2022年08月08日

エルネスト・カブールという偉大なチャランゴ奏者について、私が知っている少しのことと、誰かに知って欲しい少しのこと

エルネスト・カブール氏が亡くなった、ということを聞いて、自分でも予想していた以上の衝撃を受けて、1時間ばかり呆然としていた。

呆然としたまま、そろそろ寝るか、となったが、今の呆然とした心境をそのまま書いておくことも自分の為には必要かも知れない、と思って、寝る前にこの記事を書くことにした。

自分の中である程度以上アーティストの存在が大きくなってしまうと、その人の名はもはや脳内で一般名詞になってしまう。例えば漫画業界やアニメ業界における手塚治虫の偉大さについては今更語るまでもないが、手塚治虫を「手塚先生」などと書いてしまうと、なんだか却って気恥ずかしいというか、必死になって背伸びをしているような居心地の悪さを感じてしまう。織田信長のことを「信長さん」などとは呼ばない道理だ。

エルネスト・カブールも私にとってそういう存在で、だからこの記事ではカブール氏のことをエルネスト・カブールと呼び捨てで書いてしまうが、どうかご承知おきいただきたい、

エルネスト・カブールについて一言で言うと、「チャランゴの神様みたいな人」であって、「日本のフォルクローレ業界を形作った最重要人物の一人」ということにもなると思う。カブールがいなければ日本の(あるいは世界の)フォルクローレシーン自体が存在しなかった、というのは、言い過ぎでもなんでもない、単なる事実だろう。

カブールの演奏は、それくらいのパワーとエネルギ―と繊細さに溢れていて、聴く者誰をも圧倒してならなかった。フォルクローレなど聴いたことがない、それどころか音楽自体にそれ程興味がなかった私でも、Los JairasやMaestro del charangoなど聴いていれば、そのあまりの音の存在感に、「なんだこれすげえ」と圧倒される他なかった。

バスケをやるつもりで、バスケサークルを観に行ったらいつの間にか誘拐同然に音楽サークルに連れていかれた。説明会でもあるのかと思って座ってみたら、受付の筈の先輩らしい人に「で、何?」と聞かれた。それが私とフォルクローレの出会いだ。恐ろしいディスコミュニケーション、一般に考えれば大事故の部類の出会い方だと思うのだが、私は割ととんちきに「この落差を許容する組織はすごいなーなどとのんきに構えていた。

そんな中、「まあその辺の適当に聴いてみたら?」と勧められて、適当にカセットを選んで再生始めたのが、恐らく「緑の大木」だったのだと思う。

音に圧倒された。

このチャランゴという楽器はこんなに色んな音が出る楽器なのか、ごく無造作にバッキングもフロントもやってのける、当たり前のように音楽の中心地点にいる楽器なのか。


「無造作」というのが本当にすごく大きなポイントで、雰囲気からすると仲良く合わせ連をやっているようにしか聞こえない。それなのに聞こえてくるのはとんでもない密度のチャランゴ音、わけの分からない高速ハイコード、のんきそうに「ん?おれおじいちゃんだよ?」という顔をしながら、ぴったりずれないソロパートをあっさりと弾き切る。

すぐに気づいた。あのテープをかけても、このテープを書けても、どれを再生しても同じチャランゴの輝くような音色が遠慮なく飛び出してくる。当初何も知らなかった頃の自分は、フォルクローレとはエルネスト・カブールがチャランゴを弾くジャンルなのか、と勘違いすらしたし、強ちそれは間違っているとも言い切れなかった。

部室には大量のテープがあったのだが、その傾向はやはりある程度偏っていて、カブールの音など聴き放題に近い状態だったのだ。ここで、「フォルクローレって何?」ということがそもそも分からない新入生は、一見親切そうな、その実口元に小さなほほえみを浮かべた先輩たちによってたやす認知をゆがめられる。フォルクローレとは「これ」なのだよ、と。お前が逝く世界は「ここ」なのだよ、と。そしてそれは強ち間違いでもないのだ。

私自身は途中、ホセ・ホセロ・マルセロやルーチョ・カブール(エルネストの弟だ)、ロス・カルチャキスなんてテープを発掘してきて、「これもフォルクローレですよね?」「そういう説もある」などという議論をしていた・「いいじゃないかカルチャキス。素朴で、それなのにおしゃれで、たまにコードがわけわからん飛び方して。

