タイトルで完結していますが、ジャンプ+の「伴天連怪談」が非常に面白いです。
舞台は江戸時代、隠れ切支丹だった両親を持つ丈兵衛と、海外から渡来したキリスト教の神父であり祓魔師(エクソシスト)である庵藤如(あんとうにょ)を中心とした、江戸時代オカルト漫画です。
現在11話なんですが、次話から最終章だそうです……まさか打ち切りなのか……!?と焦ってしまいましたが、作者さんのポストによると当初から短期連載の予定だった様子。とはいえ、作品は推せる時に推さないとな、という思いを新たにしたので、現時点での感想を書いてみます。現在全話無料なので、気になる人は是非上記リンクから読んでみてください。
以下、感想を箇条書きにして書いていきます。ネタバレが含まれるのでご注意ください。
・一見するとゆるく可愛らしい絵柄なのに、描写している内容がちゃんとオカルトだし結構怖くて、しかも時代背景とか、キリスト教が禁教になっている状況描写がすごく綿密
・切支丹に対する迫害が既に「日常の風景」であり、どこか緩んでいるところもありながら、やっていることはちゃんと過酷、というような空気がとてもリアルで臨場感高い
・主人公の丈兵衛からして、殆ど産まれながらに迫害されているような身の上なのに、達観しているというか、既にそれを当然のこととして受け入れているところが、時代背景的にも恐らくこんな感じだったんだろうなーと思わされる
・それはそうと、五話から登場する祐天上人が!!良い!!!超良い!!
・「ゆるくて飄々としているのに、言ってることは仏僧らしく凄く良いことだし、しかもいざという時は頼もしいしかっこいい」というキャラクターが最高過ぎる
・「目に視えないものって嫌いだよ」とか「こわ」とか「全然自信ない」とか、大僧正にまでなった権威ある高僧なのに喋り方が超ゆるい
・それでいて、「あなたを見捨てぬ存在がここにいると伝えることだ」とか、言ってることが大変分かりやすいし説得力がある、ひとことでいうと「ありがたい」
・そして、兵部の悪魔祓いでもちゃんとキーパーソンになってる
・ゆるいキャラが実力を見せる展開好き過ぎる
・キリスト教と仏教の対立という問題をちゃんと逃げずに書いておいて、しかも「悪魔祓い」という土俵なのに、仏教側の人物である祐天上人がちゃんと頼もしいしかっこいい、というバランシング、めちゃくちゃ漫画力(まんがぢから)高いと思うんですよ
・もちろん庵藤如や柳澤殿とか、真面目なメインキャラたちもそれぞれ自分たちの立ち位置として真摯でとても好感度高い
・宗教改方のおじさんも、ゆるいようで過酷な一面ももっていそうで、大変いい描写をされている
・その中でひとり「超有能なのに「ラテン語が話せる」通詞(通訳)として完全に巻き込まれただけの人で、文句たらたらだし仕事も嫌々なんだけど、でもこの人がいないと物語が成立しないし、段々丈兵衛たちに気安くなっていく描写も楽しめる」という、もう何重にも美味しい立場である白井さんも好き過ぎる
・白井さん、完全に立ち位置が「巻き込まれ型ツンデレ悪役令嬢系ヒロイン」ですよね
・桂昌院の名前聞いて素で「え、なんて!?」って驚いてるところとても好き
・全体的に、「怖い中でも過酷過ぎず、読んだ後にちゃんとカタルシスが残る」というバランスの良さが素晴らしいと思うんですよね
・とにかく皆さん読むなら今の内です読んでください是非
という感じです。
いやーいいですよね祐天上人。今年度に読み始めたキャラの中でトップクラスに好きまであるかも知れない。「この子を見捨てたら承知しませんよ」のシーン、作品のテーマからしてもこの作品の展開としても、作中最高の名シーン過ぎる。
今日書きたいことはそれくらいです。


