというべきか、私の話が完全に「何を今さら」になってしまいそうなエントリーだが、トラックバックさせて頂いた。小泉首相がそこまでの計算をしているかどうかは分からないが、その他のご意見には同感である。これが知識の差か。コメントも参考になる。
靖国問題の不思議
宗教的な知識から、非常に興味深い視点で靖国問題を分析されている。
話を戻そう。
ところが、そのやり方がここに来ていきなり通じなくなってしまった。日本に、靖国問題に関しては暖簾に腕押しな首相が現れたからである。小泉首相がどこ吹く風で靖国参拝を行っていれば、中国としては当然批判せざるを得ない。外交カードを保持しつづける為には、それは当然の動きだ。ところが小泉首相は、幾ら靖国批判をしても一向にリアクションをしてくれない。のらりくらりと「言及する程の事ではないと思います」のみである。それに業を煮やして、「靖国問題が解決されない限り新幹線は買ってやらない」などと、経済関係に直接結びつける発言までしてしまった。
経済的国際関係というのは、つまりは貿易である。私の乏しい知識によると、貿易には基本原則というものがある。「輸入額が多い方が強い」という原則だ。要は買ってる額が多い方が立場は強い。
貿易統計は財務省のページから参照可能だ。例えば対中の2004年度の貿易総額累計額は、11月時点では
輸出:\5861766906000
輸入:\7372285987000
ということの様だ。えーと、これは兆か億か?多分兆だろうが数えるのが面倒なのでまあいいや。どうでもいいが、こういう検索ページはいつFireFoxに対応するのだろう。深刻な憤りを覚える。
上記のデータを一言でまとめると、要は日本は買っている立場である。日本と関係が悪くなると、どちらかというと中国の方がより困る。まあ、これは単純な数字の話で、実際には労働力とか安い部品の話とかで、相互依存は当然あるのだが、それも業界による。
ちょっとわき道にそれるが、管理人が所属しているシステム業界では、中国とのオフショア開発の必要性が叫ばれて久しい。中国のシステム開発企業に外注をして、共同でシステムを作り上げるということなのだが、これがどうも、言われている程開発費の削減にならないらしい。@ITに参考記事がある。
システム業界というのはちょっと特殊な世界だが、国民的気質の違いから、中国の労働力との軋轢が発生している事例っていうのは結構多いのではないか。良く知らないが。
話を戻す。そんな訳で、中国としてはとにかく日本と経済的関係が悪くなってしまっては困る。理想としては、歴史問題絡みでへこへこ経済協力をしてもらいつつ、経済関係自体は緊密であるのが一番ありがたい。でも靖国問題を出してしまった以上、それを解決しないで経済的に擦り寄っていく訳にもいかず、小泉首相が参拝をやめてくれないので引っ込める訳にもいかない。まあ、「靖国問題が解決しないと日中会談にも影響が・・・」などと脅しておきながら日中会談が開かれた時点で、正直面子は潰れ風味なのだが。そんな次第で、今回「靖国問題がメイン」などという前代未聞の日中会談になってしまったのではないか、と私は推測する訳である。
実際のところ靖国問題に関して、私は殆ど重要性を感じていなかったのだが、こうなってくると小泉首相の対応が見ものだ。現在は「何を言われても答えません」という態度の様で、中国側はそれをネタに早速問題の解決とみなそうとしているのが笑えるが、今後どうなっていくのかを生暖かい目で見守りたい。
以上、今回の日中会談に関する私見でした。
で、昼休みに中国の話。どうでもいい問題っちゃこれ以上なくどうでもいい問題なのだが。
ZAKZAKは情報ソースとして持ち出すには客観性に甚だ頼りない部分があるが、ちょっと見かけたので引用してみる。
安倍氏の発言は非常に正論ではあるのだが(岡田氏の言動は俎上に上げない)、実のところ、この件に関しては日本側で騒ぐ様なことではない。靖国批判で誰が一番困っているかというと、多分中国である。
靖国問題というのは、政治的には単なる取引条件というかカードであり、それ以上でも以下でもない。国内向けにはガス抜きの矛先の一つであるし、日本向けには首脳陣への圧力と内部分裂の道具、および道義問題の継続用のネタとして使えた。元々は日本の某新聞が騒ぎ始めただけの問題なのに、首相が参拝すれば国内の野党その他は一斉に騒ぐし、過去の歴史を叫んでおけば経済協力は引き出せるし、中国にとっては美味しい話であることこの上なかった。前の首相まではそれで通じた。