つまり、あの空間が、「自分の音楽的アイデンティティを獲得するための、一種の草刈り場みたいなところだったことは間違いないだろう。「じゃあこれを聴いてみろ」は一種の宣戦布告であって、「これだけ?思ったより聞きやすかったわ」は一種の勝利宣言だった。

ただただ正直なことをいうなら……「フォルクローレ」という世界に入りはじめた私は、フォルクローレの可能性自体を舐めていたのだ。この楽器で一体どれだけの音が出せるもんなんだ?ということが分かっていなかった。そこに遠慮なく超絶技巧のチャランゴを突きつけていって、そもそも「超絶技巧」というのは大体これくらいの音は出せるということだから覚えてrおいてね」と教育をしてくれたのがカブールだった、

俺たちは何日もカブールを聴き、ときどきルーチョを聴き、コンドルカンキを聴き、Rumijjajtaを聴き、Inti・illimaniを聴いた。なんなんだこれは。地獄の底みたいな存在感と存在感の誤爆勝負だな。

どっちにしても、勝負は最初からついていた。エルネスト・カブールはすぐそこにいたのだ。「チャランゴの演奏」というだけじゃない、「チャランゴが全面に出ると音楽はどうなるか」「その格好良さの中で他のメンバーはどう自分を表現するのか」ということを、俺たちはとにかく楽しみつくした。

だから、結局あそこは「カブール道場」というようなところだったのだ。

少なくとも俺の5年の中の数十時間にカブールは潜んでいる。俺は普段チャランゴを弾かないけれど、多分ケーナの音にさえ、カブールの影響は間違いなく刻まれているのだ。「こいいう音もありなんだな」という、ただそれだけの要素で。

だから、少なくともあの二年。学生会館の二階の狭い部屋で、俺や先輩たちがいる部室に入りこんできて、適当にテープを再生して「あ、これもカブールじゃんヤバ」などと言っていた人は、もうその時点でカブールの弟子になってしまったといってしまってもよかった……しっかりした立ち位置を、例えば俺にとってのカルチャキスをみつけらなければ、それはカブールだ。

どうだった?お前にとっての音はどうだった?お前が一番好きな音はなんだった?ペルーか?エクアドルかチリか?ノルテ・ポトシか?

ちょっとした大学サークルに、カブールの影響は明らかに過剰な程に入り込み、けれど「過剰」で終わらず、様々な影響を外に持ち出していく。

それが、カブールだった。そんなカブールが死んだ。

だから私は悲しい。カブールかよ!が失われるのが悲しいわけじゃない。こっちにむき身の刀を向けているような、カブールの音楽、けれどそこにはいま、「カブールの死」という「意味」がべったりと張り付いてしまって、今までのようには楽しく音源と音源を遊ばせられないのではないかと思うからだ。
ただ、「死んだカブール」は悄然とした思いで聞かれるかも知れないし、案外そうでもないかも知れない。本人の死などなんの関係もなしに、「カブール!いぇーー!」となるのかも知れない。これは私にもちょっと分からない。

今度、一度話に行ってみようか。懐かしいの部室に。偉大なチャランゴ弾きが一人死んだけど、それでここの音楽は変わったかい?という話をしに。
私に出来ることなんてそれくらいかも知れない。

2022年07月26日

今日のしんざきのOuterWildsプレイメモ 22/07/26 (DLC攻略中) (ネタバレ注意)

思考メモの為のOuterWildsDLC攻略日記です。
ネタバレが含まれると思われるので、OuterWilds・およびDLC未プレイの方には推奨しません。














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2022年07月22日

ウマ娘のメインストーリー第一部最終章がめっちゃ良かった件

いや、まさかメインストーリーであのIF展開をやってくると思いませんでしたよ……ほんとーーー熱すぎた。

基本、ウマ娘のストーリーって「壁の出現とその打破」という王道スポ魂がその基底にあると思うんですが、「王道を丁寧に仕上げた上で更にそこにプラスアルファの魅力を乗せてくる」というのがライターさんの上手さで、今回の場合「史実を下敷きにした上でのIF展開」「前編の展開の回収」「スペのがっつり主人公属性」としてものすごーく綺麗にハマっていたなーと。これ見ると、やはり「ウマ娘の主人公はスペしかいないな……という気になりました。




ということで、以下はネタバレありのメインストーリー最終章感想です。ウマ娘のメインストーリーまだの方は完走してから読んでやってください。

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2022年07月18日

ゆるキャン△劇場版を観ての簡単な感想

長男がふと「ゆるキャン△劇場版観てみたいな」と言いまして、折よく長女次女奥様がアイカツの映画を観に行くといっていたので、じゃあということで長男と二人で観てきました。


楽しかったし音楽めっちゃ良かったしごはん食べるシーンがひたすら飯テロでした。私蟹そこまで好きな方じゃないんだけど、今回は普通に蟹鍋が食べたくなりました。

ゆるキャン△って雰囲気が重要なコンテンツといいますか、人間関係の中にもゆったり流れる時間と景色、みたいなところをどう見せてくれるのかなーと思っていたのですが、そこがほぼ完璧に提示されていたのは素晴らしいなーと思いました。キャンプ場の景色とか、暗い中でテントから灯りが漏れているところとか、要所要所で描写される富士山とか、雪が降ってきてなでしこが空を見上げるシーンとか、そういう細かいシーンの見せ方がいちいち効果的で、「うわーこれゆるキャン△だわ……」ってなりながら見てました。この点は一切不満ありません。

あとサントラ欲しい。マジ欲しい。特にオープニング直後に流れてた笛メインの曲、あれなに?演奏したい。




以下はとりあえず雑感です。ネタバレも含まれるかもしれませんので、未見の方はご注意ください。

・映画に限らず、何かコンテンツを楽しむ時はまず「ピント合わせ」の作業が必要になると思う
・ピント合わせというのは、「このコンテンツはどこを楽しむコンテンツなのか」ということを腹落ちさせるための作業と言ってもよい
・今回、このピント合わせにちょっと時間がかかった
・時間設定が、そもそも「ゆるふわ女子高生キャンプ漫画」の10年くらいあとの時間軸、社会人になったなでしこたちを描くコンテンツだし、開始当初は仕事で苦労する凛とかも描写されるので、もうちょっとシビア寄り、現実的な障害を乗り越えていく苦労と達成感を楽しむコンテンツなのかなー、と思ったのです
・ただ、始まってみるとそこまでシビアではなく、出る人出る人みんないい人たちだし、障害に思えた部分もそこまでの苦労なく解決してしまう、一言で言ってしまうと「優しい世界」だった
・つまり、どちらかというといつも通りのゆるキャンノリ
・その点、「シビアさ」にピントを合わせていた自分の焦点が途中でボヤけてしまって、そこが元通りの「ゆるふわ」に戻ってくるまでにちょっとリードタイムが必要だった
・この「ピントが合わない時間」も楽しめるのが、映画観るの上手い人なんだと思う。私はどっちかというと映画観るの下手
・ただ、出てきた障害と、それに対峙する野クルメンバーの見せ方自体はとてもしっくり来たし好き
・お菓子を食べた後いちいちにっこりする凛がとても可愛い
・蟹鍋超うまそう
・凛の「無表情だけど実は感情豊か」という見せ方は本当うまいなーと
・なでしこは安定感凄いというか、高校時代のポジティブ体力おばけのなでしこそのまんまだった
・この「なでしこがなでしこのままで成立する」世界観がゆるキャン△世界観なんだろうなーと
・千明は、最初の「速攻山梨までタクシーを走らせるめちゃくちゃさ」と、「きちんと色んなところに了解を取りながら進める社会人っぽさ」がいまひとつピント合わなかったけど、あれは酔っているかどうかで変わるんだろうか
・あおいの小学校の話は、多分「変わらないゆるさの中にも流れるほろ苦い感じ」を味わうのが正しいと思うんだけど、これもどちらかというとちょっとピントズレ要因だった
・ただ、鳥羽先生とあおいが学校や生徒の話題で話が合っているのはすごーくほっこりした
・時々激嘘をつくあおいが教師になってるのは解釈一致
・恵那もほぼ違和感がなかったんだけど、こちらはなでしこと違って「恵那ならどんな世界観でもやっていける」的な違和感のなさ
・ランプを欲しがる女子高生を観てなでしこが昔を思い出すシーンは、これ絶対入ってくるだろうなーと思ったしめちゃしっくり来た
・鳥羽先生推しなのでもうちょっと出番が欲しかった気はする
・最後に凛のお爺ちゃんが出てきて〆る辺りは「分かっている」感がすごかった
・パンフレットにサーモン鍋のレシピ載ってたので満足