この辺の話は、私なんぞより余程詳しい人がネットでたくさん所論を書いている。幾つか挙げておこう。
田中およよNo2の日記
「A級戦犯」について分析をされている。私もこの辺の話は良く知らず、勉強になった。
かみぽこぽこ。
うわ、というべきか、全部言われてるというべきか、私の話が完全に「何を今さら」になってしまいそうなエントリーだが、トラックバックさせて頂いた。小泉首相がそこまでの計算をしているかどうかは分からないが、その他のご意見には同感である。これが知識の差か。コメントも参考になる。
靖国問題の不思議
宗教的な知識から、非常に興味深い視点で靖国問題を分析されている。
話を戻そう。
ところが、そのやり方がここに来ていきなり通じなくなってしまった。日本に、靖国問題に関しては暖簾に腕押しな首相が現れたからである。小泉首相がどこ吹く風で靖国参拝を行っていれば、中国としては当然批判せざるを得ない。外交カードを保持しつづける為には、それは当然の動きだ。ところが小泉首相は、幾ら靖国批判をしても一向にリアクションをしてくれない。のらりくらりと「言及する程の事ではないと思います」のみである。それに業を煮やして、「靖国問題が解決されない限り新幹線は買ってやらない」などと、経済関係に直接結びつける発言までしてしまった。
経済的国際関係というのは、つまりは貿易である。私の乏しい知識によると、貿易には基本原則というものがある。「輸入額が多い方が強い」という原則だ。要は買ってる額が多い方が立場は強い。
貿易統計は財務省のページから参照可能だ。例えば対中の2004年度の貿易総額累計額は、11月時点では
輸出:\5861766906000
輸入:\7372285987000
ということの様だ。えーと、これは兆か億か?多分兆だろうが数えるのが面倒なのでまあいいや。どうでもいいが、こういう検索ページはいつFireFoxに対応するのだろう。深刻な憤りを覚える。
上記のデータを一言でまとめると、要は日本は買っている立場である。日本と関係が悪くなると、どちらかというと中国の方がより困る。まあ、これは単純な数字の話で、実際には労働力とか安い部品の話とかで、相互依存は当然あるのだが、それも業界による。
ちょっとわき道にそれるが、管理人が所属しているシステム業界では、中国とのオフショア開発の必要性が叫ばれて久しい。中国のシステム開発企業に外注をして、共同でシステムを作り上げるということなのだが、これがどうも、言われている程開発費の削減にならないらしい。@ITに参考記事がある。
システム業界というのはちょっと特殊な世界だが、国民的気質の違いから、中国の労働力との軋轢が発生している事例っていうのは結構多いのではないか。良く知らないが。
話を戻す。そんな訳で、中国としてはとにかく日本と経済的関係が悪くなってしまっては困る。理想としては、歴史問題絡みでへこへこ経済協力をしてもらいつつ、経済関係自体は緊密であるのが一番ありがたい。でも靖国問題を出してしまった以上、それを解決しないで経済的に擦り寄っていく訳にもいかず、小泉首相が参拝をやめてくれないので引っ込める訳にもいかない。まあ、「靖国問題が解決しないと日中会談にも影響が・・・」などと脅しておきながら日中会談が開かれた時点で、正直面子は潰れ風味なのだが。そんな次第で、今回「靖国問題がメイン」などという前代未聞の日中会談になってしまったのではないか、と私は推測する訳である。
実際のところ靖国問題に関して、私は殆ど重要性を感じていなかったのだが、こうなってくると小泉首相の対応が見ものだ。現在は「何を言われても答えません」という態度の様で、中国側はそれをネタに早速問題の解決とみなそうとしているのが笑えるが、今後どうなっていくのかを生暖かい目で見守りたい。
以上、今回の日中会談に関する私見でした。
2004年11月18日
北方領土についていくつか。
休憩時間中にネットをうろついていて、北方領土の話をいくつかみかけたので少々。
ふーーむ。
>ロシア側から「返還」を口にする理由は本来ないのだ。
全くその通りだ。そういった意味で、
> ・中国原潜事件についての日本側の対応を見て、甘くないなと思った
> ・ブッシュ再選で小泉への援護射撃
> ・ファルージャ制圧が完了してイラクも目処が立ちそう
何故このタイミングで、というのは確かに気になるところ。ただ、下のyahooニュースなどを見ていると、1、2番目の理由などは考えにくい気がする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041117-00000149-jij-int