大体こんな感じでしょうか。

一方、長男はどこにポイントを置いて観ていたかというと「地名と交通手段」らしく、例えばあきるの行くならこういうルートかなーとか、地図がわかるシーンをもうちょっとゆっくり見たくって、パンフレットに地図がもうちょっと載っていればいいのに……とか言っていたので、本当楽しむポイントは人によって違うもんだなあと。子どもと一緒に映画観に行くの超楽しい。

なにはともあれ大変楽しめたですし、難しい題材をちゃんと映画に仕上げたスタッフさんの仕事は素晴らしいと思いました。

一旦以上です。








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2022年07月17日

今日のしんざきのOuterWildsプレイメモ・疑問点の整理 22/07/17 (DLC攻略中) (ネタバレ注意)

思考メモの為のOuterWildsDLC攻略日記です。
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2022年07月16日

今日のしんざきのOuterWildsプレイメモというか雑感とか思考垂れ流しのやつ 22/07/16 (DLC攻略中) (ネタバレ注意)

思考メモの為のOuterWildsDLC攻略日記です。
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2022年07月10日

ここ最近のしんざき 22/07/10

最近OuterWildsのことばっか書いてましたが、こちらはただの日記です。


・長女次女の為にロフトベッドを買いました

ちょっと紆余曲折があったんですが、しんざき家にロフトベッドが二つ入りまして、無事長女次女の部屋になりました。

こんな感じで、部屋の左右にロフトベッドを配置して、向かって右が次女のスペース、向かって左が長女のスペースという感じ。次女が水色、長女がピンク色という配色も本人デザインです。

ちなみに買ったのはIKEAのこれ。


近いうちに真ん中にパーティションを作って完全にプライベートスペースにしてあげようと思っているのですが、現在のところまだ「完全個室」までは要らないみたいで、今のところ二人ともこれで大満足という感じです。早速巣作りを進めていまして、毎日非常に楽しそう。いい買い物をしたと思います。

ただ、組み立てるにはやや紆余曲折ありまして、

・業者さんの組み立てサービスを利用
・片方のベッドを組み上げた時点で、もう片方の部品が一部足りないことが判明
・もう片方を組んでいる時、金具が一つ足りずクローゼット部分のドアがつけられないといわれる
・あとから棚の下から当該部品が出てきたので自分でつける

という感じで、完成までやや時間がかかった模様です。とはいえ、普通に一台くみ上げるだけで業者さん二人がかりで6,7時間かかっていたので、ベッドという安全が求められる家具でもあり、さすがに自分で組み立てるには無理があったろうなと思うと、業者さんに依頼したこと自体は正解だったと思います。

品物自体には非常に満足しており、収納も豊富なので一気に部屋が片付いた感じ。さすがにそろそろ「ちゃぶ台での勉強」も限界かなーと思っていたので、タイミングも良かったです。

しんざき家は子どもたちの希望でかなり長い間親子で添い寝・雑魚寝していたのですが、これで雑魚寝もついに卒業か……と思うと、まだちょっと寂しいらしく、たまに床に布団敷いて奥様と一緒に寝たりしています。とはいえまあ随分大きくなったし昔よりずっと手がかからなくなったなあ。

あとは、

・引き出しがデカいので、もうちょっと細かく分けられる収納用具が欲しい
・本棚にブックエンドを配置したいらしい
・壁掛け時計か置き時計を配置してあげたい
・完全プライベートスペースが欲しくなったらパーティションを導入したい

というくらいかなーと。引き続き家族それぞれ住みやすい家を追求していこうと思います。


・誕生日がありました(私と長男が)

長男と私は誕生日が一日違いでして、先日まとめて誕生パーティをしました。

誕生日プレゼントは285系でした。

いやー、しかし長男ももうすぐ高校生とか、本当時間が過ぎるの早すぎますね……ちょくちょく友達と電車旅に行ったり、信長の野望DSにハマってこまごま進捗報告をしてくれたり、すこやかに人生エンジョイしているようで何よりだと思います。

私もはや43になってしまいましたので、引き続き健康に気をつけて頑張ろうと思います。よろしくお願いします。

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今日のしんざきのOuterWildsプレイメモというか雑感とか思考垂れ流しのやつ 22/07/10 (DLC攻略中) (ネタバレ注意)

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2022年07月07日

今日のしんざきのOuterWildsプレイメモというか雑感とか思考垂れ流しのやつ 22/07/07 (DLCはじめました)(ネタバレ注意)

ちょっと思考メモの再開の必要性を感じたのでOuterWildsプレイ記録を再開します。すいません。
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posted by しんざき at 18:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | レトロでもないゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月05日

OuterWildsをクリアしての感想と自分なりの解釈(途中からネタバレあり)

先日までの日記を読んでくださっていた方はご存じかと思うのですが、一昨日、よーーーやくOuterWildsをクリアしました。

プレイ時間は40時間弱、一応攻略サイトや攻略動画は一切見ずに、なんとかエンディングまでたどり着けました。

いやーーーーーーーーーーーーーーー。

良かった。

超面白かった。普通のゲーム三本分くらいの体験は余裕で出来た。

いや、前も書いたんですけど、私、「絶対俺はこのゲームを楽しめる筈だ……!!!」とずっと思ってたんですよ。殆ど情報は仕入れませんでしたけど、何人かから強力なプッシュをいただいたり、後は漏れてくる気配みたいなもので。

ただ、ゲーム開始当初、操作の感覚があまりに自分の体感にそぐわなくって、一度挫折しちゃってたんですよね。私自身に一人称視点のゲーム経験が殆どなかったことも原因だと思うんですが、とにかく「自分のいる位置」と「ゲームをやっている時のプレイヤーの位置」が合致しなくって、謎解きや攻略以前に操作感の部分で「無理だ……」となってしまった。それが本当、残念で残念で。大げさな言い方をすると、ある種の怨念みたいなものが自分の中に残ってしまっていたんです。

一度積んでしまってから一年半くらい経ったんでしょうか?つい先日、PCを新調したことを契機に「今度こそこの世界を攻略してやる……!」と一念発起、それから二週間程度、本当に濃厚な時間を過ごさせていただきました。誇張抜きで、ゲーム人生の中でも有数に濃い経験だったと思います。

まずはネタバレなしの、「取り敢えず一回クリアした時点での感想」を箇条書きにしますと、

・「宇宙を一つここに置きました」という感じの圧倒的なスケール
・とにかく、いわゆる「攻略の導線」のようなものが本当に一切なく、ただそこには「宇宙で起きている種々の事象」のみがあって、プレイヤーはそこを勝手に探し回るだけ
・それでちゃんとゲームとして成立していること自体がものすごい
・「未知」が段々と「既知」に変わっていく過程というか、「見知らぬ場所を探検している」「そこにちりばめられた知識を少しずつ紐解いていく」という手探り感が、本当に鳥肌立つほど面白かった
・遺跡をめぐって、「かつてここでどんなことがあったんだろう?」と想像するだけでもものすごーーーく楽しい
・操作感については、やはり慣れるまでに相当時間がかかった。「自由に動かせてる」と感じられるようになるまで10時間くらいはかかったかも知れない
・ただ、探索自体は、自動操縦と速度同期のやり方だけ覚えれば最低限はいけるなーと思った
・キーワードの一つは「手探り感」だと思う
・情報が少しずつそろって、点と点がつながって線になって、それが段々と絵になっていく快感がすさまじい
・遊んでいて十分「衝撃」や「驚き」はあるんだけれど、ただし「ある時点でぱーっと目の前が開ける」ようなことはあんまりなくって、最後の最後まで「自分で考えて点と点を線にしていく」という行動を求められる
・ただ、それ故に、攻略にはかなり積極的なスタンスでゲームにかかわることを求められるかもなあ、とも感じた
・「仮説と検証」がまるまるゲームになった感じで、自分で「仮説」を立てた上で、その検証を意識しながら遊ぶことによって、最大限ゲームを楽しめるような気がする
・まあそこまでしなくても十分楽しいんですけど
・「鬼畜難易度」という話もちらっと聞いていたが、謎解き自体の難易度は鬼畜とまでは言わないかもしれないな、と思った
・少なくとも、「ヒントと攻略の紐づきの分かりやすさ」という点でいうと、LA MULANA辺りよりは遥かに良心的だと感じる
・とはいえ苦労するところは十分苦労した
・総合的に考えると100点満点から操作感でマイナス15点した後その他もろもろのわくわく感や攻略している時の快感を足すと最終的に1200点になりました、くらいの評価にはなると思う
・なにはともあれ超楽しかったです
・まだDLCが手つかずで残っているのが幸せ。これから遊びます

大体こんな感じです。よろしくお願いします。

あとは、遠慮なくネタバレを放り込んだ感情全部盛りの感想と、終盤の展開についての個人的な解釈ですので、未クリアの方にはこの先を読み進めることをお勧めしません。ご注意ください。
















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posted by しんざき at 23:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | レトロでもないゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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