たかが外務省の面子が領土問題との引き換えになると思われている、というのも結構凄い話だと思う。同じブラフにしても他にネタはないのか。あるいは、やはり外相の発言は単なる失言で、それを外交カードに変えようと必死になっているとか。
素朴な疑問なのだが、「最後の譲歩」というのは、今まで何かしらの譲歩があったという意味になると思うのだが、その辺どうなのだろう。
http://airwaves.exblog.jp/1001227
会員しかトラックバックが張れない様なのでURLを。
領土問題というのは、経済的な意義もさることながら、「どれだけ自国の主権、主体というものを明確に持っているか」つまりはプライドがより重要になる問題であり、大抵の国では最も国民の逆鱗に触れやすい重大問題でもある様だ。まあ、自国の範囲がどこからどこまでか、というのは普通国家の根幹に関わる部分だということもある。日本の場合は周り一面海なので少々事情が特殊だが、それにしてもそういったプライドは薄い。自国へのプライドを薄める為の教育や報道の結果なのか。
ぶっちゃけた話、北方領土が日本にとって必須の土地かというと別にそうでもないのだが、だからと言って「二島返してくれるっていうならいいじゃんそれで」と妥協するのは、「領土問題にも妥協する国だ」と世界に発表することと同義になる。厄介な話だが、外交とはそういうものだ。まあそれは、ロシアにとっても同じ話なのだが。
外交というものは思想ではなく、徹頭徹尾国益重視で行うべきである。それが原則だ。でなければそもそも政府の存在意義がない。
そういった意味で、譲れない一線というものは確実に保持しつつ、利益を引き出す為の上手い外交をやって欲しいものだ。
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ふーーむ。
>ロシア側から「返還」を口にする理由は本来ないのだ。
全くその通りだ。そういった意味で、
> ・中国原潜事件についての日本側の対応を見て、甘くないなと思った
> ・ブッシュ再選で小泉への援護射撃
> ・ファルージャ制圧が完了してイラクも目処が立ちそう
何故このタイミングで、というのは確かに気になるところ。ただ、下のyahooニュースなどを見ていると、1、2番目の理由などは考えにくい気がする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041117-00000149-jij-int
たかが外務省の面子が領土問題との引き換えになると思われている、というのも結構凄い話だと思う。同じブラフにしても他にネタはないのか。あるいは、やはり外相の発言は単なる失言で、それを外交カードに変えようと必死になっているとか。
素朴な疑問なのだが、「最後の譲歩」というのは、今まで何かしらの譲歩があったという意味になると思うのだが、その辺どうなのだろう。
http://airwaves.exblog.jp/1001227
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領土問題というのは、経済的な意義もさることながら、「どれだけ自国の主権、主体というものを明確に持っているか」つまりはプライドがより重要になる問題であり、大抵の国では最も国民の逆鱗に触れやすい重大問題でもある様だ。まあ、自国の範囲がどこからどこまでか、というのは普通国家の根幹に関わる部分だということもある。日本の場合は周り一面海なので少々事情が特殊だが、それにしてもそういったプライドは薄い。自国へのプライドを薄める為の教育や報道の結果なのか。
ぶっちゃけた話、北方領土が日本にとって必須の土地かというと別にそうでもないのだが、だからと言って「二島返してくれるっていうならいいじゃんそれで」と妥協するのは、「領土問題にも妥協する国だ」と世界に発表することと同義になる。厄介な話だが、外交とはそういうものだ。まあそれは、ロシアにとっても同じ話なのだが。
外交というものは思想ではなく、徹頭徹尾国益重視で行うべきである。それが原則だ。でなければそもそも政府の存在意義がない。
そういった意味で、譲れない一線というものは確実に保持しつつ、利益を引き出す為の上手い外交をやって欲しいものだ。
